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おかべちゃん(岡部有美子)|FLY_013

小さな種|素直さがつかむキッカケの星々

おかべちゃん(岡部有美子|地域づくり・教育事業コーディネーター/広報)自由大学では「アメーバワークスタイル」「#DIY実験室」「コミュニティ・リレーション学」を受講。2015年から、島根県隠岐郡海士町の株式会社巡の環に転職して、学びの場を育む仕事をスタート。昨年末、そんなおかべちゃんから転職にいたったプロセスを語っていただきました!


 

Q.自由大学に来た経緯(いきさつ)は?

2012年の6月ですかね、アメーバワークスタイルを受けました。ちょうど自分の働き方を変えたかった時期でしたね。

Q.自由大学で学んだことは?

一番大きかったのは、同じく自由大学を受講していたワッキー(谷脇研児さん)の言葉です。アメーバ講義1周年を記念したイベントの中のプレゼンでワッキーは「会いたい人には二度、三度会いに行く。どこまでも会いにいく。」と言っていたんです。背中を押されました。

Q.現在、何をしていますか?

2014年12月に島根県の離島・海士町に引っ越すので、引っ越し準備と運転免許を取得中です。

Q.どうしてまた、海士町に?

アメーバにゲストで来ていた、阿部裕志さんが代表を務める株式会社巡の環に転職したんです。受講当時はまさか巡の環に勤めることになるとは思ってもいませんでした。

Q.移住に転職と大きく動きましたね。キッカケは?

阿部さんは授業でも、くらしとしごととかせぎ、3つのバランスが大事だと言っていて。私はそれに共感していたんですね。その話をもう少し聞きたくて、海士に行きたいなあとは思いつつも、なかなか機会を作り出せないまま、2012年、2013年が過ぎて行きました。ふと、2014年は「自分のやりたいことをする1年にしよう」と決めたんです。それで、やりたいことリストを作った時に6個目くらいに「海士町に行く」と書き出していて。3月の連休で、巡の環が主催する研修を受けに行きました。

研修テーマは「人間力」でした。島の人を師匠にお話をお伺いする機会があったのですが、とあるおじいちゃんから、「失敗しても挫折はしない。若いんだからどんどんやったらいい」と言われて、私は次の一歩が踏み出せない時だったから響きました。研修の最終日に参加者同士で話す場が設けられたのですが、そこでも「やりたいことをやるのに、今の会社じゃなくてもいいんじゃない」「東京じゃなくてもいいんじゃない」なんて言われたりもして。

Q.だから、巡の環に?

でも、田舎だから車が必要で、「運転免許がないし…」とか思っていたんですよ。研修から帰ってきた後、巡の環が東京で開催しているAMAカフェというイベントがあって、その企画のお手伝いをさせてもらったり、巡の環の共同創業者だった信岡良亮さんとも交流するようになったりしながら、周りからも「今、巡の環で求人出ているから」ということを言われて、薦められるようになったんですね。

最終的には一通のメールが決め手になりました。阿部さんが、「巡の環へのお誘い」というメールを直接くれたんです。「東京に行くときに近くまで足を運ぶから、会って話そう」と。

Q.グッと来ますね。

もう一生に二度とないことだと思いました。巡の環のビジョンや取り組んでいることは、私自身がやりたいことにとても近いなと思っていたので、素直に嬉しかったです。カフェで1時間半ほど話して、もうその場では「いつ来る?」という話題になっていてました(笑)。

Q.今後の目標は?

巡の環では、事業として大学生や企業、自治体など社会人向けの講座を開いているんですね。ゆくゆくは島まるごとをフィールドとした海士人間力大学(仮)を設立して運営していくことを視野に入れていて、私はその事業にたずさわることになります。私自身、学びの場を作ること、そして未来の仕事を生み出すことに関心が強いので、自分のやりたいことに向けて進んでいけます。

Q.自由大学がキッカケになって、やりたいことに踏み出せたわけですね。

自由大学はキッカケを与えてくれる場所だと思います。でも、そのキッカケがすぐに訪れるとは限りません。私の場合、2年後にこうなっているとは思っていませんでしたし。だから、周りから来る流れにアンテナを張って、自分でキャッチすることが大事なんじゃないかと思います。全5回の講義で、すぐに結果が得られるわけじゃなくても、ちゃんとチャンスの種は転がっているはずだから。

【取材後記】1時間のインタビューで、おかべちゃんは巡の環に転職するまでの経緯を事細かに話してくれました。書き切れないほどの、本当に小さなキッカケの積み重ねが今、実を結んでいることを丁寧に伝えてくれました。「流れに乗る」。言うのは簡単だけど難しい印象がある言葉だけど、その難しさは自分自身が作り上げたイメージでしかないのかもしれない。小さな一歩なら誰にだって踏み出す力がある。おかべちゃんの行動はそう語りかけているように感じました。

(インタビュー: #新井優佑

【関連サイト】
巡の環
2015年3月20日から23日開催:海士五感塾


 

FLY(フライ)は、自由大学の卒業生が登場するインタビューコーナー。自由大学に通い、新しく見つけた自分の姿。卒業して、踏み出した一歩は小さくても確かな手応えをもって、新しい日常の扉を押し広げます。卒業生&受講生が体験した、自分らしい転換期の話をお届けします。



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