知っているようで知らない Spirits!
まずは世界の蒸留酒との違いも含め、焼酎の基礎を学んでいきます。
一般的に甲類・乙類とありますが、違いをご存じですか?
1回目は、普段聞きかじっているけれど、実は?な分類や定義、焼酎の条件や原料について教授が分かりやすく説明します。合わせて、伝来、歴史、地域ごとの焼酎と、製造方法を学びます。
発酵と蒸留の美味しい化学反応
日本が誇るJapanese Spirits, 焼酎。
昨今、国内外で日本のお酒が話題となり、日本酒=Japanese Sakeとして注目を浴びています。Japanese Sake というと日本酒を思い浮かべがちですが、和酒は大きく区分すると醸造酒と蒸留酒の2つになります。醸造酒の代表は日本酒ですが、蒸留酒を代表するのが今回学んでゆく焼酎です。(本講義では「本格焼酎・泡盛」について学んでゆきます)
焼酎は気軽で手に取りやすく、様々な料理にあう食前・中・後酒でもあります。海、山に囲まれた日本ならではの多様で豊かな食の良き相棒として、昔から様々な原料で作られてきました。その数、なんと50種類以上。芋、麦、米、黒糖などにはじまり、海藻や野菜など色んな原料で作れるのも焼酎の特徴です。また、世界の蒸留酒と大きく異なる点は、日本独自の発酵文化の賜物、麹を使うところ。
写真提供:有限会社中村酒造場さん
麹と酵母により醸された旨み、香り、風味が原料との化学反応で、まるでマスカットのようにフルーティーだったり、麦チョコのように甘く、香ばしく変化する不思議なお酒です。さらに蒸留後に貯蔵、熟成させることで味わいが深くなります。他のお酒と比べて飲み方(温度や、割り方、酒器等)の種類も多く、自分の好みにあわせて調整できる、変幻自在な万能酒なのです!
この講義はそんな無限の可能性を秘めた焼酎について、実際に飲み五感をフルに使って、焼酎の魅力を立体的に体感することが出来ます。基本を押さえながらのハズした飲み方や、さらに美味しく楽しむプラスαを学んで、ついつい人に教えたくなる、新たな焼酎の世界を覗いてみませんか?
いろんな知識や飲み比べの経験を得ることで、初めて自分の好み・嗜好がわかります。さあ、焼酎を通して、自分の好みを一緒に探求しましょう!
実際に味わって違い・好みを知ろう
本格焼酎は、原料の風味を生かして作られるので、1つの原料でもさまざまな顔を持っています。香り・味わい、甘みやコク、それぞれの違いは千差万別。その違いを分けるのは「原料・麹・製造方法(圧力)」。この3つの掛け合わせで作られる焼酎の違いを実際にテイスティングで実感してもらうとともに、自分の好みを見つけていきます。
例えばこんな違いが… 使用する麹が白・黒・黄色かによって、香り・味わいが柔らかくなったり、強くなったり、日本酒のような香りが生まれたりします。製造の初行程で行われる「蒸し」から生まれるふかしたお芋の香りや甘みを感じられたり、乳製品のようなコクが生まれたり、焼いて蒸せば、焼き芋のような香ばしさの混ざった甘みが生まれたりします。
気分や食事に合わせた楽しみ方を知ろう
製造方法の違いなどによって生まれた個性を、飲む時にも変化をつけて楽しめるのが焼酎の凄いところ。飲み方で酒器を変え、食前・食中・食後、すべてに楽しめる不思議なお酒なんです。例えば、前日5:5 で前割りにした芋焼酎を、お燗にして食前におちょこで一杯。胃を温めた後は、サラダやお野菜の煮物と一緒に、ビールの代わりにすっきりした麦焼酎や紅芋系の芋焼酎を炭酸で割って食中として。炭酸の後は、旨みのある熟成焼酎を、香りを楽しむなら6:4 のお湯割りで。〆は、チーズや、はたまたチョコレートやマロンのお菓子と一緒に、樽熟成やウィスキー樽貯蔵焼酎を樽の香りを楽しみながらロックグラスでゆっくりと。
講義では、このように飲み方の基礎と酒器、おつまみを一緒に味わってゆくことで、食とのマリアージュを体験し、そして、自分の持つ味覚や嗜好を覚え、自分のスタイルを創っていくことも学びます。
教授は毎日お客様で賑わう新橋の人気焼酎バー、オーナー兼女将の仮谷 陽さん。飾らないお人柄と素敵な笑顔が印象的な陽さんは以前、外資IT系や金融業の営業、マーケティング、広報として活躍されていました。そんな陽さんから、絶妙な飲みニケーション術はもちろん、女性ならではの視点で焼酎に合う料理や、器選び等も学ぶことができるでしょう。
私の20年以上のサラリーマン時代、なくてはならなかった酒場=空間は、齢も男女も役職の上下の隔たりなく話せるバリアフリー空間、知らない隣の方とも自然に会話が弾む、コミュニケーションの場。そんな楽しい ‘空間’ を作る夢を実現させてくれたのが、ずっと飲めて、気軽に気持ち良く楽しめる ‘焼酎’でした。焼酎は、空間をサポートし、会話のきっかけになり、盛り上げ、時には主役になる、生涯の艶なパートナーです。焼酎が作ってくれる空間を、あなたも探求してみませんか?
(第4期募集開始日:2019年3月19日)
第1回
まずは世界の蒸留酒との違いも含め、焼酎の基礎を学んでいきます。
一般的に甲類・乙類とありますが、違いをご存じですか?
1回目は、普段聞きかじっているけれど、実は?な分類や定義、焼酎の条件や原料について教授が分かりやすく説明します。合わせて、伝来、歴史、地域ごとの焼酎と、製造方法を学びます。
第2回
実際に飲み比べて、初回で学んだ原料や製造方法の違いによる味わい・香りの違いを感じ、自分の味覚・好みを探していきましょう。
焼酎は、温度を変えたり、割ったりすることで味わい・香りを変えることができます。焼酎そのものが持つ香り・味わいと言った性を活かす飲み方、酒器などを知っていくことで、自分の好み・嗜好を見つけていきます。
第3回
焼酎は毎日の食事や、ハレの日など様々なシーンで切っても切り離せない、食事と共に楽しんでもらえる「食中酒」!
肴・お料理・デザートなど、食とのマリアージュを調味料の段階から考え実際に試し、飲むシーンを考えるヒントを見つけていきます。美味しい入れ方や、味の伝え方も同時に学び、自分の好みにあうマリアージュ相手も見つけて、さらに楽しみましょう。
第4回
自分の好みが分かり始めてきたら…
実際に酒屋にフィールドトリップに行きます!陳列された数多くの焼酎の中から何を軸にどう選ぶか、教授からヒント・アドバイスをもらいながらコツを学びます。自らの知識とラベル、ボトル、焼酎の色などの外見のヒントからそ場で実際に選んでみることもします。
第5回
最後の回では2グループに分かれてそれぞれのSpiritをプロデュースしてみましょう!
5W+1H。
When,where,which,why,who +How ->Happy!
誰と、どこで、いつ、どんなふうに楽しみたいか?
5Wにプラスα!食とのマリアージュ、セレクト、飲み方etc…
意外な組み合わせ、楽しみ方をチームで提案、実際にお酒を入れるバー体験をしてもらいます!