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新講義の公開プレゼン「First Wednesday レクプラナイト」レポート(7月5日開催)

毎月ワンテーマを探る 誰でもウェルカムなイベント『First Wednesday』

だんだんと気温が高くなり、夏の訪れを感じる7月のFirst Wednesday。いつもと少し雰囲気を変えて、今回は屋上での開催です。直前に雨が降ったものの、開催時は気持ちよく晴れ、参加者のみなさんが集まってきました。4組の熱い想いをもったプレゼンターとともに、屋外でのレクチャープランニングコンテストの始まりです。

“香りをデザインする”

1組目のプレゼンターのMAKIさんは、香りで自己表現をし、香りで何かを伝えられるようになる講義を提案。講義の中では、香りを言葉にしたり、自分に合った香りを見つけ出していったりします。最終的にはオリジナルの香水を作っていくようです。香りというのは身近にある存在ですが、それを使いこなすことによって、集中したい時やリラックスしたい時に、自分をコントロールする武器になったり、洋服やメイクを選ぶように自己表現の手段になると言います。ただいい気分になるだけではなく、自分が求めている香りを知ることで今の自分の状態を知ることができるのです。香りを使いこなせる人というのはなんだか魅力的な感じがしました。香りの奥深さが垣間見える素敵なプレゼンテーションでした。

“大人の絵日記「スケッチジャーナル学」”

2組目のプレゼンターの別井さんは、パラレルキャリアを実践されていて、会社員の傍ら、イラストレーターをしながら旅をして、その様子を1冊のモレスキンにイラストや文章、スクラップでまとめるという活動を20年間続けておられます。自由大学で複数の講義を受講し、自分と向き合っていく中で、スケッチトラベラーという肩書きにたどり着いたそうです。「日常生活を、写真を撮るように残す」、「心が動く一瞬一瞬をコレクションする」といったことを、講義を通して伝えたいとお話しされていました。文具にもかなり詳しい別井さん、講義では文具を選ぶところから始まり、絵が苦手な方でも、文章やスクラップなど、自分に合ったスケッチジャーナルのスタイルを見つけていくようです。パワーポイントではなく、ご自身で描かれたイラストを使って、ユーモアたっぷりにお話しされる別井さんに、会場全体の空気も和み、参加者のみなさんも引き込まれている様子でした。

“青山ブックセンターで、フェアを通して思いを伝える技術を学ぶ”

3組目のプレゼンターは、青山ブックセンター本店の山崎さんと有賀さん。表参道COMMUNE 2ndからも程近い、青山ブックセンターにて、実際にブックフェアを開催しようという講義の提案です。「ブックフェアはお客様にお店から本をプレゼン(ト)すること」という有賀さん。フェアの本棚を作るという過程で、表参道という街を考え、お客様が求めていることを考え、テーマや本、ディスプレイを決めていくということを行っていくようです。この過程は、相手のことを考えながら自分の在り方や軸を見つけていく、それを見つけた上で相手のことを考えていくという思考を身につけることだとお話しされていました。このフェアは実際に青山ブックセンターで開催されることを想定しているので、実際につくった本棚の効果もきちんと分かるというのも魅力のひとつだと言います。本と本とのつながりをつくっていく中で、自分の新たな一面に気づいたり、講師やキュレーター、参加者がボーダレスに、共に新しいコミュニティを創り上げる講義にしたいという意気込みも素敵でした。

“物の価値を知り、似合うものを探そう!”

最後のプレゼンターはスタイリストの谷崎さん。毎日身にまとう“服”というものについて、「なぜその服を選んでいるのか」「その服がどういう過程で出来たものなのか」を知る講義です。最終的には、自分の目で見て、自信を持ってものを選び取る感覚や考え方を身につける、とお話しされていました。講義の中では、自分の人生を振り返り、かつて自分が好きだったものや、今興味を惹かれることなどを見つめ直したり、服の扱い方や付き合い方も学んでいくようです。SNSや情報があふれている今の世の中で、トレンドを追ったり、人に流されるたりする人が多く、自分が本当に求めているものが選びとれなくなっている人が増えているのではないかというお話もありました。服を通して、自分がどういう人間になりたいのかを探るという熱い想いが伝わってくるプレゼンテーションでした。


4組の熱意溢れるプレゼンテーションの後は、イベント参加者のみなさんに、いちばん講義化してほしいものを投票していただきます。今回一位に選ばれたのは、”大人の絵日記「スケッチジャーナル学」”の別井さんです!参加者のみなさんからは、「絵で表現できるようになることは究極の自由だと思う。」「大人が子供心を思いだし自己発見していくことができそう」などといったコメントが寄せられていました。


今回は初夏らしく初の屋外での開催で、開放的な空間でみなさん伸び伸びとプレゼンテーションをされていました。従来の枠にとらわれず、いつもと場所や視点を変えて意見を交換しあうことで、新しいアイディアも生まれやすくなるような気がしました。

次回のFirst Wednesdayは「ギャップイヤーナイト」です。自分をとりまく環境を見つめ直し、自らギャップを設定して冒険しているみなさんのお話を聞いてみます。ぜひ、自由大学に遊びに来てください!

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Text:青柳美波
Photo:下防さおり



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