あなたにとってのおいしいシーンとは?
私たちが日頃目にする「おいしいシーン」についてディスカッションします。どんな場面、どんな風景をおいしいと感じるのか、一方向からの「食」の映り方だけでなくを、異なる方向、異なるシチュエーションでみる印象の違いを学びます。ファインダーやカメラなどののツールを通してみる「おいしいシーン」をどう捉えるのか、順光、逆光や全体構図、立体感、雰囲気の出し方などの基礎的な撮影の知識を学びます。
【2日間集中】どの瞬間を切り取るかは、偶然でなく必然でつくる
食の写真は時に色鮮やかであったり綺麗な盛りつけであったりと、人を驚かせ感動させることができます。人それぞれ個性や好みがあるように、おいしそうだなと感じる見た目や瞬間も違います。毎日の食の時間を丁寧に観察し、時に手を加え、自分なりの視点で切り取ったものがこの講義で学ぶ「おいしい写真」です。この講義のゴールは、写真を単なる撮影技術として捉えるだけでなくデザインと自分の感性を加えてアウトプットしていくことです。
想像してみてください、例えば、オムライス。白いお皿に丸くてふんわりとした黄色の卵、その上には赤いケチャップが乗っています。あなたならこのオムライスをどうやって撮影しますか?もちろんそのままの出来たてを撮るのもよいですし、お皿や上に乗せるデコレーションを変えてみるのも良いでしょう。背景にカトラリーを置いてみたり、盛り付けにひと手間加えてみるのもよいかも知れません。真上から?真横から?斜めから?あなたは1つのオムライムでどんな撮影パターンがつくれますか?どのアングルを選ぶかは、シャッターを切る自分自身の選択によって決まるのです。
この講義では、カメラの種類はこだわりません。一眼レフカメラ、デジタルカメラ、スマホカメラなど、あなたが普段使っているあるいは使い慣れているカメラで、全体構図など撮影方法の基礎を学びます。特に光や明るさのバランスは、実際に撮影比較しながら理論を体験しながら学んでいきます。教授であるプロのカメラマンがどんなファインダーを覗いてシャッターを切っているのか、自分と他人とが切り取る瞬間の違い感じながら撮影をもっと追求していきます。
人を感動させるおいしい写真はどのように作られているのでしょうか?実はそこには緻密に考えられた色やデザインバランスがあります。おいしい写真は、偶然ではなく必然で撮る写真なのです。盛り付けデザイナーとしてデパートのディスプレーや企業のフードデザインに携わる飯野教授は、同じ食材や同じ料理を和でも洋でもその印象をガラリと変えてしまいます。そこにはどんなテクニックと必然が隠れているのでしょうか。
最終講義はパーティーの食卓をつくって、フードカメラマンに変身してもらいます。自分で撮ってみたい食のシチュエーションであったり、いつも撮影するのに苦労しているシチュエーションだったりを様々な角度で撮影します。おいしい写真をもっと上達させるためには、多くのインプットが必要です。他の人が何に注目して、どの瞬間を切り取るのか観察することは、自分自身の発想の転換にもつながります。
あなたらしさを最大限に活かした、おいしい写真を撮ってみませんか?
(第4期募集開始日:2016年6月19日)
第1回
私たちが日頃目にする「おいしいシーン」についてディスカッションします。どんな場面、どんな風景をおいしいと感じるのか、一方向からの「食」の映り方だけでなくを、異なる方向、異なるシチュエーションでみる印象の違いを学びます。ファインダーやカメラなどののツールを通してみる「おいしいシーン」をどう捉えるのか、順光、逆光や全体構図、立体感、雰囲気の出し方などの基礎的な撮影の知識を学びます。
第2回
見え方がガラリと変わればおいしさがぐぐっとアップします。日常の食卓に並ぶ食材を用意し、お皿の上に自由にカットした盛り付けを行います。それはまるでキャンバスに絵を描くデザイン。あるものを撮影するだけではつまらない、おいしい写真は自分ならでは個性をプラスして撮るもの。食材を縦に切るか横に切るか、重ねて並べるかランダムに並べるか、盛り付けの構造を学びます。
第3回
盛り付けデザイン後、そのプレートを被写体として撮影の実践テクニックについて学びます。1コマ目で学んだ座学知識を参考に、実際に自分のカメラで光の強弱や方向、アングルを意識した撮影を行います。撮影後は、次回講義のおいしい食卓づくりの企画について話し合います。
第4回
最終講義では撮影してみたい食材や手料理、お惣菜やスーパーで購入した食材を使いながら、水道・ガスを完備したキッチン付の教室で自分の撮影したいシチュエーションの「食卓」をつくります。パーティーならではの華やかなフードスタイリング手法も学びます。
第5回
ここまで学んだ撮影技術を生かし、おいしい写真の撮影を行います。各々がつくる食卓は被写体の宝庫。どの角度からどこを切り取るかは自分次第。撮影後は、おいしい写真をみんなの前で発表。講義を一緒に受講した仲間と、一緒に食べたり飲んだりしながらおいしい食卓を楽しみます。