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クリエイティブチーム日記vol.10「暮らしのピースをみつける旅〜トゥルク編〜」岩井謙介

毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが日々のできごとを綴ります

クリエイティブチーム日記クリエイティブチーム日記 毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが交代で書く日記。今週は、岩井謙介です。今週は前回のヘルシンキ編から引き続きを綴っていきます。

暮らしのピースをみつける旅〜トゥルク編〜

ヘルシンキの蚤の市での買付を終え、ヘルシンキからICで2時間半ほどにあるフィンランド南西部に位置する古都トゥルクに足を運びます。古都のトゥルクは、スウェーデンに近いこともあり、肌感覚的にも少し貴族意識が高い印象でした。
ただし、やはり首都のヘルシンキと比べる少し田舎の雰囲気があります。そしてトゥルクに行く際には絶対に行こうと決めていたSt.Henry’s Ecumenical Art Chapelというチャペルを訪れたときには、行きはバスで行けたものの、帰りはなんとバスが無くなってしまうというハプニングに。遠い異国の地で2時間以上歩き続けるという“旅”という響きにふさわしい体験もできました。

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そして今回の旅のお目当てでもある骨董品についても、トゥルクは元々のお金持ちが多い土地のせいか、アンティークショップに陳列されているガラスや陶器類なども状態がよく、レアな掘り出し物なんかも出てきました。

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image02なかでもこの写真の「kaunis koti」という雑誌に心を奪われました。
北欧デザイン全盛期だった1950年代から60年代の雑誌で、日本語訳で「美しい家」。日本の雑誌でいうならばフィンランド語版「暮しの手帖」といったところでしょうか。
中身を開くとフィンランド語で、その当時の”いい暮らし”とは何かといった問題について、モデルとなるインテリアコーディネート例などが写真付きで載っているのですが、不思議なことに現代のインテリア系雑誌に載っているそれと勝らずとも劣らない内容になっているんです。

「時代や年月は変わっていきますが、変わらない暮らしの部分は必ずどこかにある」ということをフィンランドで出会った一冊の本から学んだのでした。

この旅の続きは、次回のロンドン編までのお楽しみ!
次回の担当はチーフキュレーターの和泉里佳さんです。



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