講義レポート

靴に歓声をあげたことがありますか?

「20年履ける靴に育てる」講義レポート

こんにちは。「20年履ける靴に育てる」キュレーターのミヨシです。
たくさんの生徒さんが靴磨きの虜になっているこの講座ももう4期目。
5/26(木)からまた1回目が始まりました。

毎日当たり前のように履いている靴、みなさんはどのようにケアしているでしょうか。
革靴は、新品が一番いいわけではないのはご存知ですか?
もちろん底などはすり減っていくものですが、革はケアをして手をかけてあげればあげるほど味も出てきますし、よくなっていくものなんですよ。革はもともと生きていたものですから、私たちと同じ、という考え方ですね。


よく靴磨きは女性の化粧に例えられますが、化粧を落とさないで毎日お化粧する方はいませんよね。洗顔をしてスッピンの状態から化粧水をつけて乳液つけて、それからお化粧、、日々のちょっとしたケアが、いい状態を保っていけることになるのです。
ただし、ただ磨けばいいというわけではありません。この講座では、靴の特徴を見ながら、ずっと使える基本的なお手入れ方法を学んでいきます。
さて、第一回目は、みなさんの熱い想いを聞かせてもらうことから。

共通点は靴が好きということ。
手をかければ応えてくれる靴、靴磨きをしているとストレス解消になるという方や、現在の好きなこととの共通点(機能性と美しさとのバランス)、そして、モノを大事にしていきたいという気持ちが大きいと。
すでに自分の靴を磨いている方も多かったのですが、実際に磨いてはいるものの、靴のつま先をピカピカに仕上げる’鏡面磨き’のやりかたがわからない、知りたいという方が圧倒的でした。
高い靴を買ったもののケアの仕方がわからず、革が割れてしまったという方も。そして、素敵な人はきちんと手入れされている靴を履いているよね、という結論が。みなさん足元をよく見ていらっしゃいます。

それではということで、実際に使っていくケア用品の説明をしながら、先生の実演。
自分が持っている道具と比べてここはどうなのか、このクリームとこのクリームの違いは、たくさん質問が出てきます。
ブラシの毛は密度が濃い方がいいだとか、磨く向きは縦がいいだとか、ワックスの適量、靴選びのポイントなどなど細かく学んでいきます。
最終的に、輝いた靴が歩いたときに横から見て新幹線のようになると大興奮ですね。

そして、今回はなんとルーペをお持ちの方がいたので、磨いたところと磨いてないところを拡大して見比べてみて、みなさん歓声をあげていました。
全く知識がないのだけれど、身近に靴好きがいるので靴磨きの魅力を知ってみたい、磨いてあげたいという方もいらっしゃいます。
水とクリームのバランス、力加減、実際に実習の中で学べますので、初心者でも靴への愛情さえあれば大丈夫です
そして、この講座の最後には、「大切な人の靴を磨く」という課題が出されます。
人生を明るい方向へ導いてくれた先輩の、大切な家族の、恋人の、仕事のきっかけをくれた方の、それぞれの大切な人の靴、ピカピカに磨けるようになれたら、もっと愛情が深まるかも。めんどくさそうなイメージがあるかもしれない靴磨きも、一度知ってしまうとみなさん虜ですね。
靴に歓声をあげたことがありますか?
次回は、革の種類によって違うケア方法と、カバンのケアについて学びながら実際に磨いていきます。



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