講義レポート

KIMONOは自由だ

「東京KIMONO学」受講レポート

シュッとした立ち姿と、にじみ出てくる色気。きものや浴衣に対して「いいなぁ」と思う気持ちはあっても、いざ着ようとなると少し遠慮してしまう人って多いのではないでしょうか?お祭りや花火大会で浴衣を着ても、普段使いやちょっとしたお出かけの際、きものや浴衣は中々選べない。どうしてでしょう?

浴衣やきものの背景知識が無い、本当に自分が似合うか分からない、堅い印象。そもそも、浴衣やきものを着てどこに行けばいいか分からない。様々な理由があるとおもいます。しかし、きものや浴衣は大昔から日本人の生活の中にずっと根付き、絶えず変化し続けて今まで残ってきました。だからこそもっと自由な発想を持って純粋に楽しむ気持ちをもつことが大切なのです。ちょっと堅苦しいし、難しそうだから後回し。その思考回路に「ちょっと待った」の声を掛けたのが「東京KIMONO学」でした。

今回の講義参加者のきもの歴は様々でした。きものを日常的に着ていて、自身のセンスをもっと磨くべく参加した上級者もいれば、全くの初心者の方もいました。それぞれがきものを着て何をしたいのか、具体的なストーリーや画を想像して毎回の講義に参加していました。

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例えば、授業で出された課題の1つにスタイルブック作成がありました。受講生1人1人が好きなもの、気になるもの、直感を元にひたすらページに貼っていくのです。そしてそれぞれのスタイルブックの見せあいをしました。並べてみると1冊1冊それぞれに個性があって実に面白い!スタイルブックで自分の好みや傾向を可視化させることで、受講生は「自分」について再認識し、その後のコーディネートに生かしていました。

また、受講生のひとりの発言がきっかけに「1日限定、YUKATA BAR」もCOMMUNE246のTobaccoスタンドにて開催。当日は、和風のお酒やおつまみを受講生自らが準備、持ち寄りをしてBarを切り盛りしていました。またやってほしい!という大反響ぶりでした。

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回を重ねる毎に受講生の仲も深まっていき、きものに対する固定観念も徐々に小さくなっていっているようでした。講義は毎回が実践形式。講師からただ知識を教わる一方通行の講義ではなく、常に、お互いの存在を意識し合い、共に学びあう環境がそこにはありました。

「きものってこんなに自由で楽しいんだ!」そんな発見を共有できる仲間がもっと増えてくれたらな、と思います。

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edit:東京KIMONO学 第1期受講 中田侑見さん



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