講義情報

島で暮らす

島で暮らす

「思いつき」を実現する方法

世界と繋がる学部-circle世界と繋がる学部
島で暮らす

講義について

 

「自分が本当に望んでいるのは、どんな生き方だろう?」

この講義では、「島と移住」というテーマを通じて、それぞれの理想の暮らしを主体的に思い描きます。どこでも「暮らしたい場所」に住めるようになるために必要なマインド、知恵や方法を一緒に探っていきましょう。

 

暮らす場所を、もう一度、主体的に選びなおす

ひと昔前は「田舎暮らし」というと、現役をリタイヤした大人が余生をのんびり過ごすイメージが強くありました。いまは、多くの東京の若者たちが自分らしく暮らせる場所を求めて、どう地方でここちよく暮らすかを模索しています。

家賃が高い、物価も高い、人混みで窮屈、通勤時間も長い…。東京に暮らして何年も経つと、ふと「なぜこの場所で暮らしているんだっけ?」と疑問が湧き上がることがあります。目指す大学や就職先があったから、なんとなく東京。あとは勤務先からの距離や出せる家賃の額で、これもなんとなく「消去法」で暮らす場所を決めて、現在に至る人も多いのではないでしょうか。

いま住んでいる家も、夜遅くまで働いている職場も、それなりに頑張って手に入れたものではあります。一応、大きな不満はないけれど、「絶対にここでなきゃダメか」と聞かれたらそうでもなく。明確な意志やビジョンがあったわけではなく、消去法で決まってきた部分が大きかったかもしれないと気づきます。

このように今ある環境に感謝しつつも、自分の本当の幸せ、主体的な生き方を、探求しはじめている人は多いのではないでしょうか。かつてのように誰もが盲目的にただ稼いで目先の消費を楽しみ、プライドを保つだけで満たされた時代は終わりました。便利さだけを追求する「物質主義」から、いかに心地よく充実して過ごすかの「精神主義」の社会に変わってきているのです。

とはいえ、東京には東京の良さがあることも事実。地方に移住する若者たちの多くは「東京 or 地方」の二項対立ではなく、「どっちも良さがある」という柔軟なスタンスなのが、現代の特徴と言えるかもしれません。or ではななく and なのです。

一段高い視座を持ちさえすれば、選択肢は無限にあり、世界中どこででも暮らせる時代です。瀬戸内海に浮かぶ大崎上島だって、イタリアの南のマルタ島にだって、ニュージーランドの大自然だって。たったひとつに絞る必要もありません。ひとりでもできる小商い、パラレルキャリア、リモートワーク、多拠点生活、シェアリング・エコノミー、DIY…  そういった知恵とスキルを持てば、可能性はますます広がります。

「自分はこの場所にいる理由があるか」
「心からここにいたいと望んでいるか」

変化が大きないまの時代。「何年かに一度は、生きる場所を主体的に選びなおす作業が必要なのでは」という思いから、この講義は企画されました。

 

仕事をつくれば、島でだって生きていける

講義の目的は、それぞれが「自分の生きたい場所で暮らせるようになること」。ですから「田舎はいいぞ、移住バンザイ」という偏ったスタンスはとらないようにしています。

現実として、地方は疲弊しています。行政も人を呼び込もうと予算をかけて必死にPRしている。東京で疲れた人は地方に憧れますが、単に疲弊した同士をマッチングさせただけでは、うまくいかないケースも散見されます。

移住を促す本やイベントも増えてきましたが、仕事に疲れた人がここではないどこか楽園を求めて一種の清涼剤として読む本も多く。移住のネガティブな部分はオブラートに包まれていて、現実的に行動に移すまでには物足りないこともあります。

結局、冷静になって考えてみると「仕事はどうする? 田舎には勤め先がないじゃないか」と我にかえります。そして現状維持の日々が続いていく。現状維持は決して悪いことではありませんが、「いまの居場所じゃなくても生きられるかもしれない」と選択肢が広がり自信がついてくれば、さらに前向きなエネルギーが湧いてくるはずです。

 

どこでも移住できる人になろう

結論から言えば、実は田舎にも、島にだって仕事はいっぱいあります。もちろん、いわゆる正社員、公務員的な仕事を探そうとすると、確かに少ないし、現地の若者と職の奪い合いになってしまいます。しかし、新しく自分で仕事をつくる意識を持つと、いくらでもあることに気づきます。そして「島」という限られた空間だからこそできることが見えてきます。

教授の森ルイさんは、公務員(警視庁)を辞め、大崎上島に古民家を購入して移住し、ちいさな世界でオンリーワンになりました。島に「今までなかったもの」を作り出すため、子供の頃から趣味で続けてきた経験を生かし、バレエ教室を始めました。都市ではプロのダンサーが教えるバレエ教室などもたくさんあり過当競争にさらされますが、小さな島では重宝されるのです。

11LDKの一軒家は自分ひとりには大きすぎるから、空いてる部屋を外国人旅行者とシェアしたり、ヨガ教室にしたり、趣味や生活すべてが仕事になっています。たとえ、東京時代よりも収入自体は増えなくても、可処分所得が増えれば、食べていけない心配はありません。

人・もの・情報を集めて発信するカフェもつくりました。島は小さな世界だからこそ、自分が投じた波紋の影響が目に見えるのも、やりがいにつながるとのこと。島で暮らすと、モノや人があふれている都市にいたときより、自分にとって何が本当に必要かが見えてきます。きっと複数の場所で暮らした経験が、多様なモノの見方を育てるのでしょう。

常識にとらわれず、心から暮らしたい場所に住む

仕事や収入の心配をする人は多いですが、忘れてはいけないのは仕事は人生の一部でしかないということです。他人からの評価に振り回されずに、「自分は自分」と境界線を引くことが大切です。

島という言葉にワクワクするのは、わたしたちが島国ニッポン暮らしだからでしょうか。

もともとシマ(島)の語源は、古代インド発祥のサンスクリット語で「Simabandha -結界-」だと言われています。「聖なる領域」と「俗なる領域」を分け、秩序を維持するために境界(Sima)を引くという意味でした。

ルイさんは退職を決めた時、まわりから「いままでのキャリアや肩書きがなくなるのはもったいない」と止められたそうです。同調圧力もあった。あなたも常識にとらわれないアクションを起こそうと思った時、反対意見や否定的な言葉を投げかけられた経験があるかもしれません。しかし、自分の感受性まで受け渡してしまったら、それは誰の人生なのでしょう。心が喜びで満たされる人生を歩むことより、大切なものはありません。

いつも心にシマを。自分だけの聖域を守り、オリジナルの人生を取り戻そう。「何に価値を置くのか」それを決めるのは、あなた自身なのですから。

 

 

<動画 森ルイさんはこんな人>

・満点ママ出演
 https://www.youtube.com/watch?v=MrhLWQ3MVXI

・スピードワゴンのお二人と足立梨花さんが大崎上島へ
 https://www.youtube.com/watch?v=qB0V67rRBjQ

・グランジュテ
 https://www.youtube.com/watch?v=cabDm

 

(第2期募集開始日:2019年5月15日)

こんな方向けの講義です

・どこでも生きていける人間になりたい

・今の働き方、場所をもう一度考え直したい

・田舎暮らしに興味があるけど、仕事をどうしよう…

・多拠点居住をしたい

・働き方の視野を広げたい

 


講義計画

第1回

「自分」×「島」= ?

「島で暮らす」と言っても、そこに何を求めているかはそれぞれです。まずは自分を知ることから始めましょう!自己分析をした後にバックグラウンドの異なる人たちと話すことで、今まで気づかなかった「自分の強み」が見えてきます。見栄、世間体、無意味なプライドを捨ててみる。やりたいことを目指すか、できることをやるか。始める時には終わりを考えておく。大きな変化の前に小さな変化で練習。などなど、現在地と目的地を確認します。

第2回

住む場所と仕事について考えよう

人生において「住む場所」と「仕事」の選択はライフスタイルに大きな影響、変化をもたらします。生活するのは都市か地方か、日本か海外か、多拠点か。「住む場所」に何を求めるのか、どんな家がいいか…。自分に合う場所を考えて、そこにたどり着くための道を考えてみましょう。「仕事」は雇われる方がいいか、自分で生み出すのか。東京だからできることもあれば、島だからこそできることもあります。「島」という限られた空間だからこそ、都市部では埋もれてしまっていたスキルを生かすこともできます。島に移住した人たちがどのような経緯で移住し、どのように住む場所を決め、どんな仕事をしているかという話を聞きながら、人生の選択肢を増やし、自分に合うライフスタイルをイメージしていきましょう。

第3回

コミュニティへの入り方、自分のコミュニティの作り方

「島」には都市部とは異なる特有のコミュニティが存在します。コミュニティに対してどのようなアプローチをするか、自分の立ち位置をどこに置くか、困ったことが起きた時の解決法などをシミュレーションしてみましょう。すでにあるコミュニティと接点を持ちながらも自分で新たなコミュニティを作ることもできます。自分の想いを共有できる仲間を集める方法を学びます。

第4回

島の外から人を呼び込むきっかけ作り

フェリーに乗らないとたどり着けない「離島」という場所でも、今の時代はインターネットを使って簡単に都市部や海外の人たちとつながりを作ったり、島に来てもらう流れを作ることができるようになりました。有名な観光地ではない場所でも「ここに行きたい」と思ってもらえるような情報発信をしたり、「この人に会ってみたい」と興味を持ってもらうことが出来たら、時間をかけてわざわざ来てくれる人たちが現れます。インターネットを利用して世界中の人たちとつながる方法や、島を訪れる人と島の人とをどうつなげていくかということを学びます。

第5回

「島で暮らす」計画表を作ろう

「夢」というフワっとしたものを「目標」や「ゴール」として考えてみたら、不思議とそこに向かう道がはっきり見えてきます。また、物事の決断をする時にあまり考えずに感じるままに動く人もいますが、頭と心を同時に使って情報収集や分析をしておくと、理想と現実のギャップが少なくなります。今の自分の状況と照らし合わせて、「島で暮らす」ための5w1hを考えて計画表を作り、発表しましょう。


ゲスト

三浦啓史

デザイナー

三浦啓史

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スケジュール

講義名
島で暮らす
日程

第1回:6月29日(土)10:30〜12:00

第2回:6月29日(土)13:30〜15:00

第3回:6月30日(日)10:30〜12:00

第4回:6月30日(日)13:30〜15:00

第5回:6月30日(日)15:30〜17:00

定員
12名  ※定員になり次第締切
申込締切日
6月22日(土)
授業料
28,000円(税別)
キャンパス
表参道 COMMUNE 2ndキャンパス
補講
当講義は、補講は行なっておりません。あらかじめご了承下さい。