2016年から、自由大学では毎月第一水曜日に「1st Wednesday」というイベントを開催することになりました。誰でも参加自由で、毎回ひとつのテーマをゲストスピーカーと一緒に探っていきます。
初開催のテーマは「働き方」。自由大学Facebookページでのイベント告知に参加申請をしてくれた90名近くの方々が集まり、キャンパスは外まであふれる熱気でいっぱいになりました。
今回のゲストスピーカーは、社内起業学教授・望月暢彦さんと伝わる動画学教授・家子史穂さん、自由大学学長・岡島悦代さん、そして自由大学に隣接するシェアオフィス「みどり荘2」で「いま東京で”働くとは何か”を考える本『WE WORK HERE』を作成する石崎雅彦さんの4名。
望月さんは起業経験のある会社勤務、家子さんは会社勤務を経てフリーランス、岡島さんは複数社を経て自由大学、石崎さんは会社勤務をしながら社外でプロジェクトに携わるという、それぞれ異なるバックグラウンドを持つ方々でした。
各ゲストスピーカーは、自己紹介、働き方の考えを共有後、参加者との質疑応答とたくさんのお話しを披露していただきましたが、今回は、ぼくが印象に残ったフレーズを2つ紹介します。
フレーズその1
「オンとオフという話がありましたが、わたしの場合はオフもオンなんです」
働き方を考えると、よく思い浮かべるオンタイムとオフタイム。イベントでは、「忙しさから、オンとオフの境目がない状況があった」というエピソードが披露される中、望月さんがおっしゃったこのフレーズが印象に残りました。望月さんにとって、仕事はずっとし続けてきたこと。自然とオンになるものだから、あえてオンを意識することはない。むしろ、自由大学に関わる週末のオフにオンが入るとおっしゃっていました。
フレーズその2
「周りからの評価を謙遜しないで受け止めてから変われた」
参加者との質疑応答のなか、「ぼくは器用貧乏なのですが、それでも何かひとつに絞らないとフリーランスにはなれないと思います。どうしましたか?」という質問が寄せられました。このフレーズは、そんな参加者の質問に、ご自身も器用貧乏だという家子さんが贈った答えです。「謙遜してしまいがちになるし、自分よりもっと上手い人がいるとも思えるけど、『インタビュー中が楽しそうだよ』と言われて、それを受け止めました」とおっしゃっていました。好きという気持ちは、比較する必要のない個性になりそうです。
また、この日は自由大学の働き方についても共有されました。「意思疎通を図るためだけの会議はありません。その代わり、ランチタイムに話したアイデアがちゃんと受け止めてもらえて、実行できるような環境があります」と、このイベントの司会をした佐藤大智さんが言っていました。
トークセッション終了後、参加者同士の交流をかねたグループワークで和み、各グループで働き方に話を咲かせた第1回。最後に岡島さんのコメントでイベント終了しました。
「やっぱり、自分が何を得意としているかはわからない。一個人として、何ができるかを裏テーマとして盛り込んでいるのが自由大学です。なんのために生きているかわからないと考えてしまう人は多いけれど、裏を返せば、生きるというのはなんのために生きているのかを探すことですよね」(岡島さん)
次回は2月3日。まだ計画中ですが、みんなで本を持ち寄って交換し合う「ブックエクスチェンジ」を行う予定です。