・日本酒のつくりかたを学びたい
・日本酒の銘柄をつくりたい
・酒の新商品開発に興味がある
・日本酒文化をひろめたい
・日本酒のコミュニティを作ってみたい
・日本酒が好き
※20歳以上の方なら、どなたでも参加できます。
自分たちの手でつくる究極の純米大吟醸
造り手になれば、日本酒愛がもっと深まる
受講生みんなで最高のオリジナル純米大吟醸づくりに挑戦します。オリジナルの日本酒を生み出すまでのプロセスを体験しましょう。コンセプト設計、酒造パートナー選び、製造、ネーミング、パッケージデザインまで一連の流れを学べるので、講義後にはご自身でもプロデュースできるはず。
言葉で表現できない、「美味しい!」の原点を紐解いていく
毎日口にしているお米が、人の手が入ることによりなぜ「酒」になるのか?そこには奇跡のような微生物たちの活躍があり、時間との歩みがあり、季節があります。
「美味しい!」その原点って一体なんだろう。きっとそこには「あなた」の感性が欠かせません。日本酒を口にしたときに一番に何を感じるのか。料理店で日本酒を口にしたときとは違う感性を引き出し、日本酒への新しい価値観を育てます。
今回は日本酒を一から考え、造ります。それぞれが考える日本酒の理想像を摺り合わせていき、「私たちからしか生まれない日本酒」を導き出しましょう。
「日本酒」のブランディングから考えてみる
今回の期では「ブランディング」を意識した取り組みを行います。
プロダクトアウトなのか、マーケットインなのかでどんなコンセプトにしていくか大きく変わっていきます。ブランディングについて客観的に捉えた上で今回のコンセプトとしてふさわしい内容をディスカッションをしていきます。
ブランディングを教えてくださるのはシンガポール在住で時間をコンセプトに日本酒のブランドを立ち上げた「HINEMOS」の川村英之さん。
日本国内での販売に留まらず世界のマーケットに挑戦をしています。
海外戦略についてもしっかりと語っていただきながら、日本酒が世界のどの位置にいるのか共有していただきます。
世界展開している「HINEMOS」
私たちの感性が導き出す、最高の純米大吟醸とは?
純米大吟醸は、日本酒のスペックでいうと最高級のグループに属します。各造り手の腕試しでもあり、繊細な味わいから造り手の個性が出るジャンルなのです。だからこそ、感性がテーマの sense of SAKE では、純米大吟醸にチャレンジしたい。今回の講義に集ったメンバーみんなで「最高の日本酒」を追い求めて、丁寧にディスカッションを重ねながら新銘柄を生み出していきましょう。
造りのパートナーは、1840年(天保11年)の創業から長い歴史を誇る石井酒造。埼玉県幸手市の街道沿いに酒蔵をかまえ、多くの人をお酒で笑顔にしています。8代目代表である石井さんは当時業界最年少26歳で社長に就任してから、新しいことにチャレンジすることを恐れず様々なことを行っています。一時は右肩下がりの日本酒業界の流れをうけ、酒蔵自体も縮小を迫られ厳しい局面もありました。しかし近年では「規模より技術」で勝負し、技術の高さと話題性で業界で一目置かれる存在になっています。例えば、シャープ「TEKION LAB」との共同で、口に含むと雪がとけるように味わいが変わる「雪どけ酒」という全く新しいジャンルを開発しました。
飲み手から造り手、そしてプロデューサーへ
私たち日本酒愛好家が集い、コンセプトから製造、パッケージデザインまで一気通貫して学ぶ貴重な機会。「日本酒の世界をもっと知りたい」「ものづくりに興味がある」「将来日本酒を造りたい」どんな方でもウェルカムです。最終講義が終わるころは桜が咲き始める季節、新しい出会いがある時期です。自分達が造った日本酒を片手にお花見や、新しい出会いの場を彩るアイテムにもなるかもしれません。 コンセプトやこだわりを持って理想を追い求め、一緒に最高の日本酒で乾杯しましょう!
埼玉県幸手市は春の権現堂の桜並木
【制作の裏側はこちらからご覧ください】
第1期で制作した
オリジナル純米大吟醸「はなえみ」レポート
https://freedom-univ.com/lecture-report/20220406/
第2期で制作した
オリジナル純米大吟醸「ツイン酒 ハレとケ」レポート
https://freedom-univ.com/lecture-report/2023118/
sense of SAKE 第3期で制作したオリジナル純米大吟醸「Journey」
sense of SAKE 第3期で制作したオリジナル純米大吟醸「Journey」は「2024 Korea Wine & Spirits Awards」で受賞しました。
(第4期生募集開始 2024年11月6日)
・日本酒のつくりかたを学びたい
・日本酒の銘柄をつくりたい
・酒の新商品開発に興味がある
・日本酒文化をひろめたい
・日本酒のコミュニティを作ってみたい
・日本酒が好き
※20歳以上の方なら、どなたでも参加できます。
・コンセプト、香り、味覚、名前、ラベルデザインなどみんなでつくりあげるという経験は非常に楽しく、貴重な体験をさせていただきました。森田さんや石山さんの進行、石井酒造のみなさんが丁寧に教えてくださったり、メンバーの仲もよかったですし、本当に受講できてよかったと思っています。日本酒に対する造り手の思いがより強く感じることができるようになったと思います。 座学、現場の割合などもちょうどよく、非常にいい講義でした。
・Mさん
全員が初顔合わせでいきなり一緒にどんなお酒を作りたいかというものづくりプロジェクトがなぜこんなに上手く行くのか。全員が熱く真剣で、関わるメンバー、企画運営陣全員がべらぼーにプロフェッショナルなことに感動しました。
・メンバー各自の良いものを作り、伝えたい想いの追求は、世代や性別そして嗜好を超える。分かり合えないことを分かりあいながらも歩み寄り、出来上がった納得の一本に感動。あなたの一歩が感動に繋がります。
・お酒好き仲間とのモノづくりは楽しく貴重な体験でした。ここで出会った仲間との縁を大切にしていきたいです!
・日本酒作りの楽しさ、難しさ、不思議さを知り、ますます日本酒が好きになりました。魅力的な”のんべえ”たちとの出会いにも感謝です。乾杯!
第1回
「お米」と「水」だけで造られる日本酒は一体どのようにして生み出されていくのか。日本人だからこそ造り上げることができた丁寧なプロセス、見えない菌に対して繊細に行う技術が生み出す味わい。科学で解き明かせなかった時代から変わることのない日本酒の造りについて学びます。
また前期メンバーが制作したオリジナル日本酒の実例を共有し、自分達で日本酒をイチから造り上げていく際に何が必要なのか理解を深めます。蔵元がどんな想いで日本酒に向き合っているのか、今回の日本酒に対してどのように考えていくのか、意識を共にしチームビルディングをしていきます。
その上で大事なのはブランディングなどの共通認識。
さらに、今回は世界的にブランド展開している「HINEMOS(ひねもす)」の川村さんをゲストに迎え日本酒におけるブランディングのお話しや海外戦略のお話しをしていただきます。
普段はシンガポールに住んでいる川村さんがみる海外の日本酒マーケットについても語っていただきます。
後半はいよいよ世界に1つだけしかない、私たちの日本酒造りのはじまりです。
集まったメンバーの想いを共有し、自分達が届けたい日本酒とは?どんなものかをディスカッション。どんな人に、どんなシーンで飲んでもらいたいか、飲みたいかを考え想いを言葉にしていきます。
・日本酒の造り方を知る
・日本酒ブランディングについて紐解いていく
・シンガポールを中心とした世界における日本酒マーケットについて学ぶ
・日本酒の海外展開の戦略を知る
・自分たちがつくるお酒のイメージをブレスト
第2回
前回のディスカッションをもとに、今回私たちが造り上げていく日本酒のコンセプトを一つに定めていきます。
2回目は石井酒造の石井さんをゲストにむかえ、私たちが今回造りをお願いする酒蔵についても学びます。長い歴史や伝統のある酒蔵が感じている、日本酒に対する熱い想いを共有していただきます。
後半では実際に日本酒をテイスティングを行い、今回のコンセプトに合った味わいを見つけ出し、味わいの方向性を決めていきます。また、テイスティングの方法もお伝えするので、普段、会食などで飲む際とは少し違った目線で日本酒と向き合っていただきます。口に含んで感じた味わいを素直に言語化し、「美味しい」以外の言葉の表現力を高めます。
・味わいのファクターとなる酵母について学ぶ
・日本酒4種類をテイスティングして味わいを言語化
・今回のコンセプトにふさわしい味わいの方向性をディスカッション(酒質設計)
第3回
どんなに味わいが良くても、視覚的に伝わらないと手にとってもらえません。自分たちの想いを誰かに届けるためにはコンセプトを表現したビジュアルも大切。「ラベルデザイン」はみんなでアイデアを持ち寄りデザインの方向性を固めていきます。コンセプトや味わいをどんなビジュアルで表現したら伝わりやすいか、伝えたいかを楽しんで考えてください。今回のキュレーターでありデザイナーの石山尚実さんから、想いを視覚化していくプロセスを学び、デザインを完成まで導いてもらいます。
また、「銘柄」は今後一番呼ばれる大事な名前です。今回のコンセプトにふさわしい名前を命名しましょう。記憶に残りやすい響きや、想いが伝わりやすい言葉使いなど、細かい言い回しにもこだわって議論していきます。
・日本酒のラベルデザインの方向性をディスカッション
・コンセプトや味わいを表現した銘柄名を考える
・想いをデザインで表現する方法
・日本酒で必要なラベル表記を知る
第4回
ゲスト:石井酒造株式会社 代表取締役石井誠さん
原料処理として非常に重要なパートである「洗米」を行います。たかが洗米、されど洗米。原料であるお米を丁寧に洗い、ぬかを落とすことでそのあとの発酵に大きな影響を与えるのです。全員がいち蔵人(酒蔵で働くスタッフ)として杜氏の指導のもと、洗米を行います。今回造る日本酒は純米大吟醸です。繊細な味わいのため、お米にどれだけの水を吸わせるのかも非常に重要になってきます。繊細にストップウォッチを使って限定吸水を行い原料処理を行っていきます。蔵見学で酒造りの相関図を現場で知り、酒造りの見解を深めていきます。それぞれの特殊な機械がどのような味わいや品質に影響を与えるのか、しっかりとレクチャーを受けます。
・パートナー酒蔵の特徴を知り活かす
・洗米と吸水について、その役割と意味を知る
・酒蔵にて蔵人として実際の原料処理(洗米・吸水)をする
(終了後は懇親会を検討しています。参加費実費※任意)
第5回
ゲスト:石井酒造株式会社 代表取締役石井誠さん
前日に洗米したお米を蒸していきます。大きな釜(甑<こしき>といいます)で大量のお米を蒸していく様子は圧巻。もくもくと上がる蒸気にお米のふくよかな香り、熱々のお米…全てが新鮮に映るでしょう。普段のお米は「炊き」ますが、日本酒のお米は「蒸し」ます。実際に食べてみることで、大きな違いを感じることでしょう。その後は、そのお米で「留め」と呼ばれる仕込みをしていきます。お米が発酵しアルコールへと変化していく魔法のような造りのプロセスがスタート。ここからゆっくりと一ヶ月弱かけて発酵を促進させていきます。
・蒸米が上がる様子を確認し、蒸米を実際に食べ酒米の味覚に触れる
・留め仕込みの一部を見学(もしくは希望者が作業)
・蒸し米の重要性と利点
・発酵と微生物について
第6回
仕込みを体験し、徐々に蔵人に近づいてきました。いよいよ最終フェーズです。
第3回目に持ち寄ったデザイン案をデザイナーの石山さんに具体的デザインに落とし込んでもらったものを見ながら最終ラベルを決めていきます。
アイデアをデザインに落とし込む際にどのようなことをしているのか、実際のラベル案をもとにデザイン制作の裏側もお伝えします。
また、完成したお酒がどのように売られていくか、卸業者がいる意味とは?日本酒業界の流通事情を公開します。お酒の販売資格を持つ森田真衣さんと一緒に日本酒の流通の世界も知っていきましょう。
今回完成するお酒は300〜400本ほど、造って終わりではなく、手に取って飲んでもらえるまでを今回は考えていきます。売るためにはどのように伝えたら良いか、どう魅せると手に取ってもらえるか、購入者がどんな体験をしてほしいかまで想像を巡らせ、商品の魅力をどう伝えるかアイデアを持ち寄ります。実際にできそうなことは実施できるよう調整予定。
・ラベル候補の中からぴったりの1つを決めていく
・アイデアをビジュアル化する方法を学ぶ
・日本酒の流通事情を知る
・造った日本酒の魅力を伝える方法を考える
・醪の発酵状況の共有としぼりの予定を共有
第7回
いよいよ自分達のオリジナル日本酒の誕生です。この日には皆さんで丹精込めて造った日本酒が完成しています。イメージ通りの味わいになっているのか?テイスティングをしながら喜びを分かち合います。ゼロからのスタートで造っているお酒ができあがった瞬間は感動もひとしおです。
また、味わいの印象などを言語化し、今回のオリジナル日本酒のテイスティングノートを作成します。香り、口に含んだ感じ、飲み終わりの感覚など繊細に味わいを感じ取り言葉で表現していきます。
後半は最終回で行う実施販売に向けて、店頭でのディスプレイやPOPなど売るための魅せ方を考え、準備します。
・完成したオリジナル日本酒の試飲
・ラベル貼り(各自持ち帰り4本分)
・テイスティングノートの作り方学ぶ
・酒蔵による発酵過程の報告と総評
・8回目の桜祭りで販売するアイデアの検討
第8回
石井酒造がある埼玉県幸手市は春の権現堂の桜並木が有名で、毎年花見シーズンには約100万人もおとずれるとか。多くの人に自分たちが造った日本酒を披露するチャンスです。
最終回は桜まつりに出店し、実際に販売を体験していただきます。
店頭で「造り手の視点」に立って日本酒について語り、お客様の反応を直接知ることができる機会は滅多にありません。どのようにおすすめすると伝わるかなど、実践を通して探っていきましょう。
そして、最後は桜の下で乾杯し、講座を振り返りつつお酒を楽しみましょう!
・実際に初見の人に商品を説明する
・自分達が造った商品がどのように受け入れられるかを
体験
・お花見をしながらお酒造りについて振り返る
※石井酒造さんとの販売体験(店番)は、交代制で 1~2時間程度。お客さんからの反応や、仲間との日本酒談義も楽しみましょう。
※荒天の場合の判断は、お祭りの状況に合わせ事務局で判断いたします。