講義レポート

革の基本お手入れを学ぶ 

「20年履ける靴に育てる」講義レポート

こんにちは、「20年履ける靴に育てる」キュレーターのミヨシです。
前回は革の基本についてお伝えしましたが、今日はお手入れの基本についてレポートします。

靴がどんなものでできているか分かり、より愛着が出てきたところで、基本的なケアに入ります。どんな革であれ、基本は一緒。素材別のケアは基本からの応用です。
20年履ける靴に育てるための一番大事なケア方法です。
まずは力強くブラッシング。
今回の生徒さんたちはとても情熱的なので、みなさん一生使っていくために高級なブラシを揃えました。お手頃のものと比べると、密度の濃さや毛の長さ、毛の弾力の違い が一目瞭然でした。汚れをとったり、クリームをなじませたりと使う頻度の高いブラシですから、 長く使えば使うほど違いがより分かってくるかもしれませんね。
ブラッシング→汚れ落とし→栄養クリーム→ブラッシング→乾拭き
力強く、円を描くように、うすくのせる感じ、指は二本、ここでは三本。
その都度、加減を確認しながら手を動かしていきます。

「この汚れは落ちますか?この傷は消せますか?」。いろいろな質問が飛びます。
自分ではどうすることもできなかったものが、先生がちょっと手を加えるとキレイに蘇る驚きを感じながら、前のめりで熱中する実習。

実習が始まると、写真がぶれてしまいますね。笑
バッグや、特殊な革のケアも基本的には変わらず、クリームの種類を変えたりすることで応用できるそうです。
ところで、靴磨きをするときには最初にひもをはずすのですが、今まではずしたくても、どうついていたかわからなくなるからはずせなかった、と言う方がいらっしゃいました。
ひもの結び方講座だけで30分はかかっちゃいそうなほど。
結び方で靴の表情が全然違うものになるんですねぇ。
フォーマルなとき、遊びを加えたいとき、丸ひもにするか平ひもにするか。
ピカピカにするだけが靴のおしゃれじゃないんですよ!!
来週は今日のおさらいと、鏡面磨きの技を習得します。
気が済むまでやりたくなる人続出で、一時間半じゃ足りなそうな予感。。
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