ブログ

クリエイティブチーム日記vol.36「北欧の豊かさ、センスの良さはどこからくるのか?」岩井謙介

毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが日々のできごとを綴ります

クリエイティブチーム日記は、毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが交代で書く日記。今週は、岩井謙介です。

タイトルのようなことを考えながら、約一ヶ月前の2月5日から15日まで、自由大学のファウンダーの黒崎さんと昨年12月から本格始動したNordic Lifestyle Marketのメンバーと一緒に、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーと北欧4カ国を周遊してきました。

DSC07280
この旅のメインは、スウェーデンの首都ストックホルムの家具デザインの国際見本市のストックホルムファーニチャーフェアを視察するということでしたが、ストックホルムに渡る前に3日間滞在したデンマークの首都コペンハーゲンが個人的に心にじわりじわりと残っています。

IMG_2631

コペンハーゲンでは、世界一のレストランに何度も選ばれたNomaができたことで、コペンハーゲンの人々の食に対する好奇心が高まっているのを感じました。例えば、同じようなfood experience系のレストラン・ビストロはもちろんのこと、廃棄食材を使ったレストランや賞味期限切れの食材を扱うスーパーができているといった食全体の流通に関しても注目されているようです。

食以外にはというと、central hotel og caféという1階が小さなカフェで、その建物の2階は一組だけ泊まれるホテルをプロデュースしたJacob Kampp Berlinerさんとの出会いはとても印象に残っています。彼は、この他の複数のカフェやビストロ、アパレル、レコードレーベルなどを小さく幾つも立ち上げているアントレプナー(起業家)です。

DSC06552DSC06504

そんな彼が小さな仕掛けをする時に大事にすることは、その「アイデア」そのものだといいます。決して予算などから話は入らないといっているのが印象的で、最近だと古いガソリンスタンドの建物を買い取ってそれをバーガーショップにするそうです。本来の建物のデザインをリスペクトしながら、そのアイデアを実現させていくというパワーを実感しました。ローカルを大事にして周りの人とのface to faceのコミュニケーションをしっかりしたスモールビジネスはこれから日本でも取り入れていきたい!そんな気にさせるのでした。

タイトルの問いに対する答えは、まだまだ見つかっていませんが、さらに探究しながらこのエッセンスを自由大学の講義(北欧系の講義を計画しています!)やNordic Lifestyle Marketでも伝えていければと思っています。

aquietday表紙

さて、この旅のもっと詳しい模様は3月12日(土)13日(日)に青山の国連大学中庭で開催するNordic Lifestyle Marketで、イベント内でモノを購入した方限定で配布する雑誌「a quiet day」に編集しています。全56ページにおさめています。

このマーケットや雑誌「a quiet day」を企画・編集する中で伝えたいことを「a quiet day」のエピローグに書きましたが、こちらにも一部抜粋しておきます。

DSC06806

これはデンマークのコペンハーゲンにあるFinderiという行きつけのヴィンテージショップのディスプレイ棚。オーナーのJosephineに話を聞くと、彼女がキュレーションした新しいデザインのモノとヴィンテージのモノを分け隔てることなくディスプレイしているとのこと。
これをじっと見てみると持ち主の趣味や思考、そしてなんとなくだが、その人の、人となりまでが分かってきそうな、そんな気さえしてくるものだ。
じゃあ、例えばこの棚を自分の人生になぞらえて考えた時に、どんなモノやコトを何の隣に置くのがいいのだろうか。
まさにそれが、人生のセンスっていうやつだ。
そう考えてみると、普段の暮らしのちょっとしたことにも、こだわってみたくなってくるから不思議なものだろう。
あなたは棚にどんなモノやコトをディスプレイしていきますか?

 

今回のマーケットは昨年12月よりもパワーアップして北欧系のヴィンテージ家具屋は9軒も集めることができました。新生活に新調してみるのもアリかもしれませんね。青山の街に家具が、ずらーっと並ぶ光景を是非見に来てください。

 

以下、詳細です。

NLM_08

Nordic Lifestyle Market Season 02 : Spring 2016

北欧の暮らし方。それは、暮らしを彩るモノやデザイ ンを大切に使い受け継ぎ、50年以上も前に作られた食器や道具を生活の一部として自然に取り入れて日々を過ごすこと。

Nordic Lifestyle Marketは、「北欧」という響きに連想されるような表面上のライフスタイルではなく、モノやコトに宿るクラフトマインドを大切にした北欧のライフスタイルマーケットです。慎ましいながらも美意識を大事にする。「A QUIET DAY」な暮らしのピースを探してみてください。

昨年12月頭に第一回を開催し、今回が二回目となる同イベント。今回も青山・国際連合大学中庭にて毎週末 土日開催している Farmer’s Market @ UNU との同時開催。

都内近郊で北欧ヴィンテージ家具を扱う家具屋 9 店舗 (前回開催は 3店舗) が一同に集結。それに加えて、北欧ヴィンテージ雑貨、焼き菓子、コーヒー、ビール、本、レコード、植物など総勢 50 店舗/日が国際連合大学中庭に集まります。

BE A GOOD LIVER. 古き大切なものと静かにゆっくりと暮らす。今こそ豊かな暮らしとは何か。
美意識とは何が育むのか。問いなおす必要があるのではないでしょうか?
さぁ、北欧に流れる美意識への冒険と探求が始まります。
皆さまのご来場、心よりお待ちしております。マーケット会場にて、お会いできるのを楽しみにしております。

静かなる美しい日々。 A QUIET DAY.

 

日時 :2016年03月12日 (土) 10AM – 4PM

2016年03月13日 (日)

会場 :国際連合大学中庭広場 住所 東京都渋谷区神宮前5 – 53 – 70

入場 :無料

主催 :Media Surf Communications Inc.

共催 :Nordic Lifestyle Market

協力 :NPO法人 Farmer’s Market Association

最新情報は Facebookイベントページにてご確認をお願いいたします。各出店者さんの持ち寄る 商品詳細については、以下のPinterestページに纏まっておりますのでお買い物の参考にぜひご覧ください。尚、出店者や商品情報に関しては、予告なく変更になる場合がございますので、ご理解ご了承くださいませ。当イベントに関するお問い合わせは以下よりお願いいたします。

問い合わせinfo@farmersmarkets.jp|03-5459-4934|担当:酒井



関連するブログ