講義情報

Publisher入門

新講義

Publisher入門

これからの伝えるメディアとしての紙媒体

創り伝える学部-circle創り伝える学部
Publisher入門

講義について

出版社、本屋、著者からPublisherへ

いまや本を出版するのは出版社に限らず、個人や小さなチームでつくることができる時代になってきました。同時にWebやSNSなどでも自分たちの伝えたいことやスタイルを簡単に表現してきていると思います。こういったメディアの選択肢が多く存在する現在において、本やマガジンなどの紙媒体がどのような役割になっていくのかということを探求していくことがこの講義の核になってきます。

出版不況、街の本屋がなくなっているという時代に、自分たちの伝えたいメッセージや世界観を本やマガジンなどのアナログの紙媒体と、WebやSNSなどのデジタル媒体、そしてリアルの場を使ってどう発信し、デザインし伝えていくか。そういったことを考えていくと、著者、出版社、本屋という今まで本業界で当たり前とされていた分業の役割ではない選択が必要だと気がつくと思います。

この講義では、本というメディアを再定義し、その可能性を見据えて、本の機能としての本質である「公に伝えていく=Publisher」という考え方を問い続けていきます。本やマガジンを使って自分たちが伝えたいことを無理なく伝えるにはどのようにすればいいのでしょうか?

 

盛り上がりをみせるインディペンデントマガジン

もう少しだけ出版された本やマガジンにフォーカスしてみると、近年世界的に独立系(インディペンデント)のマガジンが盛り上がりをみせています。特に創造都市と呼ばれるアメリカのポートランドやヨーロッパのベルリン、コペンハーゲン、ワルシャワなどには「ある視点」だけにフォーカスを当てたり、「本の位置づけ」を再定義した面白いマガジンがあります。それらのマガジンはダイレクトに、コンテンツを作った人たちのスタイルや考えと結びついています。

 

◎ユニークな編集テーマ

こちらのsindromsというデンマークのコペンハーゲンを拠点にしているマガジンは、元々ライフスタイル誌として人気のあるKinfolkで働いていた数名の女性を中心に立ち上げたインディペンデントのマガジンです。世の中に溢れかえるライフスタイル誌が白を基調としたナチュラルカラーであるのに対し、人々はもっと色に触発されているだろうと、毎号「色」という視点で編集されたマガジンで、1000部という小ロットですが世界14ヶ国で展開しています。

◎コミュニティの核としてのマガジン

この講義のキュレーターである岩井は、2015年12月から年4回発行しているインディペンデントマガジンa quiet dayを制作し9シリーズ出版し続けています。このマガジンは北欧を中心にしたクリエイターなどが普段どのようなマインドで生きているのかを、インタビュー形式でまとめているマガジンです。

そして、単にマガジンを出版・販売するだけではなく、出版に合わせて「Nordic Lifestyle Market」や「Liver – Nordic lifestyle & Craft -」という、リアルな場でプロダクトを集めたマーケットを同時に企画することで、マガジンの世界観をさらに際立たせるような状況のデザインを行なっています。

さらに2018年4月現在までに9シリーズを出版していますが、次第にこのマガジンを所有すること自体が、このマーケットのコミュニティに参加する証やこのマガジンの購読をきっかけにイベントを一緒に企画したりなどといった関係性のきっかけになってきており、日本全国からマガジンを手に取り、マーケットに遊びにきてもらえる状況になっています。

「収益源としてのマガジン」から、「最も届けたい情報を伝えるメディアとしてのマガジン」へと考え方を変えて出版し続けています。

Publisherへの、はじめの一歩!

さて、こういった本やマガジンなどの紙媒体を取り巻く状況や、メディアの中にける「本」の位置づけなどを、様々なゲストや事例などを交えながらディスカッションし探求していきます。そしてこの講義のゴールとして、Publisherへの、はじめの一歩を踏み出すために、自分の伝えたいこと、そしてスタイルを表現するためのマガジン、冊子を作ってもらいます。そしてそのアウトプットを基に、それをどのように伝え広めていけるかについて、講義に参加しているメンバーでアイデアを出していきたいと思います。

是非この講義で、あなたのアイデアを形にしていきましょう!

(第1期募集開始日:2018年4月30日)

こんな方が対象です

・紙媒体のメディアの可能性について考えたい方

・リトルプレスに興味がある方

・プロジェクトを行う時に紙媒体を取り入れたい方

・編集に興味がある方

・本やマガジンを作ってみたい方

・出版に興味がある方

・何か表現してみたいもの(コンテンツ)がある方

・今までのモノ・コトをアップデートしていきたい方


講義計画

第1回

イントロダクション

これからのメディアや紙媒体の可能性についてのディスカッションを行ないます。また、自身が作りたい本やマガジンなどの紙媒体を持ち寄り、自分の興味・関心などを伝えてお互いを知り合う時間にしていきます。

第2回

紙の情報価値

ゲスト:古河雄太

様々あるメディアの中で、紙媒体としてどのような価値があるのか。紙というものがどのような情報を変換しているのかを情報のキュレーション・編集からの視点で紙媒体の可能性について考えていきます。

第3回

CASE①:自分たち視点でPublishすること

青山ファーマーズマーケットやCOMMUNE 2ndを企画運営し、そこから派生した視点で編集したマイクロパブリッシングのNORAHやTRUE PORTLANDを編集・出版してきたMEDIA SURF COMMUNICATIONSの堀江大祐さんと一緒に自分たちが伝えたいことを編集することの意義について考えていきます。

第4回

CASE②:Publishとローカルの関係

個人の出版社として「髪とアタシ」など個性的な視点で編集したマガジンを創刊し、神奈川県の三崎で「本と屯」という本を核にした蔵書室(コミュニティベース)を作った、アタシ社の三根さんと一緒に、著者・編集者・出版社・本屋の垣根を超えたPublisherとしてのあり方やローカルの関係性について探求していきます。

第5回

Publisherへの、はじめの一歩

全4回を通して学んだことから、これからの伝え手=Publisherとして、zineなどの紙媒体としてのアウトプットを出し合いながら、それをどのように伝えていけるかについて、みんなでアイデアを出し合います。

岩井謙介

キュレーター

岩井謙介

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ゲスト

小林 孝行(Takayuki Kobayashi)

flotsam books店主

小林 孝行(Takayuki Kobayashi)

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堀江大祐

編集者

堀江大祐

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ミネシンゴ

編集者

ミネシンゴ

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小林 孝行(Takayuki Kobayashi)

flotsam books店主

小林 孝行(Takayuki Kobayashi)

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スケジュール

講義名
Publisher入門
日程

第1回:6月13日(水)19:30-21:00

第2回:6月20日(水)19:30-21:00

第3回:6月30日(土)10:30-12:00

第4回:7月 7日(土)13:30-15:00

第5回:8月 4日(土)13:30-15:00

定員
12名 ※定員になり次第締切
申込締切日
6月10日(日)
授業料
28,000円(税別)
キャンパス

第1回、2回、3回、5回:表参道 COMMUNE 2ndキャンパス

第4回:本と屯