クリエイティブチーム日記は、毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが交代で書く日記。今週は、小酒ちひろ@NYです。
私は今、NYからコワーキングスペース、みどり荘のプロジェクト「WE WORK HERE」のプロジェクトに関わっています。このプロジェクトでは「いま東京で働くとは何か?」ということをテーマにみどり荘で働く人を中心に100人にインタビューをします。そしてそのインタビューは来春に本として出版される予定。私が関わったインタビューだけでも、環境問題、メディア、八百屋、産後ケアなどインタビューされる人の分野は実に様々。偶然にも共通点は、どの人もNPOやNGO、あるいは企業の代表的な立場でインディペンデントに活動していることでした。
インタビューを聞いて、印象的だったのは、みな個人的な体験が中心にありながらも、事業の社会での位置づけやどんな社会をつくっていきたいのかということを明確に持っていること。最近は小商いというか、まずは顔が見えて価値観が共有できる範囲で事業を起こそうという流れがあるけれど、その先には社会があり、規模は小さくても、社会をよくしたいという事業のビジョンに繋がっていくのだなという実感がありました。
個人的なことで言うと、8月に出産してはや4か月。初めての育児で慣れないながらも、少しずつ余裕も出てきました。そして、子育てを楽しみながらもやっぱり仕事をしたい自分がいる。だけど、私にとっての仕事って、働くって何だろうとプロジェクトに関わりながら自問自答の日々です。ひとつ言えるのは「お母さん」であることが私の新たな仕事でもあるということ。「お母さん」が仕事なのか、働くということなのか、そもそもそこも問いなわけですが。じゃあ「お父さん」は何なんだ、とかね。子供は本当にいろんな問いを投げかけてくれる。
東京で自由大学で働いていた頃はまさに暮らすことが働くことだった。暮らしの中で感じたことが講義をつくったり、学校を運営することに繋がっていた。暮らすことと働くことをつなげたい。その思いに今も変わりはない。暮らしに子育てが加わって、さらに海外で、これからどんなふうに働いていくのか、その実験はまだ始まったばかり。
手始めに、海外に散らばっている自由大学の仲間と、ふと自由になる瞬間を切り取ったフリユニレターをinstagramで始めました。誰でも参加自由。東京の自由になる瞬間だってOK。#freeuniletter、#自由大学をつけて投稿してみてね。投稿は自由大学のWEBサイトにも表示されます。
あたらしい東京の働き方は?ロールモデルのない時代にこれからの働き方を集めた本をつくる。このプロジェクトはこれからの出版のあり方を考えるプロジェクトでもあります。出版に掛かる費用を現在クラウドファンディングで募集中。クラウドファンディングに参加してくれた人たちと共に本づくりは進んでいます。このクリエイティブチーム日記の冒頭のイラストを描いてくれてる大西真平さんもプロジェクト立ち上げメンバーの1人です。クラウドファンディングは12月25日まで。