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クリエイティブチーム日記vol.55「キッチンから広がる遊び」小酒ちひろ

毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが日々のできごとを綴ります。

クリエイティブチーム日記は、毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが交代で書く日記。今週は、小酒ちひろ@NYです。

先日、野菜で絵の具をつくって娘とお絵かきをやってみた。まだ口にモノを持っていってしまう娘。野菜でつくった絵の具なら、口に入っても安心。緑はケール、黄色はターメリック、ピンクはビーツ、紫はブルーベリー、オレンジはキャロット。お野菜をコトコト、ハンドミキサーでウィーン。絵の具を作ってて気づいた。「あれ?離乳食づくりとやってること同じ??」

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そこで視点が変わると見えてくる、キッチンの面白さ。料理にとろみをつける片栗粉、指でとくトロッとした触感と、ごはんでぐちゃぐちゃと遊んでた娘の様子が重なる。ハンバーグを捏ねてても、生肉は触らせられないけど、似た感触のものを小麦粉でつくれないだろうか、とか、ついつい娘の遊びにできないか考えちゃう。早速、お野菜絵の具にコーンスターチをプラスして、ちょっとスライムのような触感にして渡してみると不思議そうに遊んでくれた。先日行った赤ちゃん向けのアートクラスではフェトチーネが筆に変身。うーん、まだまだ自分では見つけられてないものがありそうだ。

大人だって料理を五感で楽しんでる。赤ちゃんだってその感覚を味わえたらきっと楽しい。せっかくつくった離乳食で遊ばれるのは、“Oh, my god” な気持ちだけど、その様子を観察して、新しい遊びをつくってあげられないか考えると、イライラからも少しは解放されるもの。冷静に客観的に育児を見てみるってなかなか難しいのだ。(かといって、遊びを用意してあげても、思い通りに遊んでくれないのが赤ちゃん。「えー!スープであんなに遊んでたのにー。こっちはダメなの?」なんてことがほとんどである。)

キッチンにあるものはお料理に使うもの、食べるもの。赤ちゃんは簡単にそんな固定概念を取り払ってくれる。片づけは大変だったりもするけれど、一緒に楽しむと少し自分が自由になった気がする。母たちはこんな経験を日々重ねているのである。



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