2016年秋に開催した自由大学クリエイティブ創業スクールを受講した斎藤さんから創業スクールのレポートが届きました。

フリーランスのデザイナーとして独立して８年になります。 自分発信のプロダクトブランドの起業を目指し、自分のカラーや本当にやりたいことを再認識し、持続していく強いマインドを持ちたいと思い、クリエイティブ創業スクールを受講しました。結果、自分の思っていた以上の内容と成果につながる濃厚な２２時間でした。 私がこのスクールで学んだ大きなポイントは３つあります。

●自分棚卸しのグループワーク
なぜそれをやりたいのか？ 自分がそれにつながるヒストリーとキーワードを思い起こす。 キーワードの書き出し３分、フレーズの組み立て３分、フィードバック３分。 少人数でプレゼンし合い、フィードバックしてもらうことで、客観的な気付きと自分のや りたいことを再認識しました。回を重ね、自分の考えを整理することで、さらにはっきり とした自分が見えてきます。自分の整理が出来てくると素直に人の意見を吸収し、必要なテイストやスパイスを取り入れ、再構成することがスムーズに出来るようになりました。

●教科書には出てこないリアルな体験に基づいた講義
様々な分野で起業されている講師陣のリアルなヒストリーやビジネス内容を公開。普段聴くことが出来ないような貴重で刺激的な内容でした。

●受講生とのコミュニケーション
異業種の様々なビジネスプランとそれぞれの思いや考えにヒントと刺激を受け、モチベー ションが向上しました。

５日間のカリキュラムを通して、３つのポイントの掛け合わせによる刺激で、自分の意識 に化学変化が起こり、思いを形にする持続的な強いマインドを得た気がします。そして、 現在もプラン、アクション、検証、の繰り返しを継続しています。 自分にとって今回の講義は、料理に例えると、自分のベースとなるソース作りの時間だっ たと思います。自分の中で厳選した素材をチョイスし、スープを作り、スパイスを入れ、 煮詰め、アクを採り、澄み切った自分を見出す。この貴重なソースは、日々火入れをし、 スープやスパイスをつけ足し、丁寧に自分の味を守りながら時流に合わせて進化し続ける ようでありたいと思います。

今回のビジネスプランは、自由大学から中小企業庁のビジネスプランコンテストにエント リーして頂き、ご縁あって、「第三回全国創業スクール選手権」でセミファイナリストと してノミネートされました。実際のブランドで結果を出せるように頑張ります！

（手ごろな価格での製品化を目指す非対称なデザインの漆器）

（text:齋藤 昌宏)