講義情報

日本茶 NEW WAVE学

新講義

日本茶 NEW WAVE学

茶葉+αの価値を探求する

日本を楽しむ学部-circle日本を楽しむ学部
日本茶 NEW WAVE学

講義について

多様性から見つけていく、新時代の日本茶ワールド
ここ1年余で東京に新しいスタイルの日本茶の店が5店舗オープンしました。実は来年にも都内某所に新たな日本茶SHOPがオープン予定です。バリスタが運営する日本茶カフェ、ティースタンド、体験型店舗など、スタイルは多種多様。日本茶を取り巻く環境は、新しい潮流の幕開けを予感させる動きがみられます。

永きにわたり飲み継がれてきた日本茶は、私たちにとってあまりにも身近であり、日本人にとってはあるのが当たり前。作り方の丁寧さ、味わいの深さ、品質面、健康作用などすべてにおいて「いいもの」「おいしいもの」と日本人が認識しているあまり、あえて積極的に語り伝えたり、飲み方や楽しみ方に創造価値を加えたりせずに、まるで空気のごとくひっそりと存在を続けてきました。日本人のソウルフードであるお米や味噌と同様、では日本茶の何を知っているのか?外国人に聞かれたら何を説明できるのか?大切な人におもてなしできるのか?実は意外にも知らないことだらけなのです。

講義を通して、日本人のソウルドリンク「日本茶」について、ただ知識を得るだけではなく、さまざまな角度から、あなたの視点で掘り下げていくことによって、もっと面白く、新しい日本茶の楽しみを発見できることでしょう。現代の日本茶ムーブメントを牽引する人物をゲストに迎えて対話する機会や、急須以外のさまざまな道具で日本茶を淹れ、抽出方法の違いや味を比較する回もあります。

あなたにとっての「おいしい」を探求してみよう
鎌倉時代に中国から日本へ茶の種を持ち帰った栄西禅師は「茶は禅の修行に欠かせない飲み物」と喫茶(当時は抹茶法)を推奨し、禅の僧侶に茶を飲む習慣が広がっていきます。茶を飲むと、集中力が高まり、精神の均衡が保たれるとされていました。お茶が他のドリンクと決定的に異なるところは、この「精神にも効く」という側面です。

お茶の味は「甘渋苦」(かんじゅうく)で表現されることが一般的です。しかし、それだけでは語れません。そのときの「気分」や「気持ち」、環境、時間帯などでも「おいしい」の感じ方は違ってきます。

また、お茶の「甘い」や「渋い」といった味の感じ方も、それぞれの食味経験が左右するものと思われます。コクや余韻の後味派?口に入れた瞬間のインパクトを求める派?無限にある日本茶の味に触れながら、あなたにとっての「おいしい」を探求してみましょう。

スタイルに優劣はない 日本茶はもっとクリエイティブ
急須で淹れるお茶から、新しい道具をつかって淹れるお茶、水出しも、他素材とのブレンドも、ペットボトルまでも、その幅広さこそが現代の「お茶文化」です。お茶は有史以来、人間の生活に関わってきましたが、時代によって人間の解釈が変化し、現代まで飲み継がれてきたのです。

いま新たな日本茶の萌芽がたくさん芽吹いている状況です。日本茶への固定概念を取り払い、もっと自由に楽しんでみよう。そして、日本茶のおいしさ、提供の仕方を工夫して、大切な人や海外の方たちに日本茶を伝えていける人になってみませんか。

(第1期募集開始日:2017年9月18日)


講義計画

第1回

美味しさの基準ってなんだろう? 

お茶の味を決める要素、最も表現が難しいお茶の甘味とは?等、お茶の味わいの感じ方にフォーカスしていきます。同じお茶を飲んでも人によって感じ方が異なることを実際に体験していきながら、現代の人々の味の嗜好傾向などをデイスカッションも交えて「おいしさの基準」「あなたにとってのおいしいお茶」を探ります。

第2回

安定的においしいを提供する極意

自分用に淹れるとき、相手に淹れるとき。そこには好みの差が生じ、淹れ方は必ずしも同じではありません。相手に淹れるときの注意点、何に気を配って淹れているのか?味を安定的に提供するコツとは?いつもおいしいお茶で、お店のファンを増やし続けている方をゲストに迎え、お話しを伺います。

第3回

みんなで見つける、新しい淹れ方ラボ 

最高においしく淹れる、そのときの茶葉と急須の相性にこだわるのもありですが、他ジャンルの道具が意外な美味しさを引き出してくれるかもしれません。例えば、ウォータードリッパー(水を落としながら抽出するもの)、コーヒのハンドドリップ式、中国茶器や台湾茶器を用いる、エアロプレスで抽出するなどです。茶葉も道具も自由自在に組み合わせを実験して新しい淹れ方、提供方法を発見しよう。
※日本茶を抽出したい道具があれば、各自ご持参下さい。

第4回

新しい日本茶の届け方に触れる

最先端でありながら、原点回帰。見たこともない新たな日本茶の提供でありつつ、単なるフードファッションでもない。根底にしっかりとした日本茶の歴史へのリスペクトと日本茶マインドを持ちながら最先端の提供方法をするお店にお話しを伺います。海外を見てきた店主だからこその日本茶の魅力も教えていただきましょう。

第5回

あなたのオリジナルスタイルで日本茶を伝えてみよう 

前4回の講義で、日本茶のさまざまな魅力を発掘してきました。最終回では、あなたが選んだ茶葉と道具、提供方法をプレゼンテーションして、皆に試飲をしてもらいます。あなた独自の「日本茶スタイル」でお茶の感動を伝えてみましょう。

非公開: 岡島悦代

キュレーター

非公開: 岡島悦代

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ゲスト

小山和裕

UNI STAND店主

小山和裕

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べったな (田邊 瞭)

幻幻庵 店長

べったな (田邊 瞭)

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スケジュール

講義名
日本茶 NEW WAVE学
日程

第1回:10月31日(火)19:30ー21:00

第2回:11月 7日(火)19:30ー21:00

第3回:11月14日(火)19:30ー21:00

第4回:11月21日(火)19:30ー21:00

第5回:11月28日(火)19:30ー21:00

定員
15名 ※定員になり次第締切
申込締切日
10月24日(火)
授業料
28,000円(税込)
キャンパス

永田町みどり荘(GRID5階)

補講について
欠席した場合、 教授・キュレーターにご連絡頂き、次回講義の30分前に補講が受けられます。 ただし、初回講義案内時にお知らせするメーリングリストにて、欠席のご連絡を予めいただいていた方に限り対応いたします。

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