ブログ


オープンキャンパス第2部は、4月8日開講予定の「新・人生創造論」教授の坂巻善徳 a.k.a senseさんと、キュレーターのMATさんに、「アートで仕事を創る」と題してお話を伺いました。


■ベッドの上の決意
ギタリストとして活動し、スノーボードのライダーもされていたsenseさん。絵を描くのは好きでやっていただけで、「アーティストになろう」と決めたのは入院中のベッドの上で、とのことでした。
腰の骨を折って3ヶ月の入院生活。全身の痛みで苦しむ中で、「もし明日死ぬとしたら、今日という日の自分のポテンシャルをどう出したらいいだろうか」
「なんでもいいから一生懸命やろう、それで自分が作り出した物が残れば」と考え、アーティストになると決意。そして、そのベッドの上ですぐに絵を30枚描き上げるという行動に出た。
アーティストになるということは、何か資格を取るとか試験に受かるとか、どこかに就職するといった外部の条件などよりも、まず自分が「アーティストになる」と決意することからしか始まらない、ということを改めて印象づけられました。senseさんの決断力と意思の強さを表すエピソードです。
そして「決意」と「行動」が一緒にあることがsenseさんの魅力でもあり、「これ面白いよね、やろう」と言ったから帰ってすぐに企画書にまとめて相手に渡す、など自分の発言と行動に全ての責任をもつことが、「やりたい」を「やる」に変えるsenseさんの秘訣なんだとわかります。
 

■「何をするか」より「どうあるか」
自分探しという言葉は好きじゃない、というsenseさん。なぜなら、本気になっていつまでも探してしまうから。
自分を探すのではなく、どういう自分、どういう人間でありたいか、の方が大切。どうあるかの姿勢が決まっていれば、何をするかは勝手に出てくる。たとえば「人と物を分け合う人間でありたい」と思っているから寄附をする、というように、と。
自分を振り返ってみても、「何をするか」「何をしたらいいか」と、まず行動から先に考えてしまうことが多くて、ハッとさせられる一言でした。
「東京もあと2、3ヶ月も立てば厳しい状況になる。だから自分は今は”次”を作るエネルギーを貯めたい」「これまでいろいろさんざん考えてきたから、後はもう行動するだけ」と、意志の強さをにじませる言葉で第2部を閉じていただきました。
 


【講義データ】新・人生創造論
[日程]4/8(金), 11(月), 14(木), 18(月), 21(木) 19:30-21:00 (全5回)
[会場]世田谷ものづくり学校
[教授]坂巻善徳 a.k.a sense



カテゴリ: ☞ イベント


関連するブログ