ブログ

2012年4~5月に行った復興クラブの体験プログラム。3回にわたってその模様をレポートします。第2回目は「荒浜地域キャンププログラム~GW編~」に参加した中川朋美さんがレポートしてくれました。


あの震災から1年。時が経つにつれてニュースで流れる震災情報の割合が低くなっていくにつれ、わたしの中でも薄まっていっていたことに気付きました。自分自身に対して幻滅し悶々としていました。そんな折に偶然出会ったスタッフさんからキャンプの話を聞き、「現地でお手伝いしてみたい!」と思ったことが、参加のきっかけでした。
「支援をしに行った」のではなくわたし自身が「支援された(支えられた)」ということを強く感じました。初日は大雨により作業ができなかったのですが、このことも「人に支えられて生きている」と改めて感謝する、いいきっかけになったと思います。例えば、スタッフさんに車を出してもらったり、テントが張れず遠藤さん宅に泊めていただいたり、講師の方に来ていただいたり。さらにソフト面、コミュニケーションを通してみなさんのあたたかいパワーで、気持ちが「ぐんっ」と支えられた実感を得ました。



自分の目で見て歩くこと。何かを媒介して受け取ったときとはあまりにも違い、混乱するほどの衝撃をうけました。2日目の朝、荒浜までみんなで歩きました。ニュースで「○階まで津波に飲まれた」と聞くことと、小学校の校舎を目の前に聞くこと。授業を受けていた子供たちが、津波から逃げる姿・自分の家が流されるのを見てしまった気持ち、色々想像されて言葉になりませんでした。


つながりを感じる最終日。快晴の下、遠藤さん宅の納屋をペンキで塗りました。3日間同じ釜の飯をたべて、いいチームワークが生まれたことを実感、ペンキ塗りのときもお互い声をかけながら丁寧に仕上げていきました。完成したときの達成感は最高!
このキャンプへの関心だけが共通点、年齢もバッググラウンドも多様なメンバーがつながるというのは、すごいことだなと今になって思います。震災の先の楽しいことにも、このつながりが活きればと願っています。ぜひみなさんも、体験してみてください。



関連するブログ