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自由大学祭2013 レポート/実行委員のふりかえり

「自由大学祭2013~GAP Yearをつくろう」レポート

大盛況の内に幕を閉じた自由大学祭2013。さまざまな講義の卒業生11人が3チームに分かれ、約3ヶ月間、この日のために頭を悩ませ、試行錯誤しながら、準備をしてきました。当日の打ち上げでは、涙を流すほど、様々な想いの込められた自由大学祭となりました。そんな11人に今回、実行委員に携わっての感想を聞いてみました。

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【メイン会場チーム】
安孫子麻由(あびちゃん)
メイン会場のコンテンツを考えるにあたり、「”Gap year”とは何を意味するのか?」という疑問に頭を悩ませました。準備期間?何かを捨てるタイミング? 何かを拾うチャンス? どれもが正解であり、どれもが不正解である。そんな事を考えながら当日を迎えました。当日はトークセッションを含め、本当に多くの方々のお話を伺うことができました。そこで気付いたことは、「無理に変わろうとしなくてもよい」ということでした。突き進むことも立ち止まることも、全て無駄にはならない。まずはありのままの自分をしっかり見つめること。私にとって自由大学祭は、忘れてはいけない当たり前のことを、思い出させてくれた素敵な機会でした。

小林圭子(けいちゃん)
実行委員をやる上で一番気をつけたことは「参加者全員が楽しめるものをつくる」ということ。「自分たちが楽しみながらつくる」ことももちろん大事だし、それがあってこそ良いものがつくれるとは思う。ただ、それだけだどどうしても偏りがちになるので、そうならないよう、できるだけ客観的な視点を持つことを心がけた。たとえば、メイン会場でのコンテンツ内容について「A案の方が自分としては面白い。でもB案の方が大衆ウケが良い気がする」といった場合。本来ならA案を押したいところだが、ここではB案を選ぶことで自分の中の軸をぶらさずに進められた。「お祭は誰かのものではなく、みんなのもの。参加者全員が楽しめてこそ、成功と言える。」今回、実行委員を経験したことで、またひとつ、自分の視野が広がったように思う。

増山直子(まっすー)
何となく存在は知っていたけれど、一度も参加したことがなかった自由大学祭。誘われるままに実行委員をやってみての感想は、単純だけど「楽しかった」の一言につきます。”自由大学”という場だけれど、集まる人は本当にさまざま。興味のある講義を受けているだけでは知り合えなかった教授やキュレーター、そして仲間と出会えました。「実行委員の一番の仕事は、自分たちが誰より楽しむこと」。学長のりかさんが最初に言っていた言葉。まさにその通りでした。

吉永隆之(よっしー)
自由大学祭2013。終わってしまいました。9月に実行委員にお誘いいただき、メイン会場を担当しました。自分でイベントを企画できるようになりたいと思っていたので、願ってもないお誘いでした。BOOK EXCHANGE、トークセッションの企画、会場装飾の企画・設営、進行台本作成、当日の運営と、チームメンバーとともに、なんとか形にすることが出来ました。お名前を挙げきれませんが、ご協力いただいた教授、キュレーター、卒業生のみなさん、実行委員、クリエイティブチームのみなさん、本当にありがとうございました。3か月の準備期間、当日の興奮。打ち上げでの涙。翌日の喪失感。どれも楽しい日々でした。やりたくてできなかったこともありますが、この経験を活かして、2014年は自分発信でイベントやりたいと思ってます。今後ともよろしくお願いします。

【ブースチーム】
堤綾香(つっつー)
自由大学祭ではブース担当として、出展講義のみなさんのサポートをさせていただきました。それぞれの講義のみなさんが、普段の忙しい毎日のなかで、仕事後や休みの日にミーティングをしたり、準備をしたり、大人が真剣に本気で”楽しいことを仕掛けちゃおう!!”としている様子を間近で感じられたのがとても嬉しく、そして刺激を受けました。自由大学祭当日もその大人の本気度と、講義で学んだことへの愛着だったり情熱をビシビシ感じて、その空気感にとてもわくわくさせられました。こういう大人が自由大学にはたくさんいる。それって本当に素敵なことだなーと感じるとてもいい経験をさせていただきました。

沼澤真由美(ぬまっち)
自由大学祭ってこんなにも卒業生が手作りしているお祭りってことにびっくり、驚きでした。実行委員のみんなもそうだし、それぞれの講義ブースも。仕事をしている大人たちが楽しめることや夢中になることを持っていて、そのことを一生懸命やる瞬間・空間を作ることや一緒に参加することができてとても充実した気持ちをもらいました。ちょっと大変な時もあったけど、高校生の文化祭みたいなパワーを目の当たりにすることがほんとにワクワクして楽しい時間でした。実行委員のみんな、自由大学祭に参加してくれたみなさま、ありがとうございました。

酒井あゆみ(あゆぽん)
今回実行委員をやらせていただいて感じたのは、学びと人のつながりが連鎖していく面白さでした。ブース出展者は受講生が中心でしたが、教授やキュレーターなのではないか?と思うぐらいの知識を楽しそうに話してくれた方が本当に多く、この講義うけてみたい!と思うものがいくつもありました。こうしてまた新たな分野に興味をもてたり、そこで人とつながって新しいことが始まったり、これが自由大学の醍醐味だなと改めて感じました。また出展者や実行委員も、仕事をしながらも全力でいろいろなことを楽しんでいる人が本当に多く、こういう大人が増えたらもっと世の中楽しくなるはず!となんだか未来が明るいものに感じられました。こういった学びの場があるということを知れてよかったと思っています。

【zineチーム】
新井優佑(あらちゃん)
今回、実行委員をやってみて、「場に問う」ことの大切さに気づきました。最終的なゴールは、全員の中で共有されているのだけれど、そこに向かう過程で、道標になる「問い」が必要で、「問い」が立って初めてそれぞれが自分で判断して動くことができるんだなと思いました。よく「場づくり」と言いますが「場」っていう言葉は空間だけでなく、人と人との繋がりやそれらが織りなす編み目のことも指しているんだと思うんですね。その「場」が「善い場」であり続けるために「問い」が必要で、それを投げかけるのは誰だったのかと今は思うわけです。感想ってなると、つい反省を書いてしまうんですが、「場」と「問い」について考えるキッカケをもらえました。ありがとう!

大野裕子(ゆうちゃん)
初めてものづくりに関われる興奮を味わった2012年。その興奮と喜びをもう一度感じたいと手を挙げた今年の自由大学祭。でも、今年は昨年以上にアイデアを誌面上でどう表現していいのかという悩みの奈落に突き落とされました。アイデアを口にするのは簡単でも、人が読む、読んで楽しいものにしていく難しさが身に染みた3か月だったと感じています。でもその分学びも多くて、決して後悔はしていません。ものをつくる、プロジェクトを進める、ということは常にこの苦しさともやもやとの戦いで、その苦しさを放棄したら人を楽しませる「何か」なんて決して生まれないと学びました。苦しいこともあるけど、やっぱり私は自分の頭の中をもっともっと出して形に残したい!人を楽しませたい!そういう欲の塊があるようです。新しい自分も発掘するきっかけももらえたことだし(笑)、またもがきながら自分の選んだ道を自分のペースで進んでいこうと思います。

佐々木妙子(ぽろり)
やりたいと思ったら、やってみる!そのための手段がわからなかったらやれるように努力すること。周りに頼ってもいいし、素直になればいい。このzine制作を通じて、そんな当たり前のようで忘れがちな大切なことに気づくことができました。転んでも起き上がるまで続ければいいし、ここに留まる必要もない。思い切って新たな世界に踏み出してみよう!そんな風に背中を押された気がします。自由大学で出会った仲間は、本当に皆刺激的で面白い人ばかり。私もここで得た刺激をスパイスに、gap yearをつくろうと思います!

湯川香奈美(かなみん)
「今年はどんなzineをつくりたいのか」と話しながら、こんなことをやりたいね!とアイデアを出していくのはとても楽しかったです。ただ現実には、本業の傍らで紙面づくりをなかなか進めることができなかったりもして、わたし自身もっとベストを尽くせたのではないかと、もどかしい思いもたくさんしました。(きっとそんな思いをした人も多いはず!?)そんな中でみんなで作り上げたzineですが、学校っぽい雰囲気、似顔絵のページ、観音開き形式のページ、たくさんの卒業生を載せたコラージュポスター。。。初めに考えていたアイデアが結構実現できていたりします。そして、読んだ人に面白いと言ってもらえたこともとても嬉しかった。「アイデアをかたちにすること」改めてその難しさと楽しさを味わえました。普段の仕事でもこの気持ちを忘れずにいたい!と思います。

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改めて、大人になってもこうやって、仕事以外の仲間と共に何かを作り上げる機会ってなかなか無いような気がします。自由大学では、手を上げれば、挑戦できる環境が整っているし、協力してくれる仲間もたくさんいます。だからこそ、この自由大学に集まる人々は皆、刺激的で面白いのかもしれません。2014年の自由大学祭実行委員は、これを読んでいるあなたかもしれませんね!

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