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CREATE YOUR LIFE 新しい働き方を探求しよう!

起業女子全力応援交流会レポート

「女性×起業」 はとても相性がいい

出産を機に会社をやめる女性は相変わらず多くいます。また介護や家族の問題などライフイベントで会社の中でのキャリアを形成しにくいとまで言われます。しかし子育てや介護を通じて培われた柔軟な発想力や対応能力、細やかな観察力やコミュニケーション能力などはどんな企業研修でも獲得できない、ビジネスをする上で欠かすことのできない能力です。その力を活かさないのはとてももったいない。心からいいと思えるサービスや物で世の中とつながる、それをもっと自分のペースで。今回、自由大学は東京都生活文化局 東京ウィメンズプラザと、女性の起業支援事業「起業女子全力応援交流会」を実施しました。

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平日・土日クラス2日間ずつ行う形で、各20名ずつの応募を受け付けたところ、なんと定員の4倍以上の申し込みをいただきちょっとクラスを拡大。1歳以上のお子さんは保育室へ、0歳の赤ちゃんはお母さんと一緒にクラスに参加です。各クラスとも前半はゲストのトークセッションで視野をぐっと広げたり、アイデアを生む視点を磨きました。後半のワークショップでは自分のアイデアの化学反応を楽しむ時間、言語化して発信する時間となりました。

平日クラステーマ『鋭い感覚や面白い視点・経験を生かして仕事をつくろう』
・平日クラス1日目ゲスト
Happy Outdoor Wedding」柿原優紀さん
エシカル協会」代表理事フリーアナウンサー末吉里花さん 
・平日クラス2日目ゲスト
ここるく」山下真実さん
マドレボニータ」吉岡マコさん

土日クラステーマ『複数の仕事、週末の起業柔軟な働き方を探求しよう』
・土日クラス1日目ゲスト
「みらいfactory」やつづかえりさん (My Desk Team サイトhttp://mydeskteam.com
MOMOE」稲垣晴代さん
・土日クラス2日目ゲスト
暮らしかた冒険家」伊藤菜衣子さん
Mirai institute」の小柴美保さん (MIDORI.SO サイトhttp://midori.so

全プログラムを通して自由大学の和泉里佳が学びのキュレーター・司会進行を行いました。ゲストトークのエッセンスを少しですがシェアをします。
平日クラス(1)新しいアイデアを生むには
柿原さんと末吉さんお二人に共通したキーワードを上げていくと、事業をはじめたきっかけが「違和感」であったこと、自分ができる範囲でスモールスタートをしたこと、スモールスタートしている中で仲間やファンが現れ事業として肉付けされていったこと、などが上がってきました。新しいアイデアとはいつも私たちが当たり前と思っていることを少し目線を変えてみると浮かんでくるのかもしれません。

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平日クラス(2)革新的なモノやコトはどうやって生まれるのか
山下さんと吉岡さんの話から繰り返しでてくるキーワードをあげていくと、ニーズを掘りきること、ビジョンをいかに描けるか、自分の信念で試行錯誤していく、発信することで共感する人が集まる、起業は自分でライフスタイルをつくれる子供との時間を大切にできる働き方、などでした。お二人の話には、ビジネスモデルより大切なものがあるというメッセージを感じました。自分が子育てや家族の問題に向き合っている時、心から 「必要」と感じた事をとことん追求したからこそ、いまの仕事をすることになったという共通点が浮かんできます。感じる「必要」は人によって違う!? 新しい起業のアイディアが無数に生まれる可能性を感じました。

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土日クラス(1)しなやかに働き方を変えていくには
ライフイベントによって働き方を柔軟に変えてきたゲストのお二人。ゲストトークの気になるフレーズをご紹介します。
稲垣さん:『つまらないなとか違いを感じたときは、生き方を変えるのではなく、働き方を変えてみる』転職した会社で料理長と店長という立場を経験したものの、息苦しさを感じていたのだとか。友人から頼まれて料理のケータリング等を請け負ったこと及びご自身の出産時にオーガニックやカラフルな野菜に興味を持ったことが「MOMOE」の原点だったのだとか。
やつづかさん:『11年間にわたる大企業での経験がいまの仕事での自分の強み、自信のもとになっている』会社員を辞めなくても自由な働き方が出来たのではないか、と思ったことから人の働き方をインタビューするウェブサイトを始めたとのだとか。
その時しかできない経験を大切にしていく。でも違いを感じたら動いてみる。まずは自分が何に幸せを感じるのかの軸をしっかりもつ事がしなやかに働き方を変えるコツなのかもしれません。

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土日クラス(2)暮らしと仕事をごちゃまぜにする自由な働き方とは
ゲストの伊藤さん小柴さんからは自由に生き、働くためのたくさんの名言とエッセンスが飛び出します。たとえば暮らしかた冒険家の伊藤さんからは「Do  it with others」。夫婦二人でやっている会社という環境だからこそ、できないことはできないと言う。するとそれができる人が現れる。その時は、お金を払ってお願いするのではなく、お互いのワザや持っているモノを交換し合えばいい。という発言が。小柴さんからは「どういう生活をしたいか?を基準に仕事を創っている人と、この技術をどう使ったら儲かるか?でしか仕事をしない人の差は大きいのではないか」という意見が出ました。ただお金を出したり貰ったりするだけではない関係性が、いかに仕事や暮らしを面白くするか、幅を広げるか、の可能性を垣間見ることとなりました。

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ゲストセッションの後は毎回参加者の皆さんが頭と手を動かし、ワークショップをしました。「キャリアと強みの棚卸し・自分のユニークさを深掘りしてみよう」「小さくてもおもしろい仕事をつくってみよう」というテーマでのワークショップです。
「あまっているもの・困っていること・提供できるスキル」を各自がどんどん書き出し、出てきたリソースをグループごとに集めてここから何か「小さくても面白い仕事」を生み出せないか考え、事業案を発表しあいました。短時間のワークでしたが、かなりのアイデアが出ていました。
最後は参加者がそれぞれの未来に踏み出す決意表明をして、フィニッシュ。平日クラスと土日クラス合同の全体交流会では、クラスの枠を超えたコラボレーションが生まれたりもしていました。

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今回、全体の企画デザインから運営までを行う中で感じたことは、起業を含めたこれからの働き方に対して、かなり多くの人が興味を持って動いているということです。年齢も幅広く、今の職業や立場も本当に多様な女性たち、とにかく凄いエネルギーです。学びたい人の情熱が、ゲストや仲間の刺激を受けて、小さなスタートに繋がっていく。普段自由大学で創っている学びのエッセンスが、良い形で公共のプロジェクトに生きた結果となりました。

自由大学はこれからも起業をしたいという女性を応援していきたいと考えています。これからもイベント・講義を開催していきますので、興味のある方はぜひチェックをしてみてくださいね。

【事業概要】
平成27年度「起業女子全力応援交流会」事業
主催:東京都生活文化局 東京ウィメンズプラザ
内容:企画、広報及び運営業務委託
期間:平成27年11月〜平成28年3月


カテゴリ: ☞ イベント


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