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クリエイティブチーム日記vol.63 「レクチャープランニングコンテストのその後」岡島悦代

毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが日々のできごとを綴ります

クリエイティブチーム日記は、毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが交代で書く日記。今週は岡島悦代です。

クリエイティブチーム日記

毎月最終土曜日に開催しているレクチャープランニングコンテスト(通称レクプラ)は、自由大学が開校する前から開かれており、今まで74回開催されています。「これ学びたい!」という自分の内側から沸き上がる知的好奇心を講義にしてしまおう、という画期的な取り組み。私のデビュー作「朝ごはん学」もここから誕生しました。それで、「レクプラ後はどうやって講義化されるの?」というところがあまり開示されていなかったので(単に余裕がなかったんです…)こんな流れで進めていますよ、というのをお伝えしますね。

優勝=講義化とは限らない

毎回、書類審査を通過した3組にプレゼンテーションをして頂きます。7分という限られた時間で私達がどんなところをポイントに見ているかを挙げてみます。

1. なぜそれを學ぶのか?(問題設定)
2. 何をどのように學ぶのか?(どんな學びの状況をつくるのか)
3. 何から自由になるのか?(価値観や生活の変化が期待できるか)

上記に加え、最も重要なのが「なぜ自由大学で講義を開催したいのか?」です。自由大学の講義をいくつか受講して下さった方は、わたしたちが大切にしている価値観に少しでも共感してくれているのかなあ、と思います。私達が目指しているのは真に學ぶこと。教える人が持っている情報を、受講生に取り込ませることだけではダメなんです。

毎回、来場者の方に受講してみたい講義を投票してもらって優勝者を決めるのですが、個人的な熱量がすごい人やプレゼンが上手な方に票が集まります。イベントとしてはとても盛り上がるのですが、自由大学の講義としてリリースするには冷静な判断も必要になるので、クールダウンする時間を設けます。

 

學んだ後に自由になる
自由大学は学校の名前の通り「自由」という価値観を大切にしています。自由を意識するには個の存在を認識しないと始まらないと思います。自由大学の講義では、インプットだけではなく學んだことをアウトプットする時間も大切にしています。自分の言葉で経験を語る。それは状況説明ではなく、何を感じてどう考えたのか。一個人として表現することで、根本的な変化が起こってきます。このようなプロセスが企画内容に盛り込まれていると「自由大学らしい講義だ」と思います。ただ、最初からここに気づかれている方は非常に少ないので、脈がありそうな方に何回かお会いして、相互理解を深めながら講義化を進めています。

通常、講義化までに最低3ヶ月くらいかかります。最近は4年くらい企画を温めていた方の講義がリリース出来て嬉しかったです。自由大学は生き方や働き方を捉え直すことを大切にしています。世の中に溢れている社会問題そのものを扱えば、多くの共感を得られやすいのかもしれませんが、自然環境やテクノロジーの急激な変化、既存システムのほころびが目立つ今だからこそ人間であるのはどういうことか?というのをもっと深いところから考える機会があっても良いのだと思います。私自身このような気づきは、自由大学の運営に関わり出してから意識がつくられてきました。だから、取りかかりは好奇心のフラグが立つか?ってところで飛び込んでみて下さいね。

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今月末も開催します。気になる方は直接会場へお越し下さい。参加費500円です。



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