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クリエイティブチーム日記vol.3 「暮らしのピースをみつける旅〜ヘルシンキ編〜」岩井謙介

毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが日々のできごとを綴ります

クリエイティブチーム日記

これから毎週火曜日に、クリエイティブチームのメンバーが交代で日記を書くことにしました。普段、講義募集文やレポートなど文章を書く機会は多いのですが、これからはもっとみんなとの距離を縮めたい!ということで、顔の見える文章を書いていくことになりました。クリエイティブチームはそれぞれの個性が響き合って、自由大学を運営しています。日々メンバーが感じたことや、考えていることが原動力になっているのです。 今週は、現在クリエイティブチームに仮入部中の岩井謙介くんです。

暮らしのピースをみつける旅〜ヘルシンキ編〜

フィンランドを代表するブランドfinnairとmarimekkoのコラボ航空機

フィンランドを代表するブランドfinnairとmarimekkoのコラボ航空機

僕は、年に数回国内外問わず旅に出ます。
旅の目的は、ある時は友に会いに行ったり、またある時は現地のお店を取材しに行ったり、デザイン展を見に行ったりとその時によって様々。今回は、ある家具のプロジェクトの一貫で北欧の小物の買付にフィンランドの首都ヘルシンキと古都トゥルク、そしてイギリスのロンドンを5/1から5/7まで7日間かけて旅してきました。
この旅の模様や気づきをヘルシンキ編・トゥルク編・ロンドン編でお伝えします。

買付の最初のエリアになったヘルシンキでは、連日朝から晩まで蚤の市やアンティークショップ・骨董屋を巡る日々。初めての買付という高揚感や、事前の下調べなどをしていたこともあり、市内の蚤の市やショップを回っていると有名なデザイナーのプロダクトばかりに目移りしてしまい少々舞い上がってしまいました。

ふと我に返り現地在住の方や出店している方々に
「なぜみんな熱心に蚤の市やアンティークに出向くのか?」
「北欧から進出したIKEAとか新しくて安いものとかあるじゃなか?」
などと、日本のインテリア周辺の状況と子供連れの若い人たちが熱心にアンティークを物色しているフィンランドの状況を対比した質問を聞いて回りました。

ヘルシンキのデザインディストリクトの中心部Fredrikintoriのアンティーク市

ヘルシンキのデザインディストリクトの中心部Fredrikintoriのアンティーク市

すると多くの方が
「フィンランドは家なども古く、その家の中で使う家具などのインテリアも譲り受けたものが多い。だから、IKEAなどの新しいものを足していくとその部分やそこだけが浮いちゃうじゃない。だから自分の目で暮らしに合うピースを見つけて回るんだよ。アンティークやヴィンテージじゃなくてセカンドハンドという意識が強いんだ。」と期待以上かつ皆共通する答えとモノの目利きのヒントのようなものを教えてくれたのです。

その後、改めてデザイナー名など気にせず、モノとしてのデザインや存在・セカンドハンドという視点に着目してモノをピックアップしてみます。
驚くことに、自分が買付したフィンランドや北欧のモノの中に、どこか日本に通じる感覚を含んだモノが揃っているのに気付きました。

1950年代から60年代のヴィンテージ陶器とガラス

1950年代から60年代のヴィンテージ陶器とガラス

この旅の続きは、次回のトゥルク編までのお楽しみ!
次回の担当はチーフキュレーターの和泉里佳さんです。



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