講義レポート

個性的で楽しいおうちパーティーのつくり方

「おうちパーティー学」講義レポート

今秋からスタートした新講義「おうちパーティー学」第1期の記念すべ第1回が開催されました。その様子をアシスタントの菅野由希子さんがレポートしてくださいました。

初回ということで、まず自己紹介から。男性女性ともに、また世代も様々に7名の受講者の方が集まってくださいました。おうちパーティー学という講義名ではあるものの、おうちの中の限らず外でも、また既にパーティーを開催している方もしていない方も、それぞれ背景は異なれど、講義を受けにきたきっかけとして「人の集まる場所をより良くしたい」という思いは共通のようでした。
講師の飯野登起子さんは、プロの料理人として経験を積んだわけではないけれど、食べることが好きであること、またデザインの勉強や経験を積んできたことを生かし、現在架空の食堂「green食堂」やファーマーズマケーットでの盛りつけのデザインなどを行っていることを紹介されました。
「一緒に食卓を囲んで楽しく食べよう」と飯野さん。おうちパーティーの極意は、どんな料理を食べるかだけでなく、その食卓をどう楽しむかが重要であるとのこと。実際、レストランでどんなに美味しい料理が出てきても、とてもくつろげないサービスではそのお店にまた行こうとは思わないもの。今回のおうちパーティー学でも、料理そのものを学ぶのではなく、食卓を囲む空間を楽しむコツを学んでいきたいと思います。

ここで、飯野さんが持参してくださったルイボスティーと木頭柚子のマドレーヌが登場し、さっそく講義の机がプチパーティーのテーブルになりました。自己紹介では少し緊張気味だった皆さんも笑顔に和やかに。みんなで美味しいものを食べることの幸せを感じました。
リラックスしたところで続々と受講者の方から質問が飛びました。明かりの演出や、お皿の使い方、どこでグッズを買うのか、どこで食材を買うのかなど。そしてその全てに飯野さんは、必ずしも高価なものでなくても、また全てが手作り料理でなくても大丈夫、創意工夫で楽しむことが重要というエッセンスを教えてくれました。
例えば今回テーブルセッティングしたライトやグラスはなんと100円ショップで購入したものだそう。とてもそうは見えない可愛らしいセッティングでした。また、部屋が狭くて自宅に招くのが難しいのではというメンバーや、小さな子供がいるという人も。それでも飯野さんはおうちパーティーは可能だとアイデアを出してくださいます。むしろ、その人のライフステージや個性によって様々なおうちパーティーがあっていい、おうちパーティーにルールは無いのだから多様なおうちパーティーを楽しもうと飯野さん。本講義でも皆さんでそれぞれの個性を引き出したおうちパーティーを一緒に考えていきたいです。

最後に、おうちパーティーは必ずしもごくプライベートで遊び的要素だけではないというお話も。海外では実際ホームパーティーがビジネスと兼ね合わせて開かれることもあるそうですが、日本でも現在働き方も多様化し、仕事だけの付き合いだけでなく、その人の人間性も知って、そして一緒に働きたいと思う人も増えていますね。主催者の個性が出るおうちパーティーはそのきっかけ作りにもってこいかもしれません。
皆さんのおうちパーティーはどんな個性的で楽しいパーティーになるでしょうか。最終回のおうちパーティーが今から楽しみですね。

 



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