ここから始まる、これが私の生きる道。を事業にする。
第1回は、株式会社スマイルズ代表取締役社長の遠山正道氏をゲストに迎え、自分ごとのコンセプトをどのように作っていくのかということについて探求していきます。
自分ごとのコンセプトで事業を展開していくということはどういったことなのでしょうか。
新講義
美意識からスタートする文化的な起業学
ただ単にお金儲けができるのか?マネタイズしやすいビジネスモデルか?伸びているマーケットか?スケールして上場までもっていけそうか?という問いからはじまる起業ではありません。
「仕事は自己表現の一つ。」
こんな言葉を耳にしたことありますか?
世界的に幸福度の高いアメリカのポートランドや北欧各国を旅をして回っていると、”個”がしっかりとそれぞれの色を出して、一人の表現者として仕事や暮らしをしている風景をよくみかけます。
しかし、今の日本を俯瞰してみてみると、自分自身の個性や色を発揮しながら働きたいけれど、現実は忙しさに忙殺されてしまうというギャップに矛盾を感じている状況をよくみかけます。
こんな経験は、誰しもが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
この講義の名前にもなっている「Culture Entrepreneur」は、聞きなれない言葉かもしれませんが、「Culture=自分の文脈を作り広げていくこと」と「Entrepreneur=起業家」を掛け合わせた造語です。
物事の優先順位としてお金の力ではなく、個人の美意識からはじまる文化的な活動から共感のムーブメントを創り、世の中に影響力を発揮させながら、経済的なマネタイズも可能にしている人たちが世界には散らばっています。
ここでの美意識とは、ファッションなど外見的なものへの価値観や、アートへの価値観など狭義的なものではなく、各個人に由来する良し悪しを判断する価値観のことを指します。
個人の価値観を構成する美意識やこだわりから事を起こすことで、経済的指標で言うところのニッチ市場をカルティベイト(耕す)する行為の連続がCulture Entrepreneur。
自分のことを掘り起こし、それを再定義をして文脈を作っていきます。
つまりそういった初期設定で何かをやっていると「仕事」が「私事」になり、「商い」が「飽きない」になっていくというわけです。
こだわりがあるから、誰もが不利だと思うところに挑戦したり、トレンドに左右されない独自性があり、自分ごとの経済活動がゆえに長く続いていくことで、結果的に文化を興していきます。
3期目を迎えたCulture Entrepreneur入門(Chap:耕す)ですが、今期は特別編としてCulture Entrepreneurとして体現している実践者をゲストをお呼びし、「お金」と「ビジネス」と「情熱」をどのようにバランス良く回して行っているのかを一緒に探求し、これから何かをアクションを起こすきっかけを作っていきます。
起業と一括りにしても、経済性が高そうなビジネスモデルに合わせて自分の身を捧げて起業することもできますが、そのビジネスモデルならばきっと気持ちが続かず、ビジネスも続かないでしょう。
そうではなく、自分の美意識、情熱、探求心、衝動から個の色が見える仕事をつくっていきましょう。
個人の想いや美意識から生まれたは、共感を呼び自分が想像もしなかったものを創造することができるかもしれません。
目先のお金や金銭的な自由を得ることに囚われずに目線をその向こうへ向けるとどんな景色が見えますか?
この写真のReformというシステムキッチンブランドを立ち上げた2人は、インテリアショップIKEAの「IKEA HACK」というサービスを使って、自分たちのが良いと思ったデザイナーたちと一緒にコラボレーションして機能的かつセンスの良いシステムキッチンを作り、デンマーク、ニューヨーク、ベルリンと世界展開し活躍しています。
さて、もし自分に合う仕事がなかったら、作ってしまいましょう。時代が変われば、新しい仕事が必要になってきます。新しい可能性を求めて、新しい仕事を創業する可能性が出てきました。それには、どんな心構えと、どんな能力が必要で、どんな組織をつくったり、どのようなことをしていけばいいのでしょうか。それら全ての事はなかなか今までの学校では学べません。
自分の新しい生き方としての仕事。新しい仕事を考えてみよう。仕事を探すのではなく、仕事をつくろう。仕事を創業しよう。新しい会社を作ろう。
(4期募集開始日:2018年8月13日)
第1回
第1回は、株式会社スマイルズ代表取締役社長の遠山正道氏をゲストに迎え、自分ごとのコンセプトをどのように作っていくのかということについて探求していきます。
自分ごとのコンセプトで事業を展開していくということはどういったことなのでしょうか。
第2回
第2回は、ライフエディトリアルストア「CIBONE」をはじめ「DEAN & DELUCA」の日本展開を手がける株式会社ウェルカム代表の横川正紀氏をゲストに迎え、文化的事業の経済性や経営などについて探求していきます。
情熱と経済性は、どのようなバランスがベストなのでしょうか。
第3回
第3回は、ゲストにONIBUS COFFEE代表の坂尾篤史氏を迎え、東京という都市の中でコーヒーを軸にカルチャーをどのように伝播させているのかということを中心に話を聞いてみます。
コーヒーカルチャーが浸透しきっている今、どのようにカタチにしカルチャーを伝播しているのでしょうか。
第4回
白井晟一建築研究所の白井原太氏、東京Shigeta不動産を主宰するspeac代表吉里裕也氏を迎え、世界観を体現するための「場」について考えていき、価値あるもの(確信)をどのように革新的に伝承していくか探求していきます。
第5回
第1回から第4回までゲストスピーカーを交えて考えてきた「Cultureを事業にしていく」ということについて改めて考えていきます。
ゲストは、株式会社Backpackers’ Japan代表取締役の本間貴裕さんを迎え、事業=さまざまな理想と資源をどうバランスさせていくのか?ということを探求していきます。