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クリエイティブチーム日記vol.2 「着物を通して知るDNA」花村えみ

毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが日々のできごとを綴ります

クリエイティブチーム日記

これから毎週火曜日に、クリエイティブチームのメンバーが交代で日記を書くことにしました。普段、講義募集文やレポートなど文章を書く機会は多いのですが、これからはもっとみんなとの距離を縮めたい!ということで、顔の見える文章を書いていくことになりました。クリエイティブチームはそれぞれの個性が響き合って、自由大学を運営しています。日々メンバーが感じたことや、考えていることが原動力になっているのです。 今週は去年からクリエイティブチーム入りした花村えみの日記です。

着物を通して知るDNA

こんにちは。そよ風が気持ちいい季節になってきましたね。今日は突然ですが「着物」について書きたいと思います。趣味で茶道を続けてきたのですが、一年を通してお茶会が一番開かれるのがこの季節。着物を着て出かけるというのは非日常的でワクワクします。今日は着物を眺めながら書いてみました。

先日ケニア、バーレーン、ブラジル、トルコの友人から頼まれ着物を着つける機会がありました。着つけはじめると、あれ…こんなところにお尻がある、クビレがあり過ぎる、このお肉のつき方は経験したことがないな…同じ人間なのに骨格や肉付きがここまで違うのかと愕然としました。 日本人の食べる物や生活形態は変化してきたものの、代々水田稲作の文化で培われてきたこの身体つき自体はそうそう変わるものではないと認識した瞬間でした。そして彼らは生まれて初めて経験する衣服による動きにくさに衝撃をうけているよう。どんなに今着物離れが進んだとしても、日本人が着物を着ると自ずからしずしずとなり似合ってみえるのは、体験せずとも見聞きした経験値ゆえか、遺伝子なのか。

着物は何故あの形なのかと不思議に思います。室町時代に小袖スタイルが確立してからというもの、なんと600年にわたってほとんど手をつけられていないのだとか。そうなると、着物にはこの風土の中で生き抜いたり、快適に過ごすための知恵が詰まっているように思います。

多くの人にとっても、着物は特別な日に着るものの分類。それでもせっかく季節を心地よく過ごす素材があるのだから、喜ばしくも(?)着物が似合う身体つきをしているのだから、どんどん着ていかなくては損だなぁと思ったりしています。(花村えみ)

 

次の担当は先月からクリエイティブチーム入りした岩井謙介さんです!



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