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毎月恒例のフリユニクラブ&レクプラ。今回はIID世田谷ものづくり学校の7周年記念イベントとのコラボ開催。新しい学びの場を考えるトークライブ(レポートはこちら)に続き、夜はクリエイティブな働き方から働く場所に関するトークライブ。その模様を自分の本をつくる方法卒業生の菅野有希子さんがレポートしてくださいました。


IID世田谷ものづくり学校7周年記念のコラボ企画として「わたしたちのワークスペース ~理想の環境を考える~」トークライブを開催しました。
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司会は自由大学「未来の仕事」教授でもあるソウ・エクスペリエンスの西村琢さん、ゲストにトランジットジェネラルオフィスの中村貞裕さん、仙台からTRUNKの柿崎慎也さん、世田谷ものづくり学校の秋元友彦さんをお迎えしました。
近年、ノマドワーカーやシェアオフィスといった言葉に表されるような、新しい働き方に注目が集まっているということを受け、シェアオフィスを手がける三人にお話いただきました。


まず、なぜコワーキングスペースやシェアオフィスの気運が高まってきたのか、それぞれのシェアオフィス設立の経緯と共に伺いました。
 
中村さん曰く、「シェア」という言葉は現在のブームですが、シェアをするという発想は昔からあったということ。トキワ荘も、メディカルモールもいわばシェアオフィス。しかしソーシャルメディアやデジタルツールの充実に後押しされ、クリエイティブな人たちがシェアという言葉の元に場を利用していく中で、今ブームが起きつつあるのかもしれません
中村さんがCLASKAを手がけた際は、始めからシェアオフィスを作ろうとしたわけではなく、コスト面や、様々な人に関わってほしい等、色々な事情により自然にシェアという形を取っていったそうです。
TRUNKでは、仙台市のクリエイティブ産業振興の動きを受けてクリエイターに特化したシェアオフィスを設立。世田谷ものづくり学校では設立当初地域からの信頼を受けるのが難しかったが、地域との交流を地道に深めることで定着していったそうです。
造り手の事情は様々ですが、入居者としては、一人でいる以上の相乗効果を期待しており、こうしてシェアオフィスを造る人と入る人の需給が偶然一致して、シェアオフィスが広まっているのではないかと西村さんは語っていました。
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続いて、今後シェアオフィスの事業をどのように展開していくのかについて。
世田谷ものづくり学校は七周年を迎え地域に根ざしたので、今後は、今日のトークセッションのように他と連携してもっと新しい場や試みをして発展させていきたい。隠岐の島で新しい学校をつくることも進めているということでした。
TRUNKは仙台という場所柄、今回の震災を避けて通れないと柿崎さん。地元の企業と地元のクリエイターが共同で出来ることは何か、仙台の地域性、土着性を生かすにはどうしたらいいか、シェアオフィスの共有スペースでもディスカッションを続けているそうです。また、シェアオフィス内での連携はもちろん、他のシェアオフィスとの連携も考えていきたいとのことでした。
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中村さんは、何も無い場所に話題になることを作ることによって、5年後10年後にそこが一つの街になるような、きっかけを作ることをしたいと語っていました。そのため、現在湾岸地域にTHE SOHOを仕掛け、一方東京のど真ん中に一瞬でライフスタイルを変えるものを作るという方向性については、原宿に作られるTHE SHAREがその一つだそうです。
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最後に質疑応答が行われました。「共有スペースの仕掛けにはどんなアイデアが?」
中村さんは、フランスではマンションの共有スペースで住人が食事会を行う「隣人祭」(La Fete des Voisins)というものがあると聞き、日本でも手がけてみたいということでした。柿崎さんは、入居者や地元企業とご飯を食べたり飲んだりで交流を図り、なんと飲み会が月に20回あることもあるとのことです。世田谷ものづくり学校でも入居者同士での飲み会はあるし、学校ならではの体育館でフットサルやバスケットなどスポーツも行っているということでした。
シェアオフィスという場所に集まる人同士の相乗効果で、より多くの面白い、新しいプロジェクトが生まれるといいですね。
今回のトークライブの様子はUSTREAMで放送されました
アーカイブをこちらからご覧いただけます。


次回のフリユニクラブは10/29(土)「東京で続けていく復興アクション」-「キャンプin仙台」シリーズを終えて、と題して今夏〜今秋にかけて続けてきたキャンプin仙台の報告と、今後の継続的な活動へ向けてトークイベントを行います。たFarmer’s Market@UNUでの野菜販売や、毎月恒例レクチャープランニングコンテストもあります。(詳細はこちらのブログ記事から)お楽しみに。


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