講義レポート

占いを読み解くカギはインスピレーションにあり

自分軸をつくる占い(中級)講義レポート

uranaic01

占いという道具を授かるのが「自分軸をつくる占い」の初級だとしたら、その道具のもつ能力を引き出し、使いこなす方法を学ぶのが中級。たとえば初級の西洋占星術の回では12星座10惑星の意味を学び、ホロスコープから自分のパーソナリティをつかむ。でも実はホロスコープには、もっとたくさんの情報がつまっている。人によって重要な星が違っていたり、人間関係と同じように仲の良い星と仲の悪い星があったりする。まるで実生活の人間関係のように、星同士の複雑な関係がそこにはある。似たような惑星をもっている人同士でも、ハウスによって活躍できる環境がまったく違っていたりもする。タロットだって、小アルカナを学ぶことで事の重要性を推し量ることができるようになるし、より複雑なことを占うこともできるようになる。

中級で学ぶ西洋占星術のアスペクトやハウス、タロットの小アルカナの知識は、本やネットで独学で学ぶこともできるけど、グループで学ぶことのメリットは、他の人の事例を見ることができること。ホロスコープやタロットのパターンは無数にある。タロットカードの一枚一枚の意味を一生懸命覚えたところで、複数のカードを展開した時の結果を読み解くことはできない。ホロスコープも同じことが言える。

uranaic02

いくつかの要素が絡まった結果を読み解くには、実は知識を詰め込むよりインスピレーションの方が大事だったりする。だから、できるだけ数を見て「これはこう読むのかな」という練習をした方が、知識が身につきやすい。これを教授の國武亜紀さんはよくスポーツに例えて話してくれる。スポーツも上手に球を打ったりする方法を、本でいくら読んだり話を聞いたりしたって、練習しなければ身につかない。占いも同じように、知識を身につけただけではやっぱり使えるようにはならない。

uranaic3

だから、講義ではなるべくどんな風に読めるか、みんなに話してもらう。言葉がまとまっていなくてもいい。大事なのはインスピレーション。話せば話すほど、インスピレーションが磨かれて、占いのメッセージを受け取ることができるようになる。

複雑な占いを読み解こうとするときは、自分の思考の癖にはまりやすい。そんなとき、こんな見方ができるんじゃない?という仲間の言葉でパッと視界が開けることもある。そんなグループワークの真骨頂は最終回。どんなワークが用意されているかは来てみてのお楽しみ。決められた正解をあてるより、自分で答えをつくることの面白さに気づくはず。

次回の自分軸をつくる占い(中級)は2015年春ごろを予定。中級は初級卒業生が対象です。気になる人はまずは初級へどうぞ!

(text:キュレーター 小酒ちひろ



関連する講義


関連するレポート