クリエイティブチーム日記は、毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが交代で書く日記。今週は、和泉里佳です。
突然ですが只今第二子を妊娠中で、ただいま臨月。いつ産まれてきてもOKな時期に突入しております。しかし夏の妊婦というのは、これまたとんでもなく暑いですね。この時期お誕生日を迎えている人の顔を思い出しながら、勝手にそのお母さんに想いを馳せたりして。
どうも臨月の妊婦のおなかというのは、普通から考えたら相当でかいらしく、近所の人はもちろん、そこらへんを歩く見知らぬ人からも「いつですか?」「もうそろそろですか?」なんて声をかけられたりするくらい。尋常じゃないサイズ感に思わず好奇心を抑えられなくなっちゃうのかしら。
そりゃそうだ、普段はニワトリの卵くらいのサイズの子宮が、この約9ヶ月という短期間に伸びに伸びて幅や長さは5-6倍に、容積は2000倍とかに膨らむらしいから、こりゃ一大事。ここまで来ると服も2つくらいしか入らなくなるし、サイズ感のセルフイメージすら狂ってはみ出し、通路でおなかを引っかけたりする訳だ。しかも見えないところで靭帯も伸びやすくなっていたり、いろんなところが緩くなってきたり、身体全体に徐々に様々な変化が起こっている模様。
さらに出産の時ともなると、骨盤を形成する複数の骨が「グワーン!」と開いて赤ちゃんの通り道をつくるというから、変型ロボ的要素まで含んでいる。しかも出たら全部が元に戻る。いや、戻るどころか次はおっぱいが出てきたりして、新たなステージ「ワタシ、哺乳類!」へ。この膨らんだり緩んだり剥がれたり、一度ボロボロになった機会に整え直してさらに進化しちゃうなんてこともあるとかないとか、人体って不思議だらけの謎だらけ。生きてるだけで奇跡みたいなもんですね。
おなかの中で「ボコッ」とか「グルン」とか、いろんな動きでいろんな感触をくれるまだ見ぬ小さな生命体。一昨年の初めての出産では、兎に角分からないことだらけの未知尽くしシャワーに戸惑い、目をつぶりながら夢中で走り、いろんな体験や感情をくれました。今度の生命体は、つわりの方向性も違ったし、そこらへんからもう個性が見え隠れ。1つの身体に2つの生命体が共存する妊婦って、ちょっと神秘的なことが多かったりするようですが、私も今回は今までなかった別の視点を授けてくれているような感じで、本当に大切なものは何か?を考えたり、いろいろな枠組から解放してくれる機会をくれているような感覚もあったりします。あと数日でドドッと訪れる人体の不思議を高解像度でどっぷりリアルに感じてみたいなあと思います。野生の勘を磨いて、學び、GO!?
しかしながら出産というのは、毎回いろんなドラマがありますね。祖母による70年近く前の大八車お産エピソード、いつも公園で会う近所のおばあちゃんが何度も話してくれるスピードお産話、友達の最新ピカピカの現代っぽいお産ストーリー、うまれてくる人の数だけドラマがあるのね。今回はどんな試練や笑い話が待ち受けているのか楽しみにしつつ、またみんなといろんなお話しして思いっきり笑いたいです。