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キュレーション学受講中の田崎正恵さんから5月のレクチャープランニングコンテスト&フリユニクラブのレポートが届きました。


レクプラ1人目は丸山さん。「星空案内人です」とまずは自己紹介からスタート。40数年前に望遠鏡で土星を見て以来星空のとりこになった丸山さん。そんな丸山さんの講義タイトルは「星空コンシェルジュ」。テーマは、「本物の星空を公園を散歩するように自在に楽しめる技術を身に付ける」です。
普段天文台やカルチャー教室で星空の知識を教えたり、お客様に星空を見てもらうために望遠鏡に星空をセットしているそうですが、いつしか「知識がなくても公園を散歩するように星空を散歩してもらいたい」、「自分自身で星空を探すことを楽しんでもらいたい」という気持ちが芽生え、今回レクプラに応募したとのこと。


ちょうどレクプラ数日前に金環日食があったばかりで、しかも6/4に部分月食、6/6に金星が太陽を横切るという天体ショー盛りだくさんの時期だっただけに、皆興味津々に丸山さんの発表に耳を傾けます。
「街灯が多い都内では星空を見ることは難しいのでは?」と思いがちですが、見方を工夫したり、見えるポイントに行くと星空を楽しむことができるそうです。「1000万年光年に一緒に散歩に行きましょう」と娯楽感覚で生の宇宙を楽しんで欲しいと丸山さんは語ります。娯楽のひとつとして日常生活に天体ショーを取り入れるとどのような影響が私たちにあるのか、そしてターゲットをどういう人にするのかなどの質問がフリユニ参加者からあがり、そこが講義化に向けた課題のようです。

レクプラ2人目は岡島さん。皆さんご存知の自由大学運営チームでキュレーターでもある岡島悦代さんです。岡島さんの講義プランは「カフェ学―考える編―」。テーマは「未来に向かって新しい価値を伝えるカフェ」。構想5か月に及ぶプランを発表してくれました。
実際にカフェを経営されていた岡島さんは、「カフェとは、オーナーの個性が見える店である」と語ります。フリユニ参加者にもカフェ好きやよく利用する人が多数。カフェに居る自分が好きだったり、営業職のため出先の合間をカフェで過ごしたりとカフェの位置づけは人それぞれのようです。ですが、コーヒーを飲むことだけがカフェではないことは共通していました。

そもそもカフェの歴史は300年以上前にさかのぼり、社交と文化交流の場としての活用が始まったのがフランス革命の時からと岡島さんは話します。ノマドカフェや猫カフェ、おうちカフェなどカフェと呼ばれる所が世に溢れ、多様化しているカフェ。フリユニ参加者からは「あんなカフェがあったらいいのでは?」とか「こんなカフェが欲しい!」とまさに新しい価値観のカフェを求める声があり、未来のカフェに寄せる期待とカフェが持つ価値の高さを認識しました。岡島さんも新しい価値観のカフェを提案したいと話し、「カフェ学―作る編―」も構想中だとか。

今回のベストプランニング賞は丸山さんの「星空コンシェルジュ」でした。どちらの講義プランも興味深く、自由大学の講義となる日が今から楽しみですね。

レクプラの後は、粋について皆で考えました。グループに分かれて「粋とは何か?」を考え、皆でシェア。サプライズや自然な振る舞いなど様々な意見が出ましたが、もちろん「粋とは○○である」と答えはありません。
「粋ってなんだろう」と問いを頭に入れることで毎日の生活が変わると学長の和泉さんは話します。これまでの学校では答えの出し方を教わったり、○か×の答えを問いていましたが、ここ自由大学は違います。答えを問うのではなく、問いを問うのが自由大学。問い自体を問うという意識を持つだけで、行動が変わると和泉さんは語ります。そして興味があれば何でも学びの対象で、星空だってカフェだって何でも学びになる。自ら問いを問い、自分で考えて行動していく。これからの時代に必要なのはこのことだと自由大学は掲げます。


次回のレクチャープランニングコンテスト・フリユニクラブは6月30日です。フリユニクラブでは、「ナリワイをつくる」教授の伊藤洋志さんをゲストにお招きし、これからの働き方について学びます。詳細、お申し込みはコチラ。お申し込みお待ちしています。



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