講義情報

都市養蜂入門

新講義

都市養蜂入門

ミツバチと暮らしの情景をつくる

丁寧に暮らす学部-circle丁寧に暮らす学部
都市養蜂入門

講義について

ある週末、ガーデニングや家庭菜園の手入れをしたり、巣箱から巣枠を取り出しミツバチの状態をチェックする。その日の食卓には収穫した野菜でつくったサラダやハーブティー、そしてはちみつが並ぶ。

例えばこんな週末の過ごし方ができたら、かなり贅沢で豊かなライフスタイルだと思いませんか。

そして、自分の暮らす地域に彩り豊かな植物があふれ、ミツバチが飛び交い、四季折々の風景を目にする機会が増えていったら。もし、あなたの身近にこんな景色が広がったら、きっと心踊る毎日をすごせるでしょう。

この講義では、表参道のcommune2ndにあるみどり荘の屋上に巣箱を置き、都市を舞台に行います。ミツバチの生態や役割を学んだり、実際に巣箱のお世話をすることや植物を植えることを通じて、ミツバチの視点から都市のより良い暮らしを探求し、つくっていきます。うまくいけば、新たな女王蜂の誕生と新たな巣が1からできていく場面に講義の中で立ち会えるかも。

そして、採蜜の時期がきたら採れたてのはちみつをみんなで味わいましょう!

 

ミツバチから暮らしの景色が変わっていく

唐突に聞こえるかもしれませんが、養蜂=ミツバチとふれあうことで豊かな暮らしや今までにない景色を手に入れることができます。

なぜなら、ポリネーター(花粉媒介者)であるミツバチが植物の受粉を促すことで、作物が実り、地域に緑を増やし、多様な生物が暮らせる環境をつくることができるからです。

ミツバチが花から花へ飛びまわり、花蜜や花粉を集め、それを蓄え活用していくことでコロニー(群れ)は成長し、ミツバチの活動はより活発になっていきます。この活動により、周辺の植物が増え、それを食べる生き物が増え、生態系が豊かになります。それは、人工物で均質化していく都市の新たな彩りとなり、私たちに豊かな暮らしをもたらしてくれるでしょう。

ハチは人を刺すことがあり、ちょっと怖いイメージもあると思います。だから、養蜂は人里離れた山奥でやるものであって都市部でやるなどもってのほかだと思う人もいるかもしれません。

でも、近年の世界的な流れとして都市での養蜂に注目が集まっているのもまた事実です。パリ・ロンドン・ニューヨークやポートランドといった世界の名だたる都市で養蜂を実践する人たちが増えているのです。

実は、養蜂と聞いてイメージする農村部や里山よりも都市の方が養蜂に適した環境になりつつあるのではないかという見方を強まってきているからです。

農村部では農薬による影響や、耕作放棄地や単一作物農場の増加で蜜源の多様性が失われていることで、ミツバチが集団で失踪したり、大量死することが起こるなどミツバチが危機的な状況におかれています。

そこで、農薬の影響を受けることがなく、公園や街路樹・ガーデニングや家庭菜園などの植物が意外と多いところ…、「それって都市なんじゃない?」と都市が注目され始めました。

「Save The Bees(ハナバチを保護しよう)」の合言葉のもと、一見すると対極にあるように思われていた都市での養蜂が世界中で広がりをみせているのです。

ここまで読んでみて養蜂をやってみたいと思った方、ぜひ一緒にやってみましょう!

ミツバチが直面している危機は、失われ続ける環境から私たちに向けられた何らかのメッセージではないかと思っています。

こんな今だからこそ、養蜂を通じてミツバチの視点で暮らしを見つめてみたり、ミツバチのポリネーターとしての役割や私たちにもたらしてくれる恩恵を知り、今度は私たちが地域に花や植物を植え、彼(彼女)らが暮らしやすい環境づくりへのアクションをしていけば、この危機を救うためのヒントが得られるかもしれません。

また、「ヒト」が最も多い東京だからこそ、このような活動の和を広げやすく、うまく進めることができれば、「ハチ」と「ヒト」、他のあらゆる生物が活き活きと暮らす環境づくりへの大きな原動力となるはずだと私は信じて活動しています。

そしてそれは、私たち自身の暮らしを見つめなおすきっかけとなり、多様な生物や価値観が共存できる環境こそがこれからを生きる私たちにとって豊かな暮らしなんだという気づきをもたらせてくれるかもしれません。

いろんな生き物が気持ちよく暮らせる環境をめざして「都市養蜂」をはじめてみませんか?

 

教授からのメッセージ

ミツバチは人を刺すこともあるのでその点には充分に配慮しなければなりませんが、愛情をもって接し、うまく共生することができれば本当に魅力的な生き物です。

日々、お世話をしていると、社会性昆虫と呼ばれる彼(彼女)らの形成するコロニーという名の高度な社会は、家族をはじめ会社や学校など、私たちが生活する上で形成する社会の組織運営にも通ずるのではないかと感じさせられる点が多々あります。

また、種の保存というシンプルな目的を果たすため、日々、せっせと働くその姿はなんとも健気で愛くるしく、ほかでは得られない癒しを私たちにもたらしてくれます。

そしてなにより、ミツバチを通じて自然に働きかけることができる養蜂の世界はとてもすばらしいものです。

ミツバチとふれあうことで暮らしを見つめなおし、自然と寄りそう豊かな暮らしをみなさんと作っていけることを楽しみにしています!

(第1期募集開始日:2018年3月19日)

こんな方が対象です

・養蜂に興味があり実際の作業を体験してみたい方(初心者の方を対象としているため、経験のある方はご遠慮ください)

・都市での暮らしやライフスタイルを見つめなおしたいと思っている方

・ミツバチが減っていると聞いて何かアクションを起こしたいと思っている方

・ミツバチの生態や社会性を知りたい方


講義計画

第1回

都市での養蜂について考えよう

・なぜ都市で養蜂をやるのか

第2回

ミツバチとふれあい学ぼう(1)

・ミツバチのコロニー
-女王蜂・働き蜂・オス蜂の生態と役割
-巣の構成
ーフェロモンによるコミュニケーション
-社会性昆虫として特長的な行動:ミツバチのダンス

第3回

ミツバチとふれあい学ぼう(2)

巣箱を実際に触って巣の状態やみつばちの様子を観察します。

・作業でチェックする点
ー内検と外検
ー受講生による内検作業

第4回

自分たちで一連の作業をしてみよう

・内検・外検時のチェック項目確認
・前回確認時からコロニーがどのように変化したか

予備日

  

第1〜4回で雨が降って巣箱を開けて講義ができなかった場合、6月3日(日)10:30-12:00に講義を行います。

第5回

採蜜してみよう

・採蜜体験

佐藤大智

キュレーター

佐藤大智

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スケジュール

講義名
都市養蜂入門
日程

第1回:5月13日(日)10:30-12:00

第2回:5月20日(日)10:30-12:00

第3回:5月20日(日)13:00-14:30

第4回:5月27日(日)10:30-12:00

予備日:6月3日(日)10:30-12:00

第5回:6月10日(日)13:00-14:30

定員
15名 ※定員になり次第締切
申込締切日
5月6日(日)
授業料
28,000円(税別)
キャンパス

COMMUNE2ndメインキャンパス

 

【注意事項】

本講座は実際に養蜂用の巣箱を使い、その内部を観察することでミツバチの生態を正しく理解することを目的としています。そのため、作業を進める上でミツバチに刺されてしまう可能性がゼロではありません。

そのような理由から以下に記載する項目を確認の上、ご了承をいただける場合にのみご参加くださいますようお願いいたします。

なお、ハチ毒アレルギーのおそれがある方は事前に医師の診察を受けることを強くおすすめします。恐れ入りますが、ハチ毒アレルギーと診断された方の参加はご遠慮いただきます。

万が一、受講中に負傷・疾病などが発生し、罹病した場合、後遺症が発生した場合、死亡した場合についても、自ら責任を負うことを承諾し、その原因のいかんに関わらず関係者に対する一切の責任を問わないことを承諾します

その他、受講中に体調などに異常が生じた場合は、直ちに参加を中断し、主催者に報告することを承諾します

施設利用にあたり器物の破壊や損失した場合は自身で責任を負うことを承諾します

・所有物の破損、損失に関しても自ら責任を負うことを承諾します

その他
受講生が作業を進める上で必要な道具(保護用の面布等)を準備するため、講義開始時に1人あたり1,000円を別途負担していただきます。
補講について
欠席した場合、来期の講義開催時に同じ回を受講することが可能です。 ただし、初回講義案内時にお知らせするメーリングリストにて、欠席のご連絡を予めいただいていた方に限り、1回のみ振替を受付ます。