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自由大学に興味がある人や、卒業生たちが気軽に集い交流できるイベント「フリユニクラブ」は毎月開催されています。2月26日に行われた様子を、キュレーション学中級の卒業生、渡邉美千代さんがレポートしてくれました。


2月フリユニクラブの構成はこんな感じでした。
・Travel Creative City クリエイティブクラスとは?
・レクチャープランニングコンテスト
No1.「3年後のすまい学」 菅さん
No2.「サッカージャーマニー」 相原さん
No3.「骨格学」 野口さん
・解放ナイト
私は、フリユニクラブの開催前に「Travel Creative City クリエイティブクラスとは」を受講していましたので、その流れで参加しました。アメリカのオレゴン州、ポートランドは”DIY精神”に溢れた人たちが多く暮らしているといいます。


3月23、24日にポートランドに集合、現地解散のツアーがあるのですが、このツアーを企画している小柴さんやメディアサーフコミニュケーションのMatさんがスライドを見せながら説明してくれました。廃校を利用したビール工場や、ZINのお店に輪転機を置くだけではなく、紙まで店内で作っているなど、大量生産、大量消費とは違う流れの社会を感じました。「あーん、ポーランドいつ行こう!」とワクワクした後、自由大学の名物企画「レクチャープランニングコンテスト」がスタートしました。
新しいアイデアが講義化に向けて動き出すこの時間が本当に楽しみ。今回は3名がプレゼンターとして参加されました。
エントリーNo1は菅さんの「3年後のすまい学」。建築士である菅さんの「コンセプトのある引っ越ししていますか?」そんな問い掛けから始まりました。3年後のすまい学は「買う、借りる、リノベーション、シェア、そしてもっと新しいなにか…」そんな自由なすまいかたを探していきませんかと提案。
日本の賃貸システムは2年更新が多いのに、なぜあえて「3年後」なんですか?という質問には「引っ越し日のちょっと前から焦って探す」ではなく人生の7割の時間を過ごすと言われる家について、少しずつでも学んでいってほしい。そこが菅さんのこの講義案の軸でした。自分の居心地の良い空間は意識しないと構築できないと思うので、講義化されたら受講生にとってよいき
っかけ作りが出来そうですね。

エントリーNo2は相原さんの「サッカージャーマニー」。サッカーを通して、その国の言語、文化、ライフスタイルを知っていく自由大学の人気講義「サッカースパニッシュ」のドイツ語バージョンです。ブンデスリーガはお客さんの入りがJリーグの倍以上。選手の年齢も若く、ぐんぐん力をつけて盛り上がっているリーグです。言語習得だけではなく、サッカー知識、同じ趣味をもつ仲間と繋がる、そしてどこかお堅い国のイメージがあるドイツの新しい魅力も発見できそうな予感がしました。
イタリア、イングランド、フランス、オランダ、ポルトガル、ブラジル、アルゼンチンなど今後も、更に広がっていく講義計画も魅力的。ワールドカップの時とか卒業生たちに、解説してもらいながら皆でサッカー観戦できたら楽しそうですよね!
エントリーNo3は野口さんの「骨格学」。身体が痛い、どこか具合が悪いと病院に行くと「はい、また来週きてくださいね」と言われるだけで、何か釈然としないし、お金はかさむし…と思った事あ
りませんか?野口さんは身体に本来備わっている自然治癒力を引き出していくオステオパシー(整体の原型)を使い、歩く、立つ、座るなどの日常の基礎的動きを大切にし、自分で自分をケアする方法を学んでほしと提案。「身体が変わると、オーラが変わる!」そんな一言も野口さんの語る様子を見ていると分かるような気がしました。
客席の投票の結果、今回の優勝者は野口さんの「骨格学」に決定!

現代人は運動しない不安感や、なんとなく体調が悪い、そんな思いを抱えている人も多いので「骨格学」で自分をケアする事、深く知っていく事に興味をもたれた方が多かったようです。
客席のみなさんが投票用紙に書いて下さるコメントが出場者をさらにやる気にさせてくれるようです。今回優勝できなかったアイデアもキュレーターがついて内容をブラッシュアップすればリリースする場合もありますので、可能性は無限大ですね。
フリユニクラブの後は、ビールを片手に解放ナイト!キャンパスライフ研究家の水澤さんが腕をふるった料理でもてなしてくれました。
今月のメニューは
・Farmer’s Marketで見つけたかわいい野菜
(大根、人参、ラディッシュ、芽キャベツ、ミニトマト)
・Farmer’s Marketで見つけたうまい味噌
・おむすび
・里芋と鶏肉の煮物
・カブのパスタサラダ
・乾きもの
今回は野菜を食べよう!ということで青山の国連大学の前で開催されているFarmer’s Marketでわざわざ買ってきてくれた春野菜を生で頂きました。カラフルなラディッシュに、かわいらしい芽キャベツ、甘く味の濃いトマトと切ってお皿に並べるだけで絵になってしまう野菜たち。そんな野菜はもちろん美味しいのですが、一番注目を浴びたのは、お味噌!!

こちらもFarmer’s Marketで見つけてきたもののようで、ブランド名がちょっと洒落ており「senz」センズというどこかで聞いたことある名前でした。キャッチコピーはCreate fine future。この味噌がとにかく美味しかったです。普通の味噌より糀が3倍!甘みや風味が違います。もはや味噌の宣伝になってますが、気になるかたは是非食べてみてください。
味噌の影に隠れて密かな人気だったのが、ふ菓子。そう、ついつい食べてしまうなつかしのあれ。ふ菓子の黒砂糖液は職人がその日の気温湿度などによって微妙に変えないと均一なものができないという話を聞いたことがあります。そんなふ菓子や、野菜や味噌、農家さんや職人さんが時間をかけて、愛情をこめて作るというのもクリエイティブなこと。今月のフリユニクラブのテーマでもあるクリエイティブ都市の話ででてきたポートランドでもFarmer’s Marketが盛んなようです。美味しいご飯とクリエイティブなことが繋がった気がした、素敵な夜でした。



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