クリエイティブチーム日記は、毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが交代で書く日記。今週は、佐藤大智です。
自由大学では、教授と受講生の二者だけでなく、キュレーターという存在があります。
キュレーターは、講義のテーマに合わせ教授の専門性の高い知識や個性を引き出し講義を組み立てます。また、教える人・学ぶ人、そしてキュレーターの三者がフラットな学びの状況を作ることが役割です。
定期的に有志のキュレーターが集まり、裏(?)でキュレーター会を開催しています。
キュレーター会では、自分の講義で感じた課題を共有しみんなで解決策を検討したり、こういう取り組みをしたら講義が盛り上がったなど良かったことも共有します。
真面目なことを言っている割に、写真の様子がおかしいぞと思われているかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
今年、最初に行われたキュレーター会のテーマは「クリエイティブ書き初め」。
書く道具とお題が記載されたカードを引き、書き初めをします。もちろん、一般的な筆は使いません。ストロー、歯ブラシ、軍手、ほうき、割り箸など、確実にキレイに書けないものを使います。普段、身の回りにあるものは明確な用途があり、それに合わせて使いやすく作られています。しかし、今回は用途を無視して筆として使います。
キレイに書けないのが当たり前。だから心のハードルもさがって失敗、不正解を恐れなくなる。それでもうまく書こうと脳はフル回転。
しばらく経って冷静な状態でこれを書いているので、手段とそれによる効果を文字でまとめていますが、やっているときはなにより楽しい!
楽しい!!
心がポジティブで、固定概念がどこかへ吹き飛び、思考が解放モード。
いつの間にか、そうなっている。これってとても大事なことだと思います。
きっと灰色のテーブルを囲みホワイトボードとプロジェクターを使った会議では、この場の雰囲気は作れなかっただろうなと思います。
書き初めでみんなのモードが切り替わり、ハッとさせられる意見がどんどん飛び交いました。
今回のキュレーター会で話し合われたことは講義に還元され、もっともっと講義がおもしろくなっていくと思います。
この企画を計画したのは、キュレーターの八住さん、川又さん、鈴木さん。トップダウンの指示ではなく、自発的にこういう動きが生まれ、実行できるのは自由大学らしい良いところの1つだと思います。
当事者になって自発的に関わると講義はどんどんおもしろくなっていきます。それがテキストでは得られない自由大学の学びの体験。
講義に参加するとハッとする気づきや新しい学びがたくさんあると思います。でも、もしかしたらそれはキュレーターが仕組んだものかも。