講義情報

好奇心学 ※満員御礼

新講義

好奇心学 ※満員御礼

一人ひとりの「なぜ・どうして」が、これからの社会と未来をつくる

個性を磨く学部-circle個性を磨く学部
好奇心学 ※満員御礼

講義について

本講義は、好奇心に関する最新の研究成果を踏まえて、好奇心とは何かを知ること。自分の好奇心にはどのような特徴があるのかを理解し、好奇心の取扱い方を学ぶこと。好奇心に基づくこれからの人生の問い(=探究するテーマ)とアクションプランを考えることで、好奇心を大切に育てることを目的としています。自分の好奇心を解き放ち、これからの人生の可能性を広げましょう。

 

好奇心を解き放つ

「一生をかけてやりたいと思うことが見つからない…」
「今の仕事をこのまま続けてもいいのだろうか…」

そう思い悩む人がいる一方で、「やりたいことがありすぎて困る」「たくさんあって集中できない」と真逆の問題意識をかかえる人もいます。

これまでの日本社会では、「一つのことに集中して長く取組み、その道のプロ・職人になること」を良しとされていましたので、自分の強みとなる専門分野が見つからないのは困りますし、やりたいことがたくさんあるのも困ります。

ではなぜ、このような困った状況になってしまう人が多いのか。理由はとてもシンプルです。自分自身の好奇心を自分が理解していないために、好奇心の生かし方がわからない。そのため、自分らしい生き方、働き方、時間の使い方ができていないのです。やりたいことが1つではないのに、「1つに絞れ」と言っても意味がありませんし、絞る必要もありません。やりたいことが見つからないのに、見つけ方を教えても、それは一時的な回答でしかありません。大切なことは、自分の好奇心と向き合うことなのです。

 

実態がつかめない、好奇心とは何か

中世のヨーロッパでは、宗教的な理由から「個人が好奇心を持つこと」は禁じられていました。この精神は今の社会や会社組織にも存在しており、好奇心を持ってあれこれと質問をしたり、指示に対して疑問を持ち、いちいち意見する者は疎まれ、排他されてしまうことも多いのではないでしょうか。好奇心が旺盛ということは、会社組織においては必ずしも良いこととはされていません。こうした日本国内においては、1970年代以降は好奇心についてほとんど学術的な研究が進んでおらず、人の成長には好奇心が大切と言われながらも、好奇心の価値について実態がつかめないものでした。

しかしながら、文化や芸術、会社であれば業務改善や新規事業、イノベーションは、「なんで? どうして? おもしろい!」など、すべては一人ひとりの好奇心から始まるのです。今、盛んに言われている多様性も、一人ひとりの好奇心の向く先が異なるからこそ、考え方や意見が多様になるのです。ようやくここ最近になって、国内でも好奇心の研究が進められ、少しずつですが好奇心の役割や価値がわかりはじめています。「好奇心にも好奇心」が必要なのです。

 

好奇心を育てるには

好奇心は、4歳ころから衰えはじめ、小中学校の義務教育では好奇心を必要とされず、大人になると疑問すら持たなくなり、多くの固定概念とわずかな経験に縛られてしまいながら、好奇心を生かすことなく人生を終えると考えられています。それではあまりに寂しい人生ではないでしょうか。好奇心の強い人は、知識や技術の幅を広め、目標への努力や自己意識を高めることで、苦悩や悩みに対する耐性が増し、自分が安らげる場所を見つけることで well-being につながるとされています。

好奇心を大切にする著名人は多く存在しますのが、その中でもアインシュタインは「大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない」と言い、好奇心の大切さを理解し、持ち続けようと努力しています。では、好奇心が衰えてしまう人と、持ち続けられる人の違いはどこにあるのでしょうか。本講義オリジナルに開発した「Curious List」と「Quset List」を活用して、自分の好奇心を理解し、大切に育てる方法を学びます。好奇心はいつでも、どんな状況でも育てることができるのです。

(第1期募集開始 2021.6.8)

こんな人が対象です
  • 好奇心に好奇心がある、好奇心のことをもっと知りたい人
  • 自分の好奇心を理解したい人
  • 子供や生徒の好奇心を理解して育てたい人
  • 部下やチームをうまくマネジメントしたい人
  • これからの人生の「問い」を考えたい人
好奇心を学ぶためのおすすめの本

 

  • 波多野誼余夫/稲垣佳世子 (1973) 『知的好奇心』中公新書
  • イアン・レズリー (2016) 『子どもは40000回質問する』光文社
  • エミリー・ワプニック(2018) 『マルチ・ポテンシャライト』PHP研究所

講義計画

第1回

好奇心を理解する

好奇心について基礎的なことを学んだ後、参加者の好奇心を相互に理解し、共感・尊重することで、好奇心とは何か、理解を深めます。さらに、CuriousListを活用して自分自身の好奇心と向かい始める準備を進めます。

・どんなときに好奇心が発現するのか?
・おおっ!と心がゆさぶられる時ってどんな時?
・日本人の好奇心は旺盛なのか?
・日本人は新しいことを学ぶのが好きなのか?
・興味と行動と好奇心の関係は?
・ムチか人参か、カブトムシか。人を動かすものはいったい何だろうか?
・天職を見つけるにはどうすればいいか?天職って1つだけ?…など

  • ディスカッション:今の私の好奇心について
  • 宿題:Curious Listを完成させる(第3回に提出・発表して頂きますが、第2回終了後から第3回開催までに、チームメンバーでZOOMによる共有会を実施することを推奨します)

 

第2回

自由に生きる好奇心

近年、拡散的好奇心が強いマルチ・ポテンシャライト(多くの潜在能力を持つ人)と呼ばれる人とその生き方が注目されています。日本におけるマルチ・ポテンシャライトの代表格である黒崎輝男氏のレクチャーを中心として、自由に生きるための好奇心について理解を深めます。

・やりたいことの見つけ方?
・好きを仕事にする方法
・やりたいことが1つではないとき、どうするの?
・収入と好奇心のバランスの取り方は?
・好奇心を大切にする方法はあるの?
・自分の好奇心で人を幸せにする方法は?…など

第3回

好奇心と向き合う

好奇心について応用的なことを学びます。また、Curious List に基づいて自分自身の好奇心と向き合い、理解を深めます。そして、Quest List を活用して、これからの人生において好奇心を解き放つ準備を進めます。

・両利きの好奇心をそだてる方法は?
・好奇心は遺伝するの?
・幸せにつながる好奇心ってなに?
・好奇心研究のレジェンドは誰か?
・自分の好奇心を理解する…など

  • ディスカッション – 宿題の発表 私のCuriousListについて
  • 宿題:- QuestListを完成させる(第5回に提出・発表して頂きますが、第4回終了後から第5回開催までに、チームメンバーでZOOMによる共有会を実施することを推奨します)

 

第4回

組織で活かす好奇心

会社組織、チームのために、どのように自分の好奇心を活用すればいいか。野村総合研究所常務執行役員である横手実氏をゲストに迎え、組織において自分の好奇心を大切に育てる考え方や、組織のために好奇心を活かすための実践方法について理解を深めます。

・自分の好奇心をマネジメントする方法
・部下の好奇心を大切にするには?
・会社組織に好奇心は必要か?
・好奇心は会社の業績向上につながるか?
・好奇心と出世の関係性は?…など

第5回

好奇心を解き放つ

自分自身の好奇心と、これからはどのように向き合い、大切に育てていくのか。好奇心について発展的なことを学びます。最後のまとめとして、Quest List に基づいて人生における自分自身の問いを整理し、好奇心を解き放ちます。

・自分や他者の好奇心を育てる環境をつくるには
・非認知能力を高める探究学習の広がりと好奇心の関係
・好奇心が喚起されるきっかけは何?
・自分探しで自分は見つかるのか?
・人生の問いを立てるには?
・これからの自分の人生を費やしても答えを探したい「問い」は何か? …など

むらかみみさと

キュレーター

むらかみみさと

☞ プロフィールを見る

深井次郎

キュレーター

深井次郎

☞ プロフィールを見る

ORDINARY

キュレーター

ORDINARY

☞ プロフィールを見る


ゲスト

横手 実

㈱野村総合研究所 常務執行役員

横手 実

☞ プロフィールを見る


スケジュール

講義名
好奇心学 ※満員御礼
日程

第1回:7月15日(木) 19:30-21:30

第2回:7月29日(木) 19:30-21:30

第3回:8月5日(木) 19:30-21:30

第4回:8月19日(木) 19:30-21:30

第5回:8月26日(木) 19:30-21:30

定員
12名 ※満席のため、受付終了しました。
申込締切日
7月8日(木)
授業料
28,000円(税込30,800円)
キャンパス

表参道 COMMUNE キャンパス

持ち物
筆記用具
事前準備
課題提出に使用するため「faceboookアカウント」を事前にご用意ください。 講義時間外でチームごとにオンラインでのディスカッションをする機会がありますので、「ZOOM」が可能な環境をご用意ください。
教材費
テキスト代は授業料に含みます
補講について
欠席の場合も、講義の性質上、補講はありません
コロナのリスクについて
マスク着用、手指消毒、換気の対策をした上で、実施します。ただ万が一、政府より明確に中止要請された場合に限り、オンライン講義(ZOOM)に移行します。
講義時間について
講義の進行状況により、多少延長する可能性があります。自由参加で懇親会もしますので、なるべくお時間に余裕を持ってご参加ください

現在申し込みを受付けておりません

次回開催のお知らせ希望