講義レポート

こんにちは、「おうちパーティー学」キュレーターの小酒です。今日は「おうちパーティー学」3回目、この講義で初のゲストであるけんたろうさんをお招きした講義の様子をレポートします。
けんたろうさんは、毎年クリスマスにはアメリカのご友人のお宅で「オープンハウス」という形式のおうちパーティーを開かれるというおうちパーティーのエキスパートです。「オープンハウス」というのは耳慣れない言葉ですが、自宅を開放して行うパーティーで、パーティー時間中ならいつ行っても帰ってもいいというスタイルのパーティーのこと。大人数の方をお招きする場合でも、開始時間にお客様が集中することがないので、ホストもゆとりを持っておもてなしができるのがメリットだそうです。また、クリスマスはアメリカではホームパーティーが集中する時期。ゲストにとっても一日に複数、友人の家を訪ねることができるという良さがあります。
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けんたろうさんが開かれているオープンハウスでもゲストは40名以上とのこと。一体、そんなに大人数のパーティーをどのように切り盛りされてらっしゃるのか、その様子を伺いました。
なんといっても気になるのはお料理です。けんたろうさんはお料理を考えるとき、ホスト側とゲスト側両方の視点で組み立てておられるとのこと。たとえばホストの視点では、作りやすさとサーブのしやすさ。ゲスト側の視点では、お酒との相性や食べやすさだけではなく、取り分ける際に嫌いなモノをよけやすいか、といったことまで考慮しているそう。
そして講義では、実際にパーティーに出されているという「デビルドエッグ」を実演していただきました。デビルドエッグは茹で卵を半分にし、白身と黄身を分け、黄身にピクルスやマヨネーズなどを混ぜて味付けしたものを、白身に盛り付けるというアメリカのホームパーティーでは定番の前菜です。
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先程のホスト側の視点、「作りやすさ」という観点からも、事前にフィリングを作るところまで済ませておけば、ゲストの来訪に合わせて、都度作ることができます。また、フィリングもジップロックで保存できるので、冷蔵庫でも非常に省スペースで作り置きができるという優れモノです。
さらに、シリコン型を使って作られたというミニマフィン”ミフィン”も作ってきていただき、みんなでけんたろうさんのおもてなしを堪能させていただきました。
授業では最後にけんたろうさんからおうちパーティーを開く際のポイントをお話しいただきました。なかでも心に残ったのは「すべてをチャレンジしようとしない」「失敗を恐れない」「呼ばれたら呼ぶ」の3つ。ホームパーティーというと、張り切ってあれもこれも手づくりでおもてなししようとしがちですが、チャレンジは一つでも十分ということ。失敗しても気持ちがあればおもてなしはOK、これらは肩肘はらずにパーティーを楽しむことに繋がりますね。また、「呼ばれたら呼ぶ」ということも大事。そこにも最初の2つのポイントは繋がっていくように思います。ホストもゲストもリラックスして楽しむことが次のおうちパーティーにも繋がっていくことに気づかせていただきました。
放課後は、おうちパーティー学最終回のパーティーに向けての話し合い。けんたろうさんにもお付き合いいただいて、自分たちのパーティーをどのように作るのか、楽しい議論が続きました。けんたろうさん、今回は本当にありがとうございました。
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講義情報:
『おうちパーティー学』 教授:飯野登起子 キュレーター:和泉里佳・小酒ちひろ
次回は4月開講予定です。



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