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クリエイティブチーム日記vol.35「がんばれ大学生」花村えみ

毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが日々のできごとを綴ります

クリエイティブチーム日記

クリエイティブチーム日記は、毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが交代で書く日記。今週は、花村えみです。

いま大学生は大学に何を求めているのか、どんな事を学びたいと思っているのか。
自由大学は、昔ながらの正解を追い求める形の学びや、詰め込み式の学びにたいして疑問を投げかけてきました。それに携わる私自身も大学という現場がいまどうなっているのかを学生目線で追いたいといつも考えています。

先日自由大学に来てくれた大学生の卒業論文発表会に出席するため母校へ行く機会がありました。発表をしてくれたゼミは産学連携の取り組みをしていて、企業が提示する問題を解決するために、大学でのあらゆる学びを最大限使おうという取り組みをしていました。

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企業は何のために学生と研究するのか

政治学を専攻していた私も大学生時代、いったい何の役に立つのかなーと思いながらも単位獲得のために勉強をしていたように思います。特に必修科目といわれるものは見事に退屈!(誰の何のための必修だ!)そんな中で企業の人が来るような特別講義はとてもスリリングだった記憶があります。

企業が大学に求めていることは何なんでしょう。企業が抱えている問題を解くこと?利益を伸ばすためのアイディアをもらうこと?はたまた優秀な学生の青田買い?『若者のフレッシュな視点で問題解決をしてほしい』という言い分は聞こえは良いけれど、企業が一年先の利益を追い求めているだけの場合、一体若者の研究はどう利用されるのでしょう。

与えられた問題を解くよりも 何が問題なのかを考えられるか

「歩きスマホを防止するための方策を考えて欲しい」これはある企業が出したお題。もしかしたら学生の目線だったら歩きスマホを防止するよりも、ウェアラブルの端末を波及させるにはどうすればいいか?という課題設定になるかもしれません。本当の問題は何かを学生自体が考えたら全く議論になるはずです。

いま教育の現場では結局のところテストで学力をはかる仕組みになっています。まるでゲーム感覚。「自分で何が問題かを考えなさい」というテストは愉快ですが、残念ながらあまり出会ったことがありません。でも学校外にでてみると、何が問題かを突き止められたら課題のおおよそは解決しているようなものであることに気づきます。
あぁ、、何のためにいままでエネルギーを費やしてきたことやら。

社会と繋がる学びって何だ?

「社会とつながっているという実感を得るための学びを必要としています」大学生の発言が印象的でした。彼らの統計では大学生の時間の半分が講義出席に使われているのだとか。そして大学で一番学びたいことは専門的な知識。いわゆる実学という類のよう。ふとその統計をみて大学時代講義で耳にした『すぐ使える知識はすぐに使えなくなる』という言葉を思い出しました。その言葉は今、学ぶってどういうこと?の私の姿勢のもとになっています。確かに大学には社会と繋がる学びの要素が欠けているのは事実。でも社会とつながりすぎるのも考えもの。塩梅がとても重要そう。

今から企業戦士の卵になる必要はないんだよー!どんな利害関係も気にせず物事を考えたり主張することができるのは学生の特権なのだから。自分の頭を使って!消費されるな!

がんばれ大学生。



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