講義情報

TOKYOコーヒーライフ

TOKYOコーヒーライフ

コーヒーが人と人を繋ぐ。東京の生活をもっと豊かに。

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TOKYOコーヒーライフ

講義について

豊な暮らしってなんだろう

この数年で東京に暮らす人々の生活や価値観が少しずつ変化してきました。「大量生産・消費」「経済成長」がもたらしたモノが氾濫した日常に疑問を抱き始めた人々が増え、モノの価値観を見つめ直し、手に取った商品の背景やストーリーを含めた本質的な価値を見出し、生活スタイルに取り入れるようシフトする動きが始まっています。

それと同時に今、東京の街にはコーヒーショップやロースター、スタンド、海外からの進出など、様々な規模・形態(業態)のお店が増え東京のコーヒーシーンは大きな変化をとげ東京の新たなカルチャーを生み出しています。

これまでも私たちの暮らしの一コマに寄り添ってきた「コーヒー」。ではその新しい価値とは?美味しいコーヒーってどういうモノ?どうやって今、手の中のカップにまで辿り着いているのだろう?生活に根ざしたコーヒーライフとは何なのか、コーヒーの知識を入り口として、東京のコーヒーショップがどんな豊な暮らしを提案しているのか、東京の今のコーヒーシーンを探って行きます。日常に人と出会える場所、暮らしにヒントを与えてくれる場所を持っていることはきっと人生を豊かにしてくれます。この講義を通じて、生活の価値観・お金の価値観・モノの価値観を改めて見つめ直すきっかけになるはずです。

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美味しいは当たり前「サスティナブル」と「トレーサビリティ」の重要性

スペシャルティコーヒーやサードウェーブコーヒーを語る上で最も重要な要素がサスティナブル(継続的)とトレーサビリティ(透明性)。スペシャルティコーヒーの定義でも明記されていて、コーヒーショップが扱っているコーヒーがどういった経路で日本にきてどういった焙煎、抽出されているか、だれがいつ、どこで生産しているのか。生産者さんとは持続可能な取引ができているかどうかなどの重要性をうたっています。またこれらの概念はサービスやお店作り、コーヒーショップで働く人たちの生活にも大きな意味をもっています。その考え方は、僕たちが暮らしていく中で、お金をどこに使うかどういったプロダクトに使うかなどいろいろなことにかかわってきます。

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キュレーターからのメッセージ

想像を超える無数のストーリー

キュレーターの田崎です。
僕自身コーヒーの世界に足を踏み入れるまでは、コーヒーという飲み物に対しての価値観は簡素なものでした。どこかで買って飲むものというくらいの認識だった一杯のコーヒーには、想像を遥かに超える無数のストーリーが詰まっていたのです。コーヒーを通して、多くの人の関わりや今ここで飲むコーヒーがどれほどの奇跡かということに気付かされてから生活は変わりました。

スペシャルティコーヒーを語る上で、とても大事なキーワードとして「From Seed to Cup」というものがあります。それは、サスティナブルとトレーサビリティの重要性を示しています。例えば、料理の世界では「Farm to Table」、チョコレートの世界でも「Bean to Bar」と現代の食文化全体の方向性として確実にあるものなのです。

ここ日本から遥か遠いアフリカや中南米などで農家さんが丁寧に育てたコーヒーが、何気なく飲む一杯のコーヒーになるまでに、どれだけ多くの人が関わっているのか。味わうだけでなく、コーヒーカルチャーを理解してもらうことで改めて、本当の丁寧な暮らしとはなんなのか。自分の食べているものはどこからくるのか。など考えるきっかけになればと思います。

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コーヒーのあるシーン

キュレーターの岩井です。
ひと昔前まで、コーヒーシーンというと「目覚めの一杯」や「長い退屈な会議のお供」などというイメージがありました。しかし、昨今のコーヒーブームにより、コーヒーを単なる生活習慣に取り入れるだけでなく、今まで大企業や商社などがメインにやってきたコーヒービジネスなどを自らコーヒーロースターを作ったり、海外のロースターのコーヒー豆を輸入して美味しいコーヒーを提供する自己表現としてのコーヒーを提供するお店も増えてきました。そうした個人のこだわりを味やスタイルで醸し出しているお店には人が集まり、コーヒーのあるシーンが生まれてきています。このシーンを作るには、飲む人も含めてコーヒーを提供するまでのプロセスに関わってくる人が大事になってきます。この講義を通じて改めてコーヒーの関係性や、物事の関係性に気を配る人たちが増えることを期待しています。

(第2期募集開始日:2018年5月7日)

こんな方が対象です

・暮らしの豊かさを見つめ直したい人

・お金の遣い方を考え直したい人

・イベントなどでコーヒーを淹れたい人

・コーヒーショップを出したい人

・新たなコミュニティを作りたい人

・コーヒーの知識を増やしたい人

・世界のコーヒーカルチャーについて知りたい人

 

受講生の声

・コーヒーは日常に非日常を作り出してくれる、生活にゆとりと小さな幸福感を与えてくれるものだということに気が付きました。

・人と出会うことで人生は豊かになる。そしてコーヒーはその出会いを作ってくれるきっかけになることを実感しました。

・スペシャリティコーヒーやトレーサビリティの概念を知ることで、コーヒーを選ぶ目線が変わりました。コーヒーだけでなく、日常で買うモノがどのようにして作られているのか、ストーリーを知りたいと思うようになりました。

 


講義計画

第1回

スペシャルティコーヒーって? サスティナブル(継続的)とトレーサビリティ(透明性)

自己紹介をして、これから5回の講義を一緒に学ぶみなさんと仲良くなっていきます。
スペシャルティコーヒーの概念とサスティナブルとトレーサビリティについて、実際に海外の農園に行った時の動画を見ながらお話します。コーヒーの飲み比べをし、風味の違いを体験します。

第2回

コーヒー実習(ドリップコーヒー抽出)

ドリップコーヒーは一番身近な抽出方法、またスペシャルティコーヒーを楽しむのにもドリップコーヒーは向いています。どうやって淹れたらおいしくなるか、みんなで味わいをテイスティングしながら実際にコーヒーを淹れていきます。

第3回

コーヒーのある生活 

一日の始まり、気分転換のコーヒー、お店の人とのコミュニケーション、新しい発見など、生活に彩りを与えてくれるシーンがコーヒーには沢山あります。コーヒーに関わりのあるゲストを招いて、コーヒーと生活、仕事が交差する瞬間やコミュニティ作りなど考えていきます。

今期はDelicious Pairings ディレクターの窪田 長久さんと一緒に考えていきます。

第4回

焙煎したコーヒー豆をいろいろな器具で

コーヒーを美味しく淹れるためには、そのコーヒー豆に合わせた道具選びもポイントになってきます。この回は、実際に焙煎のプロセスを見て、焙煎の程度によってどのような道具で美味しさを抽出していくかを考えていきます。

第5回

僕らのTOKYOコーヒーライフ

講義を通じて感じた自分の生活を豊かにするとはどういうものなのか。お気に入りのコーヒーショップや朝淹れたコーヒーなど、コーヒーのある生活とのワンシーンを切り取り発表。それぞれのコーヒー&ライフを共有します。

田崎 将司

キュレーター

田崎 将司

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岩井謙介

キュレーター

岩井謙介

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ゲスト

窪田 長久

Delicious Pairings ディレクター

窪田 長久

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スケジュール

講義名
TOKYOコーヒーライフ
日程

第1回:6月15日(金)19:30-21:00

第2回:6月17日(日)10:30-12:00

第3回:6月17日(日)13:00-14:30

第4回:6月21日(木)19:30-21:00

第5回:6月28日(木)19:30-21:00

定員
16名
申込締切日
6月10日(日)
授業料
28,000円(税別)
キャンパス

第1 回〜3回 表参道COMMUNE2ndキャンパス

第4回・5回 ONIBUS COFFEE 中目黒店

補講について
欠席した場合、来期の講義開催時に同じ回を受講することが可能です。 ただし、初回講義案内時にお知らせするメーリングリストにて、欠席のご連絡を予めいただいていた方に限り、1回のみ振替を受付ます。

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