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自由大学祭2013 レポート/トークライブ1「あなたは何を捨てますか?」

「自由大学祭2013~GAP Yearをつくろう」レポート

どうも!自由大学祭2013実行委員の新井優佑です。自由大学祭のメイン会場・IID ギャラリーでは「BOOK EXCHANGE」につづいて、トークライブが行われました。まずは、時より笑い声も響く楽しい内容だったトークライブpart1「あなたは何を捨てますか?」の模様をここではレポートします。

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今年の自由大学祭のテーマは「GapYearをつくろう」でした。今の環境から飛び出して、自分を見つめる期間こそGapYearというわけで、「あなたは何を捨てますか?」という話題のもと、下記3名によるトークセッションが行われました。


●セッションプレイヤー
望月暢彦さん(「社内起業学」教授)
サカイ優佳子さん(「乾物のある生活」教授)
坂尾篤史さん(「TOKYOコーヒーライフ」教授)

●司会/新小田裕二さん

レクチャープランニングコンテストでもお馴染みの司会・新小田さんから質問が投げかけられ、三者三様の答えが返って来た今回、まずはそれぞれの過去について振り返ることからはじまりました。

望月さん:「私は、企業で働くことも起業することも、どちらも経験してきたのですが、あるとき、自分でプログラムを組んで始めた事業で利益を得て、それを社内に持ちかけて社内ベンチャーを始めることになったんです。その後、自由大学の『自分の本をつくる方法』を受講した際に教授の深井次郎さんにそれらの話をしていたら、『それはみんなに教えてあげてくださいよ!』と言われて、今の社内起業学が誕生しました」

サカイさん:「私の場合は、子どもが4歳になったときに重度のアレルギー持ちだということがわかって、それをキッカケに専業主婦になったんですね。子どものために、食事などを工夫していたら周りの方から評判を得て、調子に乗った勢いでテレビ番組のコンテストに出たら2年連続で入賞したんです。その勢いのまま、自分がほしいと思っていた、子どもを連れていきながら暮らしや料理のことを話せる料理教室を作ることになりました」

坂尾さん:「ぼくの場合は、地元に来ていたオーストラリア人のバックパッカーと遊んでいて、何て自由な生き方をしているんだろうと思ったことがキッカケで、オーストラリアにワーキングホリデーしに行ったんです。そこで現地のバリスタを見て、カッコイイと思ったことがキッカケでコーヒーの道を歩み出しました。オーストラリアのバリスタは昼の3時くらいまで働いて、そのあとサーフィンに行くような生活をしていて、それを日本でできたらカッコイイって思ったんです」

坂尾さんは元々、実家の工務店を継ぐことを考えて、大工の道を歩んでいました。そこからコーヒーの道に転身する際、「何か捨てたことはありますか?」と新小田さんから質問が続きます。

坂尾さん:「捨てる、というよりか捨てざるを得ないものでした。帰国して、日本でコーヒーの修行をしていたんですが、カフェの仕事って拘束時間が長いんですね。ぼくはダンスが好きで、毎晩踊る時間をとっていたんですが、そのときに踊る時間よりもコーヒーに専念することを選びました」

サカイさん:「私も、捨てるというよりかは受け入れるということでしたね。子どもの母親は私しかいないけれど、会社員は他にもいますから。ただ母親として専念するなかで、自分は何をしたほうが幸せになれるのかは考えましたよ」

自分にできること、できないことの区別をつけることは大事ですし、限られた時間を意識する必要もある。そういう意味で、望月さんは社内起業をする上でどんなものを捨てることになったのか、新しいことをするために何かを会社に認めてもらう上でどんなことをしたのかと新小田さんは投げかけました。

望月さん:「基本的に、戦わないんです。会社は新規事業を必ず起こしていかなきゃいけないので、新しいことを始めるのはウェルカムのはず。同じ方向を見ていると伝えながら、合意を見つける交渉が大事です」

それぞれ、捨てる/捨てないということではなく、その状況に合わせて「向きを変える」というキーワードが根底に流れていた今回のトークセッション。じゃあ、これからの自分はどんな向きを向くのだろうと考えさせられる時間となりました。ほんの1時間ちょっとのセッションではありましたが、参加者も各々自身に思いを馳せることのできるトークライブでした。

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