雑草は草むしりをいくら頑張っても、しぶとく生えてくる。そんな厄介な印象を私たちは持っていますが、実はとても弱く、踏まれたらそのまま横たわっているのだそうです。でも彼らは自分たちにあった方法で生きていける居場所を見つけていきます。「こう生きるべき」方法論に囚われて方向を見失ってしまいがちな私たちにとって、雑草の生き方は変化が激しいこれからの社会を生きる私たちのヒントになるのでは、と課題図書の『雑草はなぜそこに生えているのか』をひもときながら感想や意見を自由に話し合いました。
当日、3つのテーマについて参加者の皆さんから共有されたコメントをこれからご紹介します。
①雑草の生存戦略は、これからの働き方に応用できるか?
・雑草の受け身な姿勢で環境に生き残っていくあり方から、
人間も自分の持ち味を活かしながら働くこと
→例えば、週5日の本業とは別で、ライフワークとしての仕事を持つ
・時間や居場所を柔軟に変えながら自身の可能性を広げていく、アップデートしていく
②自分にとって変えられないものは何か?
・どんな環境に置かれても人とおしゃべりすること
・面白いと思えることにフットワーク軽く挑戦する心構え
・自分が居心地良いと思えるバロメーターを探すこと
③ナンバーワンになれるオンリーワンな場所はどのように探したら良いか?
・誰も気づかなかった自分だけの強み・「ニッチ(スキマ)」なフィールドを探す
・自分が「どんな環境変化にも強いタイプ」なのか、
「どのような状況に対してもストレス耐性が高いタイプ」なのか、
「従来の出世型の競争に生き残っていけるタイプ」なのかを問いかけてみる
〇全体を通しての感想
・弱みに見えることも強みになることを知った
・「べき論」を捨てて、本当に自分の才能や長所が発揮される場所を見つけること
が大切だと感じた
・いつ、どう自分たちの才能を発芽させるか、その秘訣は自分たちのみが知っている
私たちは名門大学を出て一流企業に入り、収入が良いポジションを
得ていくといった生き方のみが正しいと思い込んでしまいますが、
一見踏まれっぱなしでもしぶとく生き抜く雑草のあり方から、
自分の強みや持ち味を活かせる道や方法は様々なのだ、
と改めて本や参加者の皆さんとの対話から気付くことができました。
今後も、一冊の本を手掛かりにお互いの対話を通して自分たちの
これからの生き方の気づきを得ていく対話型読書会を開催予定ですので、
ぜひご参加ください!
TEXT:自由大学インターン 村田 知理