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第3回「First Wednesday」レポート(3月2日開催)

毎月第一水曜日開催 ワンテーマを探る誰でもウェルカムなイベント

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今月はどんな「水曜日」なんだろう!

既に集いの場として定着してきた『First Wednesday』、弥生の季節、まだ肌寒いなか、緩々とでも続々と、今回も会場いっぱいの人でドームが熱気に包まれました。  First Wednesday3回目のテーマは”Switch 3.11″あの日”から人生が変わった”。 5年前の2011年3月11日の経験から人生の舵取りをグッと変えた人の話に耳を傾ける夜です。

司会を務めるのは『セイさん』でお馴染み、自由大学では「東北復興学」教授などを務める大内征さん。セイさんと共に、あの日入ったswitchを語っていただくのは4名のゲストスピーカー。

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『希望の持てる新聞』The Future times編集メンバーであり、自由大学でもキュレーターを務める鈴木絵美里さん、会社員として働きながら、東北復興支援プロジェクトを牽引し、石巻と南三陸で『光の箱』プロジェクトを行う浅野敦司さん、甚大な被害を受けた仙台市若林区荒浜で、毎年、種をつけた希望の風船リリース・アーティストライブを行う『HOPE for project』主催の高山智之さん、そして、大学教員生活から舞台を石巻市雄勝町の宿泊型施設モリウミウスへ移し、こどもたちの学びに向き合う清水麗さん。

職種も年齢もバラエティに富んだメンバーから、あの日何をしていたか、5年間でどんな歩みを進めてきたのか、いくつかのキーワードを掛け合わせてのトークが堰を切ったようにスタートしました。『30歳×仲間×独立』、『荒浜×風船』、『軸足×細胞の現場』etc…キーワードから繰り広げられるゲストの「経験の棚卸」に自身の経験や思いも重ねてしまう、過去・今を目まぐるしく行き来する、そんな不思議な空間の中、キーとなった言葉をレポートします。

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 「どうしたらいいのだろう」からの気づき

バックグラウンドも自ら置かれた環境も異なるスピーカーからは共通して、「どうしたらいいのだろう」/「何をしたらいいのだろう」という言葉が飛び交いました、そしてさらに共通したのはそのときの自分ができる精一杯のアクションに身を投じてみること。

会社をやめてみることで初めて見えた社会のニーズ、種をつけた風船をみんなで飛ばすと皆が貯めていた思いをはせる風景が生まれ、迷いつつも門をたたいた自由大学で東北とのつながり方を発見し、現場と東京をつなげるプロジェクトを始動させる、「体が反応するままに」現場に飛び込んで学びに参画してみる。

動くことではじめて引き寄せるものがあり、出会う人がいる。ゲストの行動ははたから見るとなかなか思い切りのいることでも、自分のなかで「スイッチが入ったな」と感じた時はひとまず動いてみることだと、シンプルな動きに共感した参加者はきっと多かったはず。

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疑似体験と実地体験の積み重ね

本を読む、誰かと話すことで自分は疑似体験を無限に重ねている」、司会のセイさんは語ります。資源は有限であっても、身体的、物理的に実地を踏むことが難しくても、誰かに会いにいく=対話を通して知らない世界を疑似体験するということができる。無限の積み重ねで考え方が広がると、入ったスイッチの活かしどころも、もっと広い選択肢になって目の前に広がるのでないか。そんな未来への希望を感じました。

あっという間の1時間半!commune 246が閉まるぎりぎりまで、ゲストと参加者の明るい声や笑顔がずっと溢れた一夜でした。「あの日」を心にとどめながら、「今」や「これから先」に何ができるかひたすら問いかけて動くからこそ生まれた明るい空気だと思います。

さて、4回目のFirst Wednesdayではどんな空気が生まれるのでしょう。
次回のテーマは「音楽を実験するナイト」です。

ひと月に一度の空間メイキング。参加されたことのない方、ぜひ次回はこの不思議で魅力的な夜を一緒に創っていきませんか?

(テキスト:Miyako 写真:Miyako, Saori)

自由大学



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