講義レポート

自分の軸が見えてくる

「茶で遊ぶ」講義レポート

「茶で遊ぶ」キュレーターの荒井です。1期卒業生の金城さんから講義レポートが届きましたので、ご紹介します!


茶で遊ぶ1-3

「自分の軸が見えてくる」

お茶の講義と聞いて、美味しいお茶のいれかたや作法などを学ぶのかなと思っていた。私自身お茶のイメージは、お茶の葉で作られた緑茶やほうじ茶、紅茶等。講義の詳細を見ていくと、ハーブやスパイス、薬膳等の単語が出てきて、最終的には「自分の軸をみつける」とある。何やら私がイメージしていた「お茶」とはまた違うお茶の世界が見られるかもしれない。面白そうだと思い、受講する事に決めた。

茶で遊ぶ1-2

毎回の講義は、新しい発見の連続だった。「へー」とか 「すごい」を何回言ったことだろう。お茶となる材料をひとつとってみても、キュレーターで国際中医薬膳師の荒井直子さんが、中国の漢方の考え方であったり、韓国の韓方であったり、古くから言い伝えられている先人の知恵であったり、様々な視点から説明をしてくれる。それがとても面白く、今まで知らずに過ごしていたのがもったいないと感じた。体にいいよと言われているものであっても、取り過ぎれば毒になるように、自分の体質を知ること、また状況に合わせ体に取り入れることが大切なんだと感じた。

茶で遊ぶ1-1

また、もうひとつの講義の楽しみといえばお茶菓子。毎回、何種類ものお茶を試飲するので、お腹がタプタプになるのだが、お茶菓子を間に挟むと、不思議な事にリセットされまたお茶が飲める。お茶菓子もみんなのお薦めを持ってきたり、手作りのものだったり、バリエーションも豊富で話しもはずむ。よくおばあちゃんとかが、縁側でお茶を飲みながら延々とおしゃべりを楽しんでいるのを思い出した。なるほど、その気持ちよくわかるなあそう思った。

茶で遊ぶ

お花茶の佐藤佐知子さんが講師で、ブレンド茶のお話しをしてくださった時「ブレンドに失敗はないので、自由に楽しく組み合わせてみて」とおっしゃっていたことが、印象に残った。

大袈裟な解釈かも知れないが、人生も同じだなと。失敗を繰り返す過程で、自分と向き合い、真実が見えてくるのではないかと。

講義を重ねていくうちに、私自身自分と向き合う時間が増えたと思う。また忙しい中でも、ほっと一息お茶を飲む時間。お茶の香りに包まれ、お気に入りのお茶を飲む。自分をリセットさせる時間にお茶があるとさらに気分もリフレッシュされていく。お茶にはそんな相乗効果もあると思った。

これからの暮らしがより輝いていけるように、お茶の力をもらって丁寧に生きていこう。自分の軸、少しは見つけられたかな。

(text : 1期卒業生 金城さん)


沖縄出身の金城さん、縁側でお茶を楽しむおばあちゃんの姿を想像すると、気分がほっこりしますね。金城さんのこれからの暮らしがますます輝くよう、お茶を通して応援します!

茶で遊ぶ キュレーター 荒井直子



関連するレポート