ブログ

frfes_01_01.jpg
11/26(土)に開催しました自由大学祭2011「学びのNEW WAVE」。卒業生を含め100名以上の方々に来場いただき、無事終了いたしました。恒例のレクチャープランニングコンテストはもちろん、新しい働き方のスタイル「アメーバワークスタイル」についてのトークライブ、各講義の卒業生によるブースも出展した交流パーティーと盛りだくさんの一日。
その前半のオープニングとレクチャープランニングコンテストをキュレーション学4期の江畑さんがレポートしてくださいました。


当日は晴天、空は抜けるような青、まさに最高の学祭日和。「準備自体も楽しもう」ということで実行委員を中心に会場設営をする様はまさに学園祭。みんなで和気あいあいとセッティングします。壁に自由大学のフラグを高く掲げ、扉には「キャンプin仙台」の震災復興写真を飾る。いろどりを考えて椅子を並べ、UST中継やPAの準備にも余念がありません。そうこうするうちに開演時間が迫ってきます。本当に来るのかな、との心配をよそに、在校生、OB・OG、「自由大学ってなに?」という人で会場がみるみる埋まりました。
frfes_01_02.jpg
定刻の13時にイベントスタート。まずは「自由大学の2011年を振り返る」ということで、和泉里佳(自由大学学長2011)と小酒ちひろ(広報/キュレーター)が登壇。初めての人にも判りやすいように数を切り口に自由大学の今が説明されました。
・今年1年で自由大学を受講した人=1033名。
・今年1年で開催した講義の数=103講座。
・今年1年で開催した講義=39種類(その内の25種類が今年生まれた新講義)
この数を見ただけでも設立3年目の自由大学の熱気と成長が伝わってきます。やはり参加者の興味があるのは、自由大学で何が生まれているのか。スクリーンには次々に「自由大学発」のプロジェクトが紹介されてゆきます。受講生によって企画された新講義、講義から生まれたビジネス、出版された本、開発されたアプリ。数が多過ぎて書ききれないので残念ながらここでは割愛。人気講義「出版道場」からは鈴木収春教授と卒業生で「細マッチョ肉体改造法」を出版したばかり”K1チャンピオンを3人育てたトレーナー”こと古家政吉さんが登場。受講生の2割強を出版に導く驚異の「鈴木メソッド」の一端を披露し会場を沸かせていました。
1年の振り返りの後は来年のお知らせ。「もっと学びたい」との自由大学生の熱意に答えるかたちで、新キャンパス開校の発表。2012年は本校以外にも中目黒のみどり荘、原宿のIKIBAキャンパスが増え、拠点が3つに拡大するそうです。新しい学びの場を使った斬新な講義が生まれそうな予感。革命的な講義、私も今から楽しみです。
frfes_01_03.jpg
「つながりを生む」を大切にする自由大学ですから、ただ話を聞いて貰うだけなんてことはありません。せっかく来たのだから、仲良くなって帰ってもらおう。ということで「あなたもそうなんですかゲーム」がスタート。ルールはとても簡単。入場時に配られたトランプのカードでペアを作り、初めて会った人同士で言葉を交わして互いの共通点を探します。「なるべく早く、レアな共通点を探してください。スピードも競って!」司会の注文に盛り上がる会場。
自分のカードを掲げ懸命にペアを探す参加者たち。ペアが見つかると着席して共通点探しをはじめます。初対面だと言うのに会場のそこここで声をあげて笑いあうペア。「いったいどんな話をしてるの?」思わず聞き耳を立ててしまうくらいみんな楽しそう。その打ち解けぶりには、取材をしているこちらも嫉妬してしまうほどでした。右を見ても左を見ても笑顔、笑顔。「ああ、こんなことなら自分もトランプを引いておけば良かった」後悔先に立たずとは、このことです。トークタイムの後はマイクを渡され、参加者がペアの共通点をみんなの前で発表。
・地元が同じで、同じ神社に初詣に行っていた。
・起床時間が朝の5時半だった。
・視力が2人とも0.2だった。
発表のたびに会場からは「レア!」というかけ声や大きな拍手が沸き起こっていました。
交流ゲームで空気が温まったところで、自由大学の名物企画「レクチャープランニングコンテスト」がスタート。受講生のアイデアが新しい講義になる瞬間に立ち会えるとあって、期待が高まります。今回は4名がプレゼンターとして参加しました。
エントリーNo1は、大野佳祐さんの「質のよい睡眠学」。
飄々と登場した大野さんは、トップバッターの緊張を微塵も感じさせない流暢な関西弁でプレゼンをスタート。所々で観客の寝具のリサーチを交ぜたり、マイクをやめて直接話かけたりと思いのままに場内をのせてゆきます。そもそも大野さんが睡眠をテーマに取り上げたきっかけは「眠っても、眠っても自分の目の下のクマが取れない」から。そこでなんとか質の良い睡眠を学びたいと考えたそうです。
大野さん曰く「1日の睡眠時間を8時間とすると、人間は一生の3分の1を眠っている。もし自分が90まで生きたとしたら30年間も眠っていることになる」そうです。確かにこれはスゴイことです。大野さんはその事実に気付いた時、「人生の3分の1が自分の知らないところで過ぎてしまうのは耐えられない」と思ったそうです。
講座は「より良い睡眠とは、より良い人生である」をテーマに、人生に大きなウェイトを占める睡眠を睡眠学習、睡眠の入り方、正しい寝具を選ぶ、などの切り口から学び、最終的に質の良い睡眠を手に入れられる内容となっています。
エントリーNo2は、岡島悦代さんの「朝ごはん学」。
「質の良い睡眠をとって頂いた後は朝ごはんを食べて頂くということで…」と上手い感じで岡島さんが登場。先ほどとはうってかわって和やかなプレゼンがはじまります。
統計によれば20代で毎日朝ごはんを食べる人は55パーセント。朝ごはんを食べる20代は10名にたった5名の割合だそうです。「もう少しみんなに朝ごはんを食べて欲しいな」という想いからこの講義を企画した岡島さん。彼女はもともと、デザイン事務所やWEB制作のディレクターを務めてこられた方。月曜出社で金曜帰宅という連日徹夜のハードな現場を担当していた際に、チームをディレクションする立場にあった岡島さんは「チームが安定的に力を発揮できるのは普段の生活がモノを言う」ということに気付いたそうです。
岡島さんは、忙しい社会人でも朝ごはんが食べられるように、自己管理による方法を提案。休日や忙しい日など、シチュエーション別の朝ごはんを考えたり、調理実習や課外授業(外での朝ごはん)も盛り込んだ楽しい講義内容になっています。ちなみに岡島さんは、講義を企画して以来、毎日の朝ごはんを画像入りでツイートしているそうです。
エントリーNo3は、山根大地さん「アジア時代のマルチローカル・ビジネス塾」。
こちらは前の2人とはがらりと変わり、カタカナワードいっぱいの硬派なビジネス講義。けれども、難しい内容を山根さんは表やグラフを用いて判り易く説明してくれました。
「時代はまさに」ということで貿易相手として年々比重を増しているアジアにフォーカス。「これまで点で接してきたアジアですが、今は面で接するようになっている。私たちの生活もアジア抜きでは考えられなくなっている今、アジアは日本にとってのライバルではなく、一緒に成長してゆくパートナーなのではないか」というのが山根さんの意見です。
グローバリゼーションを世界統一基準であるとするなら、個性的な地域の連帯を意味するのがマルチローカリゼーション。ローカルとグローバルの共鳴関係や、特定のアジアの都市に的を絞って学ぶのがこの講義の趣旨だそうです。山根さんが独自に選定した将来性のあるアジア5都市(上海、ハノイ、バンコク、クアラルンプール、バンガロール)を取り上げ、そこで活躍する日本人がゲストとして登壇、都市について語るといった授業を想定しています。アジアへのビジネス展開を目指す人には興味深い講義だと思いました。
トリを飾るのはエントリーNo4、濱田龍慈さん「モテ学概論」。
「モテるのに必要なのは才能じゃない、努力なんだ!」をコンセプトにモテる人間になる方法を勉強できる期待の講義です。「100人いれば100人ともモテたい、皆モテたい、僕もモテたいです」と観客を前にモテへの情熱を語る濱田さん。見ているこちらも胸が熱くなります。
「モテるとは、何も異性に限ったことではありません。すべての人から好かれる人は、自分の魅力をうまく伝えられる人なんじゃないか?」こう濱田さんは考え、モテへの道を【自分の魅力発見】と【それを伝える技術】からアプローチしようと考えました。自己分析・他己分析・実習を通して、あなたもモテる人間へと変身できる、そうです。ちなみに今のところ教授は未定。「努力によりモテを勝ち取った経験のある方」を探されているとのこと。
「飲食店はモテの総合格闘技って言われてるんですよ」。濱田さんの持論に基づき、講義の中では全員で居酒屋に行き、飲食店での気の遣い方、立ち居振る舞いを学ぶ実習も検討中。モテる、を連発する濱田さんの情熱的なプレゼンを聞いているだけで、なんだか私もモテた気になっているから不思議です。
frfes_01_04.jpg
さて、モテ学からマルチ・ローカルビジネスまで、幅広く取り揃えた今回の「レクチャー・プランニングコンテスト」。観客の投票により、栄えあるベストプランニング賞はエントリーNo1の大野佳祐さんの「質のよい睡眠学」に決定しました。大野さんおめでとうございました。


カテゴリ: ☞ お知らせ


関連するブログ