日本酒のたしなみかた、基本の「き」
さらさらと清らかな日本酒ですが、多くのプロセスの中で生まれる発酵食品です。日本人の知恵の結晶でもある日本酒は果たしてどのようにして造られているのか、基本をお伝えします。また、日本酒のラベルの見方も伝授。味わいの系譜からそのラベルを見ることでどんな日本酒なのか予測することができます。世界を駆け巡りながら日本酒の魅力をお伝えした森田真衣流の日本酒との付き合い方を伝授いたします。美味しく心地よく日本酒をパートナーとして豊かな食卓にしましょう!
日本酒を体系的に学び、美味しいの一歩先へ踏み出そう
古来より日本人が大切にしてきた日本酒は、米と水だけで造られる奇跡のひとつ。それは日本の原風景である野山に田園が広がる環境が育てたものです。近年では海外への出荷が右肩上がりで伸びており、様々なスタイルで日本酒が親しまれてきています。当講義キュレーターの森田真衣さんも「日本酒」という切り口でアメリカ、フランス、モナコ、イタリア、イギリス、ブラジル、ベトナム、スリランカを駆け巡ってきました。
日本酒に包括されるものが「お酒」という枠にとどまらず、お祭りや祝い事などの文化と結びつき、大きな世界観を抱き楽しむことができます。だからこそ一度ハマってしまうと、ひとつひとつの日本酒への出会いが人生の喜びへと広がっていきます。
毎日口にしているお米が、人の手が入ることによりなぜ「酒」になるのか? そこには奇跡のような微生物たちの活躍があり、時間との歩みがあり、季節があります。
「おいしい!」のその原点って一体なんだろう。
きっとそこには「あなた」の感性が欠かせません。日本酒を口にしたとき、一番に何を感じるのか。料理店で日本酒を口にしたときとは違う感性を引き出し、日本酒への新しい価値観を見つけてほしいのです。少しニッチでマニアックな知識もたっぷり準備しています。
そして最後には、日本酒を使ってご自身で宴をプロデュースする方法を伝授します! 宴を開くにはどのようなことに注意をするべきか、おすすめの日本酒の取り揃え方や日本酒の量などのポイントをお伝えしますので、受講生のみなさんと一緒にアイデアを練っていきます。あなたのセンスで日本酒の楽しさを表現しましょう。
(第4募集開始日:2020年7月28日)
第1回
さらさらと清らかな日本酒ですが、多くのプロセスの中で生まれる発酵食品です。日本人の知恵の結晶でもある日本酒は果たしてどのようにして造られているのか、基本をお伝えします。また、日本酒のラベルの見方も伝授。味わいの系譜からそのラベルを見ることでどんな日本酒なのか予測することができます。世界を駆け巡りながら日本酒の魅力をお伝えした森田真衣流の日本酒との付き合い方を伝授いたします。美味しく心地よく日本酒をパートナーとして豊かな食卓にしましょう!
第2回
普段、日本酒を購入するときにどこで購入していますか? ひと昔前では酒屋さんで購入するのが当たり前でしたが、市場も多様化してきています。そんな中で酒屋さんが存在する意味が問われてきています。ただ商品を並べれば売れていた時代から、戦略的に展開していく時代に変化しています。お客さんの反応を一番身近に感じられる立場のため、酒蔵さんへのフィードバックも非常に大事。そんな中で、酒蔵さんとの関係性や酒屋がどんな想いで販売をしているのか紐解いていきます。
第3回
各自で日本酒を持ち寄っていただき、それぞれ日本酒にまつわるストーリーを共有していただきます。また、日本酒の味わいの表現としてどんな言葉を使うのがスムーズに相手に伝えられるのか、日本酒を語る「ことば」を身に着けます。ワインのソムリエのように、日本酒の味わいをどのように表現するのかを知り、日本酒の世界を広げていきましょう。日本酒を軸にそれぞれのストーリーを共有していただきます。
第4回
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのある若手蔵「赤武」。造りをむかえる度に味わいが非常に良くなってきており、日本酒好きで赤武を知らない人もいないほど。業界内でも一目おかれた存在になってきています。実はこの蔵、10年前の東日本大震災の津波により蔵ごとすべて失ってしまい、ゼロからのスタートを切った蔵なのです。新しい蔵になってからの快進撃や冬から始まる造りにむけた想いを、オンラインで蔵見学も取り入れながらお話していただきます。
第5回
日本酒の味わいは器によっても大きく変化していきます。では自分が作ったぐい呑だったらなおさら美味しいはず。この回では鎌倉で工房をやられている陶芸家、壇上尚亮さんとオンラインで自分のぐい呑を作ります。実は器の形、飲み口の厚み、器の口の開き方で同じ日本酒でも全く味わいが変わります。ぐい呑の形による味わいの違いをお教えするので、各自で形を決めていただきます。器による日本酒の味わいの違い、香りの感じ方の違いを知ることでそれぞれの日本酒の魅力をさらに引き出し、世界にひとつだけのぐい呑を作りましょう。
※陶芸に必要な土などは、教材セットに同封します
第6回
日本酒で宴を開くことを想定して、今までの全5回での話をふまえてそれぞれでテーマを考えて日本酒をチョイスしてみましょう。どんな日本酒がいいのか、どんな人と飲み交わすのか、いろいろと想定をした上で日本酒のストーリーを一つでも語れるようになりましょう。sense of SAKE卒業生でも実際に日本酒イベントを行なっている方もいらっしゃいます。日本酒ファンを増やすのはあなた次第!