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クリエイティブチーム日記vol.52「何のために生きているのか?を探すために生きている。」岡島悦代

毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが日々のできごとを綴ります

クリエイティブチーム日記

クリエイティブチーム日記は、毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが交代で書く日記。今週は、岡島悦代です。

自由大学は人の人生を変えている。ライフスタイルや働き方などをテーマにした講義ラインナップが目立つので、一見「大人のカルチャースクール」という印象を持たれるのだけれど、どの講義にも一貫したテーマがある。ユルふわ楽しい感を出しつつも7年間続いてきたのは、「あなたはどう生きて、死にたいの?」という問いを持ち続けているからだと思う。“生き様”というと、一升瓶片手に日本酒を飲むような言葉のチョイスかもしれないけれど、ライフスタイルや働き方って言葉は、“生き様”をマイルドにしただけなのだ。

自由大学を運営しているメンバーは、現在私を含めて5名。初代学長の和泉里佳さんと2代目学長の小酒ちひろさんは、子育てしながらも時々相談に乗ってくれる心強い存在。そして、自由大学の思想的中枢を担っているのが、IDÉE の創立者で、自由大学の創立者でもある黒崎輝男さん。毎週水曜は、黒崎さんとのミーティングがあり、現在の動向やこれからの方向性を話し合う。そこで、短絡的な答えや目先の利益だけしか見ていないような意見を言おうものなら、すぐさま雷が落ちる。本質に目を向け、「何が問題かが問題か?」を考えなければ問題解決に追われ、既存の枠組みの中から抜け出せず、消耗することを悟っているからだと思う。私たちのチームは、常に新しい可能性を広げる実験を自ら行いながら、少し先の未来を予測し、講義づくりに反映している。

このところ立て続けにいろいろな企業の方や、アジア諸国の方からインタビューを受ける機会があった。そこで感じたのは、生きることを脅かす“ぼんやりとした不安”が蔓延していること。人生や仕事など、あらゆる成功の初期設定を変えないと、もう先がないところまで来ている。自由大学は功利的価値や打算を越えて、「自分とは何者なのか?」という問いを、講義を通じて自然と考えることになる。自由大学を卒業しても、資格や名誉は得られないけれど、どんな世の中も渡っていける羅針盤は手に入れられると思う。

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