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第6回「First Wednesday」レポート(8月3日開催)

毎月第一水曜日開催 ワンテーマを探る誰でもウェルカムなイベント

8月のFirst Wednesdayは、今年初めて国民の休日として施行された8/11「山の日」にちなんで「山を楽しまナイト」を開催しました。

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当日は東京・日帰り登山ライフの教授で低山トラベラーの大内征さん、そして日本の山との親和性の高い神社について學ぶ神社学の中村誠さんをゲストに迎え、山や神社にまつわるよもや話を繰り広げていただきました。

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手前:「神社学」教授の中村さん。奥:「東京・日帰り登山ライフ」教授の大内さん

あなたにとっての山×〇〇は?

こんなテーマで始まった「山を楽しまナイト」ですが、大内さんからは「山に登らない山の楽しみ方もある」という言葉からスタートします。その真意としては、「例えば富士山でも、本当に富士山の美しさを知りたいなら富士山の頂上を目指して登るよりも、近くの山の山頂から富士山を眺めたほうが美しいなんてことも言われています。だから、どんな視点で山に登るのかってことがきっと大事なんではないでしょうか。」とのこと。そんな大内さんが最近ハマっているのが、戦国武将の足跡を辿る山への“旅”。

「旅行って熟語があると思うんですよね。でも行の字、つまり行程の部分が取れるとそれは旅になる。山に登っているとその場所、その状況や天候によっても行程は安全のために立てるけれど、全然予測が立たないから決してその通りになるとは限りません。だから“旅”って言葉がイメージに合うんです。」

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この言葉にピンときた中村さんが“観光”について語ります。

「観光って元々は伊勢神宮への参拝を指す言葉として広まったんですよね。伊勢神宮に祀られている天照大御神。つまり、その当時の人々にとっては天に近い存在という意味で光。その光を観に行くという意味で観光って言葉が生まれて、自然への信仰が広まっていったそうですね。」

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楽しむための登山っていつ頃から始まったのか?

では、楽しむための登山っていつ頃から始まったのでしょうか?とお二人は参加者のみなさんに問いかけます。
会場からは「戦後ぐらいなんじゃないか」とか「江戸時代くらいなんじゃないか」意見が出ました。
「明治初期に現在の近代登山がイギリス人の探検家たちが槍ヶ岳に登頂したことから始まりました。でも、彼らが山頂に到着すると必ずあったのが祠なんです。」と語る中村さん。

「つまり彼らよりもはるかに昔から、山頂を極めることや景色を楽しむことではなく、修行や登拝というために日本人は山に登っていたということでしょうね。」

山という軸のテーマがありながら、神社などの日本の歴史も辿ることができる時間が会場全体に流れます。

この登拝という考え方が根付いているからこそそんな視点で山を旅するのもいいかもしれませんね。

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最後はみんなで山ポーズ!?

 お二人のお話は、本当に尽きることなく、このレポートにもほんの一部しか載せられませんが、お二人がそれぞれ教授の「東京・日帰り登山ライフ」と「神社学」は9月開講の講義が絶賛募集中です。

▼東京・日帰り登山ライフ
募集ページ:https://freedom-univ.com/lecture/climbing.html/

▼神社学
募集ページ:https://freedom-univ.com/lecture/shrine.html/

次回9月はこれから講義になるかもしれない、「夫婦ナイト」を開催します。楽しい水曜夜のひと時を一緒に創りましょう。

(テキスト:岩井謙介 写真: Saori)



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