ブログ

受け入れることでつながる  フルタヨウコさんの朝ごはん学 part3

フルタヨウコ/朝ごはん学教授

 

自由大学の「朝ごはん学」に通うと、受講生の朝ごはんはどのように変化するのか?「朝ごはん学」教授のフルタヨウコさんは、一度スイッチを入れれば変化していける、と言います。栄養学的な視点や受講生同士の知恵を活用して、朝ごはんはこれからもどんどん進化していきそうです。フルタヨウコさんの完結編。聞き手は、自由大学学長の和泉里佳さんです。

聞き手:和泉里佳(自由大学学長)
司会:高橋宏文(フリユニラジオ編集長)
写真:水澤充


スイッチを入れるだけで変わる朝ごはん

和泉 朝ごはん学を始めて1年のあいだ、毎日Facebookのグループにいろんな朝ごはんが上がっていると思いますが、フルタさんから見て、今の東京の人たちの朝ごはんってどんな感じに映っていますか?

フルタ 皆さん、一度スイッチが入ると、起きるのが楽しくなるような朝ごはんを食べられるようになっていますね。「朝ごはん学」を受講する前に”before”の朝ごはん写真を撮影してもらうのですが、本当に信じられないような変化があるんです。大人になってもスイッチを入れるだけでこんなに変わるんだということがすごいなと思いますね。

和泉 へえ〜。たとえば、どんな変化ですか?

フルタ 1期受講生の男性で「朝ごはん王子」と言われている人がいて、王子がいちばん最初に持ってきた写真は、駅のホームで缶のコーンスープを握っているというものでした。なぜそれだったのかというと、もうかれこれ10年間、朝ごはんを食べるとお腹が痛くなるそうなんです(笑)。「朝ごはんを食べるとお腹が痛くなるから、朝ごはんは食べていないんです」と。だけど、それだといけないなと思って「朝ごはん学」を受講したんだそうです。でも今では、「朝ごはん学」と書いた自作のタコを代々木公園であげています(笑)。彼はその後本当に変わって、遅刻しそうになったら自転車に乗りつつおむすびを食べるほどになりました。

和泉 じゃあ、良い感じに体質まで変わってしまったのですね?

フルタ そうみたいです。そこまで変わると本当に楽しいですよね。

和泉 「朝ごはん学」ではzineもつくっていますけど、「フルタさんといえば朝ごはん」「朝ごはんといえばフルタさん」というふうになってきていますね。

フルタ なっていますね。今も別件で朝ごはんのプロジェクトのお話をいくつかいただいているのですが、それも私が持ちかけたわけじゃなくて、向こうのほうから「朝ごはんが今、来ている」ということで私に連絡をくださって。

part1 子どもの頃の体験がすべてつながる
part2 フットワークの軽い「朝ごはん学」
part3 スイッチを入れるだけで変わる朝ごはん