・好奇心旺盛で、アートやものづくりが好きな方
・思い出をユニークな形で残したい方
・スペシャルな形のプレゼントをつくってみたい方
・音をタイムカプセルのように、レコードに刻み込んでみたい方
・音楽やレコードに心ときめく方
・音楽をつくっていて、新しい視点を求めている方
世界でひとつだけのレコードをつくろう
「DIY音楽研究室」は、「音楽を通して、日常を再発見する・世界とつながる」をテーマに、もっと深くもっと自由に、音の世界を探求していく講義です。毎学期1つのテーマに絞り、音楽を出発点にしながら世界をre-think = 再発見していきます。
音楽好きの人はもちろんのこと、普段音楽や音について特別意識していない人たちの日常生活にも、「音楽」「音」という存在は深く繋がりを持っています。そこに気づくと、暮らしがもっとぐっと楽しく深まっていく。
そもそも都会で生活をしていたら、音楽をまったく耳にしない日はないはず。例えば、お店のBGM、石焼イモ屋さんのテーマソング、TVから流れてくるポップソング、鳥の歌声、すれ違った高校生の鼻歌などなど。耳に意識を向けてみると、驚くほど芳醇な世界が広がっています。
また、実際音楽をつくっている方にとっては、「音楽をどう届けるか」ということの中には、とてもクリエイティブな可能性があります。そもそも聴き手がいなければ、音楽には生命が与えられません。音楽のある情景をデザインすること自体が、その場で聞かれる音楽の内容と同じぐらい、そこでの体験に意味を与えます。今まで行われてきたCD・音楽配信・ライブパフォーマンス以外の音楽の届け方、日常の中での音楽のあり方について考えていくことも、この講義で探っていきたいテーマです。
DIY音楽研究室第3期のテーマは「世界でひとつだけのレコードをつくろう」。
レコードが1枚からつくれることを知っていましたか?
音楽をつくっている人は自分の曲をレコードにするのも楽しいですし、例えば、子どもの誕生日やおじいちゃんの白寿のお祝いなど特別なプレゼントにもなります。旅先でスナップショットを撮るようにiPhoneで録音した音を、旅の思い出レコードとしてまとめてみるのも素敵です。また、手を動かすことが好きな方は、盤面に絵を描いたりデコレーションをしたりして、音も出るオリジナルな作品にすることもできます。
ちなみに、教授のsawakoさんは、最近、キラキラ光る素材をコラージュした透明レコードに光を当てて、ライブパフォーマンスのためのオーディオビジュアル装置としてオリジナルレコードをつくっていました。
音楽がデータで聴けてしまう時代のレコードには、ノスタルジックな手触りとともに、音がモノになっているという不思議な存在感があります。今回の講義の中では、そんなレコード制作を通して、「暮らしと(録)音」や「日常とクリエイティブ」についても考えていきます。
いつもの道で、少し立ち止まって、周りの音に耳を傾けてみる。小さな日常の旅に出て、ゆったりと、普段使わない感覚を開いてみる。人間がつくった「音楽」の世界を離れて耳を澄ましてみると、そこには不協和音も「正しい音楽理論」もなく、それぞれの存在がそれぞれの音を放ちながら、ハーモニーをつくりだしています。そんな音の流れに包みこまれながら、感性の森を散策していきます。
自由大学には、もう1つ「DIYミュージック」という音楽の講義があります。
兄弟講座の「DIYミュージック」は、「音づくりを通して、自分の中の可能性に気づくこと」「実際手を動かし、音と仲良くなって、耳と身体を開くこと」をテーマに、音楽制作に関わる様々なテーマが導入的に網羅されている講義。
「DIY音楽研究室」は、「音楽を通して、日常を再発見する・世界とつながる」をテーマに、毎学期1つのテーマに絞って、ゲストと一緒にじっくり探求していく講義。
「DIYミュージック」が自分の内側に向かっていくベクトルだとすると、「DIY音楽研究室」は世界に向けて外側に広がっていくベクトル。これは、音楽に関係する活動をしようとするときに、どちらも欠かせない車輪の両軸です。
どちらから先に受講しても楽しめる内容になっていますが、毎回のテーマが気になる方は「DIY音楽研究室」から、音楽をつくってみたい・いろいろ体験してみたいという方は「DIYミュージック」から受講するのがオススメです。(ちなみに、「DIY音楽研究室」のテーマは1回しか開講されないことも多いため、ピンときた時がチャンスかもしれません。)
どちらの講義も、すぐに役立つノウハウを提供するよりは、「自分の頭と体で考える、自分の中を探求する」ことを大切にしています。また、音楽をまったくつくったことがない方、そもそも音楽のことについて今まで考えたこともなかったという方も大歓迎です。
必要なのは、どんな世界をつくりたいかという想像力と、自分を信じてワクワク行動する好奇心。
(第3期募集開始日:2016年9月19日)
・好奇心旺盛で、アートやものづくりが好きな方
・思い出をユニークな形で残したい方
・スペシャルな形のプレゼントをつくってみたい方
・音をタイムカプセルのように、レコードに刻み込んでみたい方
・音楽やレコードに心ときめく方
・音楽をつくっていて、新しい視点を求めている方
第一期「暮らしと音楽の現場を探る」
良原リエさん(音楽家)
神谷泰史さん(コンセプトデザイナー)
菊地慎さん(SCHOLE代表)
小瀬村晶さん(音楽家)
第二期「ネイチャー・サウンドウォーク」
大内征さん(低山トラベラー、ソーシャルハイカー)、柳沼広紀さん( (株)JVCケンウッド・デザイン デザイナー/アシスタントプロジェクトリーダー)
第1回
自己紹介タイムとともに、全五回の講義や実際のレコード制作の流れについて説明します。ここでの自己紹介や興味の方向も、講義内容にどんどん反映させていきたいと思っています。クラスの仲間との視点をシェアすることで、どんなレコードをつくりたいかというイメージを、自由に広げていきます。
第2回
今から150年ほど前に発明されたレコード。今では想像できないかもしれませんが、それ以前は、音を録音することも、同じ音のコピーを大量につくることも、まったくできなかったのです。そんなレコードや録音機器の歴史を振り返りながら、「暮らしと(録)音」「テクノロジーとメディアと表現」について考えていきます。原初的な方法でレコードを聴くワークショップや、テーマに詳しいゲストをお呼びする可能性も。(詳細は近日公開)
第3回
1枚から作れるレコードサービス「CUT BY 1977 RECORDS」を2015年2月にスタートしたLODIOさん。ミュージシャンからのオーダーの他、展覧会のインスタレーションのための特別なレコードや、誕生日などのためのパーソナルな贈り物など、幅広いオーダーを受けているそうです。DJやレコードレーベルのオーナーとしても20年以上活躍されているLODIOさんに、「そもそも1枚だけレコードをつくるってどういうこと?」というお話や、レコードとご自身の活動についてお話を伺います。
第4回
実際に手にとることのできるオブジェクトとしてのレコードは、盤面に絵を描いたり、コラージュで飾り付けをしたりと、音を刻み込むことにプラスしての楽しみもあります。レコードを題材にしたアート作品を紹介しながら、音以外のレコードの可能性について、想像力を膨らましながら、みんなで考えていきます。
第5回
最終回は、出来上がったレコードの鑑賞会。受講生がそれぞれレコードにどんな音を刻み込んだのか、ワクワク楽しい時間です。