金継ぎの歴史と景色について
金継ぎの技法の大元である漆芸の歴史や、蒔絵の歴史まで遡りながら、室町時代頃から金継ぎがどのように始まったのかを説明します。江戸〜明治初期の「焼き継」や「鎹止め」の見本をもとに、器を継ぐ歴史がどのように変遷していったか、焼き物の歴史や茶道にも触れつつ解説します。また、現代における金継ぎの意義とその発展についても紹介します。
ディスカッション: みなさんの金継道具、金継作品を持ち寄って、そこに現れる設計思想を読み取ります。各自の「現在地」と「目指す地点」の確認と共有を行い、技術的にどこに課題があるのか、何が満足できていないのかをディスカッション。各自の次のステップへの方向性を示します。
実技:素地の見極めと前処理、接着面の整え方と仕上げ方法について実演します。例えば、前処理だけでも多岐に渡ります。ルーターでの溝切り、汚れの落とし方、養生の仕方、接着剤の綺麗な剥がしかた…など。