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自由大学の働き方【チーフキュレーター・和泉里佳編(2)】

クリエイティブチームは一緒に働く仲間を探しています

自由大学クリエイティブチームで働く人に、その働き方を聞くインタビュー。第三弾はチーフキュレーター、和泉里佳さん。今回は後編。(前編はこちら
現在募集している新メンバーにどんな人が来て欲しいのか聞いてみた。

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クリエイティブチーム・新メンバー募集について

――ズバリ、どんな人に新メンバーになってほしいですか?

ウーーーン……これヒミツなんだけど、イイ顔してる人。見た目って重要じゃない? っていうのも、その人がやってきたこととか思想や価値観って顔に出ると思うんですよ。顔、服装、姿勢とか、すべて含めて見た目で判断!(笑)

あとマジメなとこでは、学びの場で人生が開けた経験を持っていて、それを大事にしている人がいいかな。

――見た感じ、例えば、太陽みたいな人とか、見た目から伝わってくるものってありますよね。

感じがいい人、気が利く人、みたいな。そうだなぁ、落ちそうなボールを拾いにくる人って言えばいいのかもしれない! 落ちてくるのは見えるじゃない。それをただ見ている人もいれば、「落ちる」って声を出す人もいる。

声をかけながら、同時に動いている人もいる。そんな反射と声かけができる人がきたら、とってもいいよね。自分で何ができるのか、ちゃんとわかっているから、自分なりの拾い方で拾いにいけるっていうことだと思うから。

――新メンバーにはどんなことをしてほしいですか?

いっぱいあるんだよね。私たちだけでできることには限りがあるから、人の力で何でもやる。他力本願なんです(笑)

だから、その人が現れたらできることが見えると思う。新メンバーは、まだ会っていない人かもしれないんだけど、でも、すでに出会っている人なんじゃないかなとも思うんだよね。

――今まで自由大学に通ったことがある人の中に、新メンバーになる人がいる予感があるんですね。

自由大学とか、スクパとか。昔、受けた人のほうがかえって面白いかもしれないって思う部分もある。自由大学が始まって、今と違ってまだわけのわからない感じが残っていた中で、それでも行ってみようと思った人の勘みたいなものって案外大事だと思うし。

だから、何年か振りに連絡をくれても面白いんじゃないかって思っています。もちろん最近の人なら勢いがあるからそれもウェルカム。

――小酒さんや岡島さんがクリエイティブチームに加わった時は、和泉さんから声をかけたんですよね。直接、声をかけて入ってもらおうとはしないんですか?

いい人がいたらすぐ声かけちゃってます。それでいろいろなプロジェクトが始まってるよ。「この人はきっとこれからこんなテーマで講義をやったら面白くなりそうだな」とか、そういうことを感じたりタイミングもあるよね。その人の、キラッと光る部分に条件反射で動く、私は反射型だから。

でも、全然違うところに次のチャンスがあるかもしれないから。だから、新メンバーの募集をしてみようってことになったんです。

ライフサイクルから学びは生まれる

――和泉さん自身は、チーフキュレーターになって新しく何か始めることはありますか?

チーフキュレーターだからって、わけじゃないけど……。子どもが生まれて、活動時間が変わったから、目線が変わってきてる。今までと違う学びを作ろうと企てていますね。

例えば、平日の昼間に講義を開いたら、集まる人も変わって、違う学びが生まれるんじゃないかとか。

そもそも、自分が学びたいと思う事、面白いと思う事を講義にしていくことを原点にやってきているから、自分自身が変わっていくように、学びたい、作りたいと思うものも変わっていく、そんな感じ。

学びたいっていう情熱を形にしていけたらいいなって思っています。

――今、開講しているクリエイティブ創業スクールにも、女性起業家コースという、お昼間に開講している講義がありますよね。

そうそうそう。自分が子連れだから、子連れで通える形にしてみようと思ったんだよね。中小企業庁の人が見学に来たんだけど、「赤ちゃんがいても全然気にならないですね」って言ってた。

弊害あるどころかむしろ画期的なクラスの雰囲気が出来てきてます。子どもが泣いたりしても、誰かが抱っこしてあやして、その間に話すみたいなことも自然にあって。机と椅子でカッチリじゃない方が、身体にドーンと入ってくることもあるし。暮らしと仕事と学びを近づけて考えることができて、お互いに助け合ったり癒されたりしています。

同じような形式で、今度はさりげなく「男子もOK」って書いて開講してみたいなって思ったりもしているよ。

最後に

和泉さんの話は、縦横無尽に広がる。一瞬、訊いていたこととは異なる答えが返ってきたように感じても、ちゃんと質問の先まで受け取ってくれて、話してくれた。

話を縦横無尽に広げることができるのは、ちゃんと重心が定まっているからなんだと思った。「これから自由大学はどうなっていくと思いますか?」と訊いた時、返ってきた答えからも重心をしっかり感じることができた。

教授たちにも、今やっている講義でも、別の何かでも、イベントでもいいからやってみたいことをやってみてほしい。卒業生だって、今度は企画する側や教える側をやってみたらいいんじゃないかな。

自由大学っていう、生き物みたいな場所があって、それをリスペクトしながらジャンプ台にして飛び立って行く人が増えたらいいなって思っているんです

自由大学に通うみんなが感じる、ちょっと自由になれた感触。その感触を次の人に渡すバトンに変えて、みんなが繋いでいく。バトンリレーが自由大学を、生き物みたいに形作る。

人間ってどうやってできているんだろう? そんなことを考えたって、何十億もの細胞が生まれては死に、また生まれて紡がれている物としか、捉えようがない。呼吸みたいなこと。誰が、何が、ここが転機になって、バージョンアップしたというような話でもない。ありがちな物語から解き放たれている存在が、人間だし、自由大学なんだと思う。

だから、今度は自分自身がバトンを受け渡す側に回って、クリエイティブチームで働いてみるのはいかが? せっかく、自由大学という学び舎で、ほんのちょっぴり自由を体感したのだから。

その自由はきっと、前より楽しい生活に繋がっているはずだから。他の、まだ見ぬ自由大学を受講する大人におすそわけする気持ちで、自由大学で働く一歩を踏み出してみよう。和泉さん自身も、手伝いから始まったわけだし。気兼ねなく、畏まらずに。

自由大学クリエイティブチームでは、新メンバーを募集しています。みなさんからの連絡を、たくさんの人たちが楽しみに待っています。
(記事、インタビュー:新井優佑 写真:ぽろり

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