講義レポート

ほっこりした優しい雰囲気が好評の『おうちパーティー学』第1期。その最終回の実践おうちパーティーのレポートをサポーターの鈴木麻里子さんが届けてくださいました。
最終回は、会場をいつものIIDキャンパスから教授の飯野さんのご自宅へ移し開催されました。テーマは『クリスマス』。前回の講義内で出たアイディアを形にする日がやってきました。
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ワクワクしながらお邪魔した飯野さんのお宅は、ご家族の写真や、飯野さんの大好きなグリーンの置物や植物が非常に印象的。今回のために用意してくださったクリスマスツリーやサインボード、そして12/10の朝日新聞の朝刊に飯野さんのインタビュー記事が掲載されており、その記事がちょっぴり控えめに並べられてありました。


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パーティー会場らしくデコレーションされ、整ったお部屋。しかし、お客様をお迎えするからと生活感を排除するのではなく、ライフスタイルが垣間見える空間が心地よく、人柄や大切にしているものが見て取れ、飯野さんに更に親しみを感じてしまいました。
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11名のメンバーが集合し、まずは、思い思いに持って来たお料理を盛りつけて行きます。お料理のテーマは『赤』。お部屋の『緑』×フードの『赤』でクリスマスカラーを演出するアイディアです。和・洋・中、どのお料理かをベースに器を選び、そこにナンテンなどの葉を添えます。器、盛りつけ、緑を足す、これだけでこんなにも見栄えが良くなるのかと、お料理の変身ぶりにカメラのシャッター音がなかなか鳴り止みませんでした。
また「持ち寄りパーティーの場合はこんな風に大皿に並べて食べる場合が多いので、冷めても美味しく食べれるように、ちょっと味を濃いめにするといい」などアドバイスも頂き、次回に活かしたいポイントが多くありました。
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さらにパーティーを盛り上げるためのグッズが登場。紙粘土で手作りしたフォトスタンドに、名前とお料理の紹介を書き込んだポラロイド写真を挟んで、各自が持ってきたお料理の前に飾るというアイディアが形に。また、サンタ帽やトナカイの耳などのかぶり物も。何か身に付けると更にパーティーらしい雰囲気になり気分も上がります。
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準備が整ったこところで、今日のために作った全員の好きなクリスマスソングとエピソードが詰まったコンピレーションアルバムをBGMに「いただきます!」美味しいお料理を頂きながら、そのエピソードや、この1週間どんな発見があったかなど、会話が弾みます。
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そこへiPhoneからSkypeの呼び出し音が。画面の中にはサンタ帽をかぶったメンバーの田中さん。田中さんは今回残念ながらL.A.への出張で参加できなくなってしまったのですが、仕事の合間をぬってSkypeで参戦をしてくれました。そして、地図を見せながら、「これから夜のL.A.の街へ出て、イルミネーションを中継します」と、クリスマスの町並みを案内してくれました。更に見つけて来たパーティーグッズも紹介してくださり、他にはない贅沢な時間となりました。
食事が一段落したところで、お庭へ。「東京シャボン玉倶楽部」で活動する岩端さんが持って来てくださったシャボン玉グッズでシャボン玉タイム。久々のシャボン玉に、童心にかえる私たち。ひとりのスペシャリティが、おうちパーティーの形からどんどん変えて行くのが面白いところです
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そして最後はお待ちかねのケーキ。持ち寄ったピースのケーキを並べて作ったホールケーキ。それを出す時、クリスマスソングが、Stevie Wondeの”Happy Birthday”に変わり、ケーキには「HAPPY BIRTHDAY」のキャンドルが。実は先日、誕生日だった学長の和泉さんへちょっと遅いバースデーサプライズ。和泉さんには秘密で用意をしていたのです。誰かを喜ばせるドキドキ感を共有することで生まれる一体感は格別です。サプライズも大成功。
その後も会話を楽しみながら、感想を書いたり、今年の出来事を語ったり、あっという間に時間が過ぎて行きました。
このおうちパーティー学を受講した生徒の皆さんは、
・常に、これはおうちパーティーに使えないか、という視点を持つようになった
・パーティーをただ行うのではなく『みんなに楽しんでもらいたい、そして自分らしく』と考えるようになった
・食べられればいい、飲めればいいではなく、テーマを設けることの楽しさを学んだ

など、ものごとを見る視点に新たな角度が加わったそう。
そして、何より5週間、この授業の雰囲気が好きで、毎週待ち遠しかったという感想は全員共通で、飯野さんのつくってきた場が心から楽しかったというのは、シンプルだけど一番大切なこと。場をつくることは楽しい。それを身をもって体験した人がつくる場は、必ず素敵なものになるはずです。
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私たちは「こうしたら相手が喜んでくれるかも」と想像することが出来ます。「こうしたらいいんじゃないか」とアイディアを考えることが出来ます。しかし、一体、その中のいくつを実際に形にすることが出来ているでしょうか。
おもてなしとは、伝えたい思いを実際に形にするパワー。教授の飯野さんはもちろんのこと、仕事をしながら時間をやりくりし、アイディアを形にしていく生徒の皆さんを見て、そのパワーと人としての在り方に感動させられるおうちパーティーでした。皆さんのおもてなしと場づくりがこれかどう育って行くのか、楽しみで仕方がありません。


個性的で楽しいおうちパーティーいかがでしたか。第2期は1/26(木)からスタートです。
講義情報:
『おうちパーティー学』 教授:飯野登起子 キュレーター:和泉里佳、小酒ちひろ
次回日程:1/26(木) 、2/2(木) 、2/9(木)、2/16(木) 、2/25(土)  全5回
毎回参加する人によって形を変えて行く講義。あなたなら、どんなおうちパーティーを作りますか?


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クリスマスおうちパーティーのつくり方
個性的で楽しいおうちパーティーのつくり方
おうちパーティー学第1期最終回のクリスマスおうちパーティーの様子は教授の飯野登起子さんのブログでも紹介いただいています。



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